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アイリスオーヤマの自動かくはん式調理機「シェフドラム」。DAC-IA2とDAC-IB2のどちらを買うか調べ始めると、情報がまちまちで、かえって分からなくなりますよね。
先に結論から。DAC-IA2は2022年モデル、DAC-IB2は2024年11月発売の現行モデルで、違いは「発売時期・調理機能・質量・電源コード長・色」の5つです。
このうち料理の中身に関わるのは調理機能の1つだけ。メーカーはDAC-IB2を「1台11役」とし、その内訳に蒸し調理を挙げています。一方、メーカーがDAC-IA2について挙げている調理方法は9通りで、蒸し調理は入っていません。
逆に、本体に入っている自動メニューは両機とも90種類。容量も本体の大きさも、予約・保温の時間も同じです。
選び方も一言で言えます。蒸し調理を使いたい、または少しでも軽い方がよいならDAC-IB2。コンセントから離れた場所に置きたいなら、コードが約2.0mと長いDAC-IA2が向いているでしょう。
この記事では、その5つの違いを1つずつ確認していきます。
- 違いは5つ:発売時期・調理機能・質量・電源コード長・色
- 蒸し調理をうたっているのはDAC-IB2。自動メニューは両機とも90種類で同じ
- コンセントから距離がある置き方ならDAC-IA2。それ以外はDAC-IB2が有利
DAC-IA2とDAC-IB2の違いを一覧で比較
まずは両機の仕様を一覧で見比べてみましょう。太字にした5行だけが違いで、それ以外の行は数値まで含めてすべて同じです。
| 項目 | DAC-IA2-H | DAC-IB2-C |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2022年モデル | 2024年11月発売 |
| メーカーがうたう調理機能 | 9通り(蒸し調理は入っていない) | 1台11役(蒸し調理を含む) |
| 色 | グレー | アイボリー |
| 質量 | 約7.2kg | 約6.6kg |
| 電源コード長 | 約2.0m | 約1.2m |
| 本体寸法 | 幅370×奥行279×高さ343mm(完全一致) | |
| 自動メニュー | 90種類 | |
| 容量 | 満水4.5L/傾き1で最大3L | |
| 傾き調整 | 3段階 | |
| 予約/保温 | 最大15時間/最大9時間 | |
| 消費電力・設定温度 | 900W/40〜200℃ | |
| こんな人に | コンセントから離れた場所に置きたい人。落ち着いたグレーが合うキッチンの人 | 蒸し調理も使いたい人。出し入れのたびに持ち運ぶので少しでも軽くしたい人 |
DAC-IA2-H
DAC-IB2-C
表を眺めて意外に思うのは、「新しい方がすべて良くなっているわけではない」点でしょう。質量は約0.6kg軽くなった一方で、電源コードは約2.0mから約1.2mへと短くなりました。
コンセントから離して置きたい人にとっては、旧モデルの方が有利なことも。新旧比較の記事で「新しい方が不利」なポイントが出てくるのは、少し珍しいケースです。
一方、本体の中身を表す数字はそろっています。自動メニューは両機とも90種類。満水4.5Lの容量も、傾き3段階の調整も、予約最大15時間・保温最大9時間も、消費電力900Wと設定温度40〜200℃も、仕様の数値が一致しています。
本体寸法も幅370×奥行279×高さ343mmで完全に同じ。つまりDAC-IB2は、同じ土台のまま細部を手直しし、うたう調理方法を広げたモデルということです。
だから「新型は何もかも上」という前提で選ぶ必要はありません。5つの違いのうち、自分の暮らしに関わるのはどれか。そこだけで選んで大丈夫ですよ。
次の章から、この5つの違いを1つずつ詳しく見ていきましょう。
5つの違いを詳しく確認

ここからは、表で太字にした5つの違いが実際の使い勝手にどう関わるのかを、順に掘り下げます。
