※PR 当記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
象印の圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」豪熱大火力シリーズ、NW-BC10とNW-BB10。5.5合炊きで、見た目もほとんど同じ。型番も真ん中の2文字が入れ替わっただけです。どちらを買えばいいのか、ぱっと見では判断しようがありません。
先に結論をお伝えします。この2台は、ごはんを炊く部分が同じ機械です。内釜も、火力も、メニューの数も、圧力のかけ方も、保温の時間も、ひとつも違いません。ですから「新しいほうが美味しく炊ける」という期待で選ぶ必要はありません。
そのうえで違いは3つあります。いちばん大きいのは、毎日洗う内ぶたを食器洗い乾燥機に入れられるかどうか。これができるのは新しいNW-BC10だけです。残りの2つは、表示部の呼び名と、色の名前および在庫の状況です。
価格差は数千円。この差をどう見るかで答えが分かれます。食洗機を使っていて、内ぶたを毎回手で洗うのをやめたいならNW-BC10。内ぶたを手洗いするのが苦にならないなら、中身が同じNW-BB10で必要十分です。
ただしNW-BB10には注意点があります。象印がこの機種を「在庫限定品」と表示していて、象印の公式オンラインストアではすでに在庫がなくなっています。安く買えるのは在庫があるうちだけ、という状態です。
この記事では、3つの違いを1つずつ確かめたあと、「炊く部分は同じ」と言い切れる根拠を4つの角度からお見せします。根拠には、両機の取扱説明書18ページぶんを1行ずつ突き合わせた結果も含みます。
- 炊く部分は同じ。仕様表の数値・内釜・メニュー・圧力・保温・消費電力・寸法・質量がひとつも違わない
- 違いは3つ。内ぶたの食器洗い乾燥機への対応、表示部の呼び名、色の名前と在庫の状況
- 毎日洗う内ぶたを食洗機に入れたいならNW-BC10。手洗いでよければ中身が同じNW-BB10で足りる
- NW-BB10は「在庫限定品」。公式オンラインストアはすでに在庫なしで、安く買えるのは在庫があるうちだけ
NW-BC10
NW-BB10
NW-BC10とNW-BB10の違いを一覧で比較 — 値が分かれるのは3行だけ
象印の公式製品ページ、公式の仕様表、公式オンラインストアの商品ページ、そして両機の取扱説明書。手に入る一次情報をひととおり開いて、2台ぶんを1項目ずつ並べたのが下の表です。
見方はかんたんです。左右に値が分かれているのは上の3行だけ。4行目から下は、どちらの列にも同じ値が入ります。
| 項目 | NW-BC10 | NW-BB10 |
|---|---|---|
| 内ぶたの食器洗い乾燥機 | 使える(条件あり) | 使わないよう明記 |
| 表示部の呼び名 | グレー液晶 | 高コントラスト液晶 |
| カラー(5.5合) | ブラック(BA)/ホワイト(WA) | スレートブラック(BZ)/ホワイト(WA) |
| 公式での扱い | 2026年9月発売 | 2025年9月発売/在庫限定品 |
| 価格の傾向 | NW-BC10のほうが数千円ほど高い傾向 | |
| 内釜 | 鉄器コート黒まる厚釜 釜厚1.7mm(共通) | |
| 内釜フッ素加工の保証 | 3年間無償交換(共通) | |
| 炊飯容量 | 0.09〜1.0L(0.5〜5.5合)(共通) | |
| 炊飯時消費電力 | 1240W(共通) | |
| 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 139Wh(共通) | |
| 1時間あたりの保温時消費電力量 | 16.8Wh(共通) | |
| 年間消費電力量 | 77.1kWh/年(エコ炊飯)(共通) | |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 27.5×34.5×21.5cm(共通) | |
| ふた開き時の高さ | 44.5cm(共通) | |
| 質量 | 6.0kg(共通) | |
| わが家炊き | 49通り(共通) | |
| 炊き分け圧力 | 7通り(白米は5通り)(共通) | |
| 特急メニュー | 約16分(1合の場合)/0.5〜4合(共通) | |