違い①: 世代 — 2022年モデルと2024年11月のリニューアルモデル
DAC-IA2は2022年に登場したモデル、DAC-IB2は2024年11月に発売された後継モデルです。メーカーの公式ショップも、この2台を「旧モデル」「リニューアルモデル」として同じ売り場に並べています。
つまり別シリーズの2台ではなく、はっきりと新旧の関係にある2台ということ。本体の寸法だけでなく、自動メニューの構成も、操作パネルに並ぶボタンの名称まで、公式の取扱説明書で見比べると一致しています。
もう1つ押さえておきたいのが、旧モデルのDAC-IA2も引き続き販売されている点です。「古い方はもう手に入らない」わけではなく、どちらも現役の選択肢として比べられる状態にあります。
なので世代の差そのものは、性能の順位ではなく「この先どちらが売り場に残りやすいか」という入手のしやすさの目安として捉えるのが実態に合っています。中身がどう変わったのかは、次の違い②以降で具体的に見ていきましょう。
違い②: 調理機能 — DAC-IB2には「蒸し調理」が加わった
5つのなかで、唯一料理の中身に関わるのがこの違いです。
メーカーはDAC-IB2を「1台11役」とし、その内訳として揚げる・煮る・炒める・低温調理・焼く・無水調理・スロー調理・ゆでる・蒸し調理・発酵・温め直しの11種類を挙げています。
対してメーカーがDAC-IA2について挙げているのは、炒める・揚げる・煮込む・焼く・低温調理・無水調理・ゆでる・発酵・スロー調理の9通り。並べて見ると、DAC-IB2側にだけ「蒸し調理」と「温め直し」が増えています。
このうち温め直しは、実はDAC-IA2にもある機能です。両機の取扱説明書には「再加熱」というボタンが載っていて、一度作った料理をあたため直すときに使う、と同じ説明が書かれています。呼び名を変えて数え直した、という側面が強い項目です。
つまり、DAC-IB2で新しくうたわれるようになったのは、実質「蒸し調理」の1点。ここが2台を分ける、料理そのものに関わる唯一の違いということになります。
とはいえ、本体に内蔵された自動メニューは両機とも90種類で、カテゴリーの構成まで同じ。ですから「蒸し料理を作りたい」という目的がはっきりある人以外は、この違いで悩む必要はありません。
茶碗蒸しや蒸し野菜、点心のあたためといった蒸し調理を献立に入れたい人は、メーカーがその使い方をうたっているDAC-IB2を選んでおくと確実です。
違い③: 質量 — 約7.2kgから約6.6kgへ軽量化
質量はDAC-IA2が約7.2kg、DAC-IB2が約6.6kg。本体の大きさは変えないまま、約0.6kgの軽量化だけを実現しています。
この差がどこで効くかというと、日々の出し入れです。シェフドラムには本体が大きく置き場所に困るという声があり、調理台に定位置を確保できず、使うたびに棚やワゴンから運んでくる置き方になる場合もあります。
7kg前後の家電を両手で持ち上げる動作が毎回付いてくるなら、500mlのペットボトル1本ぶんあまりの軽量化でも、積み重なれば体感に表れてきます。
ただし、約6.6kgになったとはいえ、片手でひょいと動かせる軽さではありません。据え置きで使うつもりの人には、ほぼ関係のない違いです。毎回出し入れする使い方を想定している人だけ、DAC-IB2に加点すればよいでしょう。
違い④: 電源コード — 約2.0mから約1.2mに短くなった
5つの違いのなかで、購入前にいちばん確認してほしいのがここです。電源コードの長さはDAC-IA2が約2.0m、DAC-IB2が約1.2mと、リニューアルで約0.8m短くなりました。
この長さが効いてくるのは、置き場所とコンセントの位置関係です。キッチンのコンセントは調理台の壁際に集中していることが多く、そこから離れたラックやワゴンで使いたい場合、1.2mでは届かないことがあります。
たとえば「調理台は炊飯器と電子レンジで埋まっているから、少し離れたワゴンの上で使いたい」という置き方。2.0mなら届いていた距離でも、1.2mだと延長コードが前提になります。消費電力900Wの調理家電ですから、延長コード選びにも気を使うことになり、ひと手間増えるわけです。
もっとも、逆の見方もできます。コンセントのすぐそばに置くなら、長いコードは余った分の置き場に困るもと。1.2mで届く配置なら、短い方が本体まわりはすっきり収まります。
判断はシンプルで、候補の置き場所からコンセントまでの距離を先に測っておくと安心ですよ。2.0mが必要な配置ならDAC-IA2を選ぶ立派な理由になりますし、1.2mで届くなら、この違いは忘れてしまって問題ありません。
違い⑤: 色 — グレーとアイボリー
DAC-IA2はグレー、DAC-IB2はアイボリー。型番の末尾に付く「-H」「-C」は、この色を指す記号です(詳しくは後の章で説明します)。
色は好みの問題と片づけたくなりますが、シェフドラムでは思ったより実用的な選択軸になります。幅37cm・高さ34.3cmと存在感のある本体だけに、出しっぱなしで使うなら、キッチンに立つたびに視界へ入り続けるからです。
ステンレスやダーク系でまとめたキッチンなら、落ち着いたグレーがなじみやすいでしょう。白い壁や明るい木目の空間なら、アイボリーの方が圧迫感を抑えられます。
蒸し調理を使う予定がないなら、残る違いは体感に関わるものばかり。そのなかで毎日目にする色を決め手にするのは、理にかなった選び方です。消去法ではなく、堂々と優先してよい違いだと言えます。
「増えた」と言われがちな2つのポイント。公式表記では同じです
- 自動メニューは両機とも90種類。「140」は公式サイトの「WEBレシピ」の数
- 容量も、測定条件を合わせると傾き1で最大3L(共通)
DAC-IB2について調べていると、「自動メニューが増えた」「容量が大きくなった」という2つの説明に出会うことがあります。
どちらも、メーカー公式の表記と突き合わせると答えがはっきりする話です。1つずつ確かめていきましょう。
自動メニューは両機とも90種類
ネット上では、「自動メニューが90種類から140種類以上に増えた」と説明されることがあります。
けれど、メーカー公式の表記は違います。アイリスオーヤマの公式通販に載っているDAC-IB2-Cの商品名には、「自動メニュー90種類」という言葉がそのまま入っています。
新型の販売ページで、メーカー自身が90種類と書いているわけです。
取扱説明書を見比べても、結論は同じ。本体に内蔵された自動メニューの一覧は、カレー・スープ、煮物、炒め物・焼き物、低温調理、揚げ物、デザートといった料理のカテゴリー分けまで、両機で変わりません。
では、「140」という数字はどこから来たのでしょうか。
アイリスオーヤマの公式サイトには「140品以上の充実レシピ公開中」という案内があります。ただしこれは、WEB上で公開されているレシピの数のこと。本体に内蔵された自動メニューの数ではありません。
本体のメニュー数とWEBレシピの数、似た顔の数字が2つ並んでいるのですから、混同が広がったのも無理のない話ですね。
しかもWEBレシピは、両機の取扱説明書がどちらも参照先として案内しているものです。公開レシピを活用できるのは新旧共通で、ここでも差は生まれません。
整理すると、メニューの数を理由にDAC-IB2を選ぶ必要はない、ということになります。どちらを選んでも90種類。この項目は判断材料から外してかまいません。
容量も増えていない(仕様表の書き方が変わっただけ)
容量についても、「2.0Lから3.0Lに大きくなった」と説明されることがあります。
仕様表を並べると、DAC-IA2は「定格容量2.0L」、DAC-IB2は「最大調理容量3.0L」。たしかに、数字だけ見れば増えたように見えますね。
ところが、この2つの数字は測っている条件が違います。シェフドラムは本体を3段階に傾けて使う構造で、傾きが深いほど、こぼれないように入れられる量は減っていきます。