| 保温 | 極め保温40時間/高め保温(共通) | |
| 毎回洗う点数 | 内ぶたと内釜の2点(共通) | |
表を作っていて意外だったのは、共通の行がここまで多いことです。ふつう新しい世代が出れば、消費電力や本体の重さが少し動いたり、メニューが1つ増えたりするものですが、この2台にはそれがありません。小数点以下まで同じ値が並びます。
つまり、迷うポイントは上の3行に絞ってよい、ということです。ひとつずつ見ていきます。
違い① 内ぶたを食器洗い乾燥機に入れられるのはNW-BC10だけ

3つの違いのうち、毎日の暮らしに効いてくるのはこれだけと言っていいと思います。
まず前提から。この2台はどちらも「毎回洗うのは内ぶたと内釜の2点だけ」という、お手入れの手軽さを売りにした機種です。裏を返すと、内ぶたは毎日欠かさず洗う部品だということ。ここが食洗機に入れられるかどうかは、毎日の手間に直結します。
両機の取扱説明書を開くと、お手入れの章の書き方がはっきり分かれていました。
NW-BB10の取扱説明書には、こう書かれています。
> 食器洗い乾燥機・食器乾燥器を使用しないでください。(傷・変形・変色の原因になります。)
いっぽうNW-BC10の取扱説明書は、同じ場所がこう変わっています。
> 内ぶたセット以外は食器洗い乾燥機・食器乾燥器を使用しないでください。(傷・変形・変色の原因になります。)
「内ぶたセット以外は」という6文字が足されています。そしてNW-BC10の取扱説明書には、NW-BB10には存在しない項目がまるごと1つ追加されていました。「内ぶたセットは食器洗い乾燥機・食器乾燥器が使用できます」という見出しの節です。
食洗機に入れるときの条件は、きちんと決められている
ただし「放り込めばいい」という話ではありません。NW-BC10の取扱説明書は、内ぶたセットを食洗機に入れるときの注意を6つ挙げています。
- かごの端や食器などに当てないこと(破損やさびの原因になるため)
- 食器洗い乾燥機・食器乾燥器のヒーター部から離れた位置に入れること
- 使っている食洗機と、食洗機専用洗剤の取扱説明書を確認してから使うこと
- 業務用の食器洗い乾燥機・食器乾燥器は使用できないこと
- 高温になるので、洗浄・乾燥が終わった直後は触らないこと
- 洗浄・乾燥のあとに内ぶたパッキン・圧力調整装置・安全弁・雑穀フィルターに汚れが残っていたら、湯か水に浸してから台所用中性洗剤と柔らかいスポンジで洗うこと
最後の1つは知っておいたほうがいいでしょう。内ぶたセットには細かい部品がいくつも付いていて、食洗機だけで完全にきれいになるとは限らない、ということです。それでも、こびりついたおねばを毎回スポンジでこする作業が減るのは大きい。
内釜(なべ)は、どちらの機種も食洗機に入れられない
ここは間違えやすいところなので、はっきり書いておきます。
食洗機に入れられるようになったのは内ぶたセットだけです。内釜は、NW-BC10の取扱説明書でも「食器洗い乾燥機・食器乾燥器は使用できません」と書かれています。もちろんNW-BB10も同じです。
内釜は鉄器コート黒まる厚釜という、フッ素加工が施された釜です。この加工には3年間の無償交換保証が付いていますが、それは取扱説明書のとおりに使った場合の話。食洗機に入れて加工が傷んでも、保証の対象外になります。ここは横着しないほうが結果的に得です。
品番は同じでも、メーカーの指示には従う
調べていて引っかかった点も、正直に書いておきます。
両機の取扱説明書の巻末に載っている補修部品の品番を見ると、内ぶたセットは1.0Lサイズがどちらも同じ品番、1.8Lサイズもどちらも同じ品番でした。内釜(なべ)の品番も両機で同じです。
品番が同じ部品なのに、取扱説明書の指示だけが違う。その理由について、象印は公式に説明していません。
ですから、NW-BB10の内ぶたを食洗機に入れてよい、という読み方はしないでください。メーカーが取扱説明書で「使用しないでください」と書いている以上、そこに従うのが安全です。故障や変形が起きたとき、保証の話も取扱説明書が基準になります。
NW-BC10
違い② 表示部の呼び名が「高コントラスト液晶」から「グレー液晶」へ