DAC-IA2の2.0Lは「傾き2のとき」、DAC-IB2の3.0Lは「傾き1のとき」の数字。項目の名前も計測時の傾きも別々で、そのまま並べて比べられる数字ではないのです。
では、条件をそろえるとどうなるか。両機の取扱説明書には、傾き1で最大3L、傾き2で2L、傾き3で1Lという、まったく同じ数値が載っています。満水時の4.5Lも共通です。
つまり、一度に作れる量は変わっていません。変わったのは料理の中身ではなく、仕様表の書き方だけ。「新型は大きくなったから安心」と考える必要も、その逆の心配もいりません。
型番の「-H」「-C」の意味と、買う前の注意点
違い⑤の章で予告した、型番の読み方の話です。あわせて、購入直前に取り違えやすい型番の注意点もまとめておきます。
-Hはグレー、-Cはアイボリーを指す色の記号
末尾の「-H」「-C」は、本体色を表す記号です。DAC-IA2-Hのグレー、DAC-IB2-Cのアイボリー、という対応になっています。
根拠は取扱説明書にあります。表紙に書かれた品番は「DAC-IA2」「DAC-IB2」と、末尾の記号が付かない形。記号のあり・なしにかかわらず、1冊の説明書でカバーされる同じ機械です。
現時点で公式に確認できる組み合わせは、DAC-IA2がグレー、DAC-IB2がアイボリーの各1色。販売ページによって表記が揺れていても、「記号付きと無しで中身が違うのでは」と身構えなくて大丈夫ですよ。
KDAC-IA2-T(ブラウン)は頭に「K」が付く別型番
1つだけ、注意したい型番があります。ブラウンの「KDAC-IA2-T」です。
字面はDAC-IA2とよく似ていますが、頭に「K」が付くこちらは別の型番。メーカー公式も、KDAC-IA2-Tは内なべがダイヤモンドコート仕様、レシピ掲載数は108メニューと、DAC-IA2-Hとは分けて説明しています。
この記事で比較しているのはDAC-IA2とDAC-IB2の2台で、KDAC-IA2-Tは対象外です。カートに入れる前に、型番の頭に「K」が付いていないかを見ておくと取り違えを防げます。
ブラウンの色に惹かれた場合は、別モデルとして仕様から確認し直すのが安全でしょう。
最後にもう1点だけ。シェフドラムは、ネット上で「電気圧力鍋」として紹介されることがありますが、圧力調理の機能はありません。
正式な呼び名は「自動かくはん式調理機」。かき混ぜと傾きで調理する機械であって、圧力をかけて時短する機械ではないのです。圧力鍋の代わりを探している人は、別のジャンルの製品も含めて検討するのが確実でしょう。
共通する機能と実際の使い勝手

ここまで見てきた5つ以外は、2台とも同じシェフドラムです。この章では機種の対比をいったん離れて、両機に共通する機能と、暮らしの中での使い勝手を確認します。
「揚げ物はラクになるのか」「炒め物は水っぽくならないか」「置き場所は現実的か」。買う前に気になりやすい3つの疑問にも、この章で答えます。
自動かくはん調理という共通の土台
蒸し調理を別にすれば、揚げる・煮る・炒める・焼く・ゆでる・低温調理・無水調理・スロー調理・発酵と、こなせる調理は両機に共通しています。
メーカーは、鍋ごと回転させて食材をムラなくかき混ぜる「自動かくはん式」としています。加熱についても、IH式の採用で鍋自体が発熱するから素早く高火力に、というのがメーカーの説明です。
鍋を3段階に傾けられる構造も含めて、この土台は両機共通。操作は、90種類の自動メニューから選ぶ方法と、温度と時間を自分で設定する手動モードの2本立てです。
予約は最大15時間後まで、できあがった料理の保温は最大9時間まで。朝にセットして夕食どきに仕上げる、といった段取りが組める数字です。
後片付けで洗うのは、ふたと内なべの2点だけ。洗う物が少なくて済む点を評価する声もあります。
かき混ぜと火加減を機械に任せて、その間にほかのことをする。シェフドラムという機械の軸は、両機ともここにあります。
揚げ物は少ない油でできる?
続いて揚げ物です。メーカーは、少ない油で揚げ物ができるとしています。
使い勝手の面でも、少ない油で揚げ物ができる点や、油はねが少なくて済む点を評価する声があります。油の量が少なければ、揚げ終わったあとの油の後始末もその分だけ小さく済みますね。
家で揚げ物をためらう理由といえば、鍋のそばで揚げ加減を見張り続ける拘束時間と、コンロまわりに飛んだ油の掃除でしょう。この2つの負担が軽くなるなら、揚げ物のハードルはずいぶん下がります。
ほったらかしで他の作業ができる点を評価する声もあります。揚げている間に別の作業へ移れるかどうかは、平日の夕食づくりでは大きな分かれ目です。
揚げ物の見張りと油はねから解放されたいなら、どちらの型番かという以前に、シェフドラムという機械そのものが合っているでしょう。
炒め物は水っぽくならない?
自動でかき混ぜる調理機につきものの不安が、炒め物の仕上がりです。ここは評価が割れているので、両方の声をそのまま並べます。
メーカーは、炒め物はシャキッと仕上がるとしています。一方で、炒め物が水っぽくなるという不満の声もあります。
かき混ぜの力が食材に負けて、具材が滑るだけになる場合がある、という声も。
肯定する声と不満の声の両方がある以上、「フライパンで作るのと同じ仕上がり」まで期待して選ぶのは危うい、というのが正直なところです。
炒め物をいちばんの目的にしている人は、期待値の調整が要る部分だと見ておくのが無難でしょう。逆に、主な目的がほかの調理で、炒め物は「できればうれしい」程度なら、ここで評価を下げる必要はありません。
こなせる調理の種類が多いといっても、そのすべてが同じ水準というわけではない。そう捉えておくと、購入後の印象のずれを小さくできます。
置き場所は現実的か
最後は置き場所です。本体寸法は前述のとおり幅370×奥行279×高さ343mmで、ここも両機に差はありません。
設置面はA4用紙より一回り広く、高さも34cmを超えます。吊り戸棚の下に置くなら、上の空間に余裕があるかもあわせて見ておきたいところです。
本体が大きく置き場所に困るという声もあります。買ってから空きスペースを探すのではなく、購入前に定位置を決めておきたい機械です。
そして置き場所を考える段になると、この記事で確認した違いのうち2つが関わってきます。
定位置が確保できず、使うたびに出し入れする置き方になりそうなら、違い③で見た質量の差。置きたい場所がコンセントから離れているなら、違い④で見た電源コードの長さの差です。
大きさそのものは、どちらを選んでも変わりません。決めた置き場所に対して、出し入れの頻度とコンセントまでの距離がどうなるか。2台を分けるのはそこです。
DAC-IA2(グレー)がおすすめな人
ここからは、それぞれの機種がどんな暮らしに合うのかを整理していきます。まずは旧モデルのDAC-IA2からです。
コンセントから離れた場所を定位置にしたい人
調理台の端やキッチンワゴンの上など、コンセントから距離のある場所で使いたい人には、約2.0mの電源コードが何よりの強みになります。
延長コードに頼らずに置ける範囲の広さは、この2台ではDAC-IA2だけのもの。置き場所の候補が壁際に限られない自由度は、日々の使いやすさに直結します。
グレーの落ち着いた色がキッチンに合う人
シックな色合いでそろえたキッチンに置くなら、グレーのDAC-IA2の方が空間になじみます。目に入る機会の多い大きさの家電ですから、色の相性は遠慮なく優先してよい条件です。
蒸し調理を使わないなら、手に入れやすい方でよいと割り切れる人
蒸し料理を作る予定がないなら、料理に関わる部分は2台とも同じです。そうと分かった以上、「そのとき条件の良い方を買う」という割り切り方も立派な選び方です。
一般的な傾向として型落ちは手頃になりやすいものの、新しい方が必ずしも高いわけではありません。どちらが有利かは、時期によって入れ替わることもあります。
なおDAC-IA2は旧モデルにあたるため、在庫の状況は変わりやすいと考えておきたいところ。候補に決めたら、販売状況を早めにのぞいておくと確実ですよ。