2つ目の違いは、操作パネルの表示部です。ただしこれは「性能が上がった/下がった」という話ではなく、象印の呼び方が変わっているという話です。順に説明します。
NW-BB10について、象印は公式の製品ページで「高コントラスト液晶」という機能名を挙げ、「液晶の文字と背景コントラストが強く、はっきり見やすい液晶」と説明しています。
NW-BC10について、象印は公式オンラインストアの商品ページで「見やすい『グレー液晶』」という項目を立て、「文字がはっきりと見やすいグレー液晶を採用しています」と説明しています。
つまりどちらも、メーカーは「見やすい」と説明しているわけです。
どちらが見やすいかは、公式の情報からは分からない
正直に書くと、ここから先は分かりません。
- NW-BC10の公式製品ページには、表示部についての記載がありません
- NW-BB10の公式オンラインストアのページにも、表示部についての記載がありません
- 両機の取扱説明書には、「高コントラスト」も「グレー」も出てきません。表示部に触れているのは1箇所だけで、その文章は両機でまったく同じです
呼び名が変わった理由も、表示の何がどう変わったのかも、象印は説明していません。ですからこの記事では「どちらが見やすい」とは書きません。
ひとつだけ確かなことがあります。どちらの機種も、公式には「バックライト付き」とは書かれていません。自ら光る表示ではない、ということです。この点は後ろの「使っている人の声」の章でもう一度触れます。キッチンの照明の位置によっては、ここが効いてくることがあります。
表示の見やすさを重視して選びたい方は、店頭で実物を見られるなら、そのほうが確実でしょう。
違い③ 黒の色名と、在庫限定品かどうか
3つ目は、色の名前と、手に入るかどうかの話です。
黒の呼び名が変わった。白は同じ
5.5合サイズのカラーは、どちらも黒と白の2色。ただし黒の名前が違います。
- NW-BC10: ブラック(BA)
- NW-BB10: スレートブラック(BZ)
白はどちらも「ホワイト(WA)」で、呼び名も型番の記号も同じです。
黒の色味が実際に変わったのかどうかは、公式の情報からは判断できません。名前が変わっただけなのか、少し色が動いたのか、象印は説明していないためです。黒を検討していて色味が気になる方は、店頭か公式の商品写真を見比べてみてください。
なお1升サイズ(NW-BC18/NW-BB18)は、どちらも黒の1色のみです。
NW-BB10は「在庫限定品」。公式ストアはすでに在庫なし
こちらのほうが、実際の買い物には効いてきます。
象印は公式の製品ページで、NW-BB10に「在庫限定品」という表示を付けています。これは在庫がなくなった時点で終わり、という意味の表示です。実際、象印の公式オンラインストアでNW-BB10の商品ページを開くと、白もスレートブラックも「在庫なし」になっていました。
いっぽうNW-BC10は、公式オンラインストアで黒・白とも在庫があり、カートに入れられる状態です。
通販サイトにはまだNW-BB10の在庫が残っていますが、これは流通在庫です。数が減るほど、選べる色や届く早さの条件は変わっていきます。「安いほうでいい」と決めた場合でも、動くタイミングは早めがよさそうです。
ちなみに公式の位置づけの書き方も少しだけ変わっていて、象印はNW-BC10を「豪熱大火力シリーズのミドルモデル」と説明しています。NW-BB10には、シリーズ内の位置づけの記載がありません。上下関係を示した表現ではなく、ラインアップの中での置き場所を書き足したもの、という読み方が素直でしょう。
「炊く部分は同じ」と言い切れる4つの根拠
ここまで違いを3つ挙げてきました。逆に「同じ」と言い切るには、それなりの確かめ方が要ります。この記事では4つの角度から確認しました。
根拠1: 公式仕様表の数値が、1項目も違わない
象印の公式仕様表を1行ずつ突き合わせた結果が、次のとおりです。
- 炊飯容量: 0.09〜1.0L(0.5〜5.5合)
- 最大炊飯容量区分: B/電磁誘導加熱方式(IH)/0.99L以上1.44L未満
- 炊飯時消費電力: 1240W
- 1回あたりの炊飯時消費電力量: 139Wh
- 1時間あたりの保温時消費電力量: 16.8Wh
- 外形寸法: 幅27.5×奥行34.5×高さ21.5cm
- ふた開き時の高さ: 44.5cm
- 質量: 6.0kg
- 省エネ基準達成率: 110%(エコ炊飯・目標年度2008年度)
- 年間消費電力量: 77.1kWh/年(エコ炊飯)
- 電源コード: 1.0m(コードリールつき)
すべて両機で同じ値です。1升サイズも同様で、1370W・179Wh・22.4Wh・30.5×36.5×24.5cm・7.0kg・119.9kWh/年まで一致しました。
置き場所を測って迷っている方には、ここは安心材料になると思います。どちらを選んでも、必要なスペースはまったく同じです。ふたを開けたときの高さ44.5cmも同じなので、吊り戸棚の下に置く場合の条件も変わりません。
根拠2: 機能とメニューの顔ぶれが同じ
搭載している機能も、象印が公式ページに並べている顔ぶれがそのまま一致します。
- 豪熱大火力(沸とう維持工程まで大火力を加えて対流を起こす)
- 大火力ユニット(ふたの内側の小さな穴で泡をつぶし、ふきこぼれを抑える構造)
- 鉄器コート黒まる厚釜 釜厚1.7mm
- 49通りの「わが家炊き」メニュー
- 7通りの「炊き分け圧力」(白米は5通り。玄米には1.3気圧)
- 特急メニュー(1合で約16分)
- 冷凍ごはんメニュー(1.3気圧)
- 雑穀米炊き分け3コース
- 極め保温40時間/高め保温
- うまみ圧力蒸らし
- あったか再加熱(4〜8分で食べごろ温度に)
- 時計式メモリータイマー2種類
- お知らせメロディー(メロディー・ブザー・サイレントの切り替え)
- 親切目盛(0.5カップごと)
- クリーニング機能
- バイオマスプラスチック「Prasus」を採用した立つしゃもじと計量カップ
- 取扱説明書が確認できる2次元コードつき
この並びに欠けも足しもありません。説明文の言い回しまで、ほとんど同じです。
根拠3: 取扱説明書18ページを全文照合しても、差は3種類だけ
ここがいちばん手応えのある確かめ方でした。
両機の取扱説明書のPDF(どちらも18ページ)を公式サイトから取得し、全文を1行ずつ突き合わせました。その結果、違いとして出てきたのは次の3種類だけです。
1. 型名の表記(NW-BB10・NW-BB型 → NW-BC10・NW-BC型)2. お手入れの章の、食器洗い乾燥機についての記述(違い①でご紹介した箇所)3. しゃもじと計量カップの補修部品の品番
このほかに、誤記の直しと改行位置の違いがいくつかありました。たとえばNW-BB10の「タイマー予約炊飯未満で予約すると」という一文が、NW-BC10では「タイマー予約炊飯時間未満で予約すると」と語が補われています。読みやすさの手入れですね。
注目したいのは、メニューごとの炊飯量の表が完全に一致していたことです。白米は0.5〜5.5合、特急は0.5〜4合、炊きこみは1〜4合、おかゆは0.5〜2.5合。どの行も両機で同じでした。
これには意味があります。ネット上には「NW-BC10では特急メニューが使える範囲が広がった」という趣旨の説明が見かけられますが、取扱説明書の表を見るかぎり、炊ける量も対応するお米も変わっていません。象印の公式オンラインストアも、NW-BC10の特急メニューを「白米特急コース」と呼んでいます。
根拠4: 内釜と内ぶたの補修部品の品番が同じ
最後は部品の品番です。取扱説明書の巻末には、交換できる部品の品番が載っています。
- 内釜(なべ)1.0Lサイズ: 両機とも同じ品番
- 内釜(なべ)1.8Lサイズ: 両機とも同じ品番
- 内ぶたセット 1.0Lサイズ: 両機とも同じ品番
- 内ぶたセット 1.8Lサイズ: 両機とも同じ品番
- しゃもじ: 品番が違う
- 計量カップ: 品番が違う
ごはんの味を決める内釜が、同じ品番の部品です。仕様表・機能・取扱説明書に加えて部品まで一致したので、「炊く部分は同じ」と書いてよいと判断しました。
品番が変わったのはしゃもじと計量カップだけ。材質はどちらの機種もバイオマスプラスチック「Prasus」と公式に書かれているので、素材が変わったわけではなさそうです。なぜ品番が変わったのかは公式に説明がないため、ここは推測せずに事実だけをお伝えしておきます。
使っている人の声から見えること
ここまでは公式の情報です。すでに購入した人がどこを良いと感じ、どこを気にしているかも見ておきましょう。