DAC-IA2-H
DAC-IB2(アイボリー)がおすすめな人
続いて、現行モデルのDAC-IB2が向いているのはどんな人かを見ていきます。
蒸し料理も1台でまかないたい人
献立に茶碗蒸しや蒸し野菜、点心のあたためを入れたい人は、迷わずDAC-IB2です。メーカーが蒸し調理を使い方のひとつとして挙げているのは、この2台ではDAC-IB2だけだからです。
蒸し器を別に出さずに済むなら、洗い物もコンロの口数も節約できます。料理の中身に関わる唯一の違いですから、ここが当てはまる人は他の条件を待たずに決めてよいところです。
使うたびに棚から出し入れする人
収納棚を定位置にして、調理のたびに持ち運ぶ使い方を考えているなら、約0.6kgの軽量化が生きてきます。持ち上げる回数が多い人ほど、違い③で見た質量の差はDAC-IB2を選ぶ理由になるでしょう。
明るいアイボリーのキッチンに合わせたい人
白を基調にした空間や、ナチュラルテイストのキッチンには、アイボリーのDAC-IB2がよく合います。本体が大きくても、明るい色は重たい印象になりにくいものです。
現行モデルの手に入れやすさを取る人
長く使う家電だからこそ、現行モデルであることはそれ自体が利点です。この先の売り場での見つけやすさを考えるなら、DAC-IB2に分があります。
コンセントのすぐ近くに置ける人
置き場所がコンセントのそばに決まっているなら、約1.2mのコードで困る場面はまずありません。違い④で触れたとおり、短いコードには配線が余らない身軽さもあります。
コードの長さを理由にDAC-IA2を選ぶ必要がないなら、残るポイントはどれもDAC-IB2側に傾きやすいはず。現行モデルを中心に検討を進めてよいでしょう。
DAC-IB2-C
結論: あなたに合うのはどっち?
最後に、この記事の要点をまとめます。
DAC-IA2とDAC-IB2の違いは、発売時期・調理機能・質量・電源コード長・色の5つ。このうち料理の中身に関わるのは、DAC-IB2に蒸し調理が加わった1点だけで、自動メニューの数をはじめ他の中身は同じでした。
だからこそ、判断の軸も次の5つに絞れます。
- 蒸し料理も作りたい → 蒸し調理をうたうDAC-IB2
- 置き場所とコンセントの距離が遠い → コード約2.0mのDAC-IA2
- 使うたびに棚から出し入れする → 約0.6kg軽いDAC-IB2
- キッチンの色に合わせたい → グレーならDAC-IA2、アイボリーならDAC-IB2
- 手に入れやすさを重視したい → 現行モデルのDAC-IB2
自分の暮らしに当てはまるものが1つでもあれば、その軸で決めてしまって構いません。
それでも決めきれないときは、現行のDAC-IB2を選んでおくのが手堅いでしょう。理由は、この先の手に入れやすさ。長く付き合う家電ですから、売り場で見つけやすい方を選んでおくのは自然な判断です。
ただし、例外が1つだけあります。コンセントまでの距離があり、約2.0mのコードが必要な置き方をする人です。この条件に当てはまるなら、選ぶべきはDAC-IA2の方になります。
蒸し調理を使うかどうかがはっきりしていれば、そこで答えは出ます。そうでないなら、残る4つの軸のどれを優先しても失敗にはなりません。色で選んでも、重さで選んでも、それは妥協ではなく、自分のキッチンに合わせた選び方です。あとは、しっくり来た1台を迎えるだけですね。
DAC-IA2-H
DAC-IB2-C
- 違いは5つ:発売時期・調理機能・質量・電源コード長・色
- 料理に関わるのは蒸し調理の1点だけ。メニュー数・容量に差はない
- 蒸し料理を作るならDAC-IB2。コンセント距離で迷ったらDAC-IA2
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
DAC-IA2とDAC-IB2は、メルカリで出品されていることがあります。「思ったより大きくて置き場所を確保できなかった」といった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