先にお断りしておくと、NW-BC10は発売されたばかりで、本文を読める口コミがまだありません。象印の公式オンラインストアのレビューも、価格比較サイトのレビューも、まだ付いていません。ですからここでご紹介するのは、すべてNW-BB10についての声です。
とはいえ、前の章で見たとおり炊く部分は同じ部品・同じ仕様。炊き上がりについての声は、NW-BC10を検討する材料としても読めるはずです。
よかったという声
いちばん多かったのは、炊き上がりについてです。ふっくらしている、粒が立っている、甘みを感じるといった声が複数の掲載先で見られました。12年前の同じメーカーの機種からの買い替えで、米の粒が丸く張ったようにふっくらしたと感じた人もいるようです。
保温についても、時間が経ってもパサつきにくい、においや黄ばみが気にならないという声がありました。食事の時間がずれがちな家庭には、ここが効いてくるでしょう。
「わが家炊き」については、炊くたびに感想を入力していたら3回目で好みの炊き方になった、という声が見られました。49通りという数字だけだと使いこなせるか不安になりますが、やることは前回のごはんの感想を答えるだけです。
そのほか、デザインがキッチンになじむ、白い炊飯器を探していたので嬉しかった、洗う点数が少なくてラク、特急メニューが短時間で助かる、といった声が挙がっていました。
気になるという声
いっぽうで、気になる声もあります。数はそれほど多くありませんが、購入の判断に関わるものを挙げます。
表示部が暗い場所で見えにくいという声が複数ありました。「バックライトがないのが盲点だった」「スマートフォンのライトで照らしながら使っている」「以前使っていた機種にはバックライトがあった」といった内容です。
前の章で触れたとおり、NW-BC10についても象印は公式にバックライトの記載をしていません。ですから「新しいほうでは解決している」とは書けません。キッチンの照明が手元まで届かない配置の方は、この点を頭に入れておいたほうがよいでしょう。
もうひとつ、内ぶたを取り付けるときにコツがいるという声が、複数の掲載先で見られました。「内蓋の取付が簡単にできたら満点」という書き方をされている方もいます。関連して、内ぶたの裏が汚れる、内釜に米粒が付くという声もありました。
ここは違い①とつながる話です。NW-BC10で内ぶたを食洗機に入れられるようになったことで、洗う手間は減ります。ただし、はずして入れて、また取り付けるという動作自体は変わりません。取り付けのコツが要る点は、新しいほうでも同じだとお考えください。
このほか、炊飯に時間がかかり途中でふたを開けられない、ゴム系のパッキンの経年劣化が心配、といった声もありました。前者は圧力をかけて炊く方式である以上、避けにくい性質です。
NW-BC10がおすすめな人
ここまでを踏まえて、どちらが向いているかを整理します。まずNW-BC10から。
- 食器洗い乾燥機を使っていて、内ぶたを毎回手で洗うのをやめたい人
- 在庫を気にせず、色も選んで、落ち着いて買いたい人
- 長く使うつもりで、部品や保証の面でも新しいほうから始めたい人
食洗機を使っていて、内ぶたの手洗いをやめたい人
これがいちばん分かりやすい決め手です。
炊飯器の内ぶたは、おねばがこびりつきやすく、パッキンの溝など細かいところが洗いにくい部品です。それを毎日スポンジでこすっているなら、食洗機に入れられる意味は小さくありません。数千円の差で毎日の作業がひとつ減る、という計算が立ちます。
条件が6つあることは違い①でご紹介したとおりですが、家庭用の食洗機を普通に使っている範囲なら、どれも難しい条件ではありません。
在庫を気にせず、色も選んで買いたい人
NW-BB10は在庫限定品で、象印の公式オンラインストアではすでに在庫がありません。通販の在庫も、減っていけば色や届く早さの選択肢が狭まります。
「黒がいい」「白がいい」と決まっている方や、家電を買うときにあわてて決めたくない方には、在庫が安定しているNW-BC10のほうが気持ちよく選べるでしょう。
長く使うつもりの人
炊飯器は10年前後つきあう家電です。口コミにも、十年以上前の機種から買い替えた、八年ぶりに買い替えたという声が寄せられていました。
内釜も内ぶたも同じ品番の部品ですから、部品が手に入る期間そのものに大きな差が出るとは考えにくいところです。それでも、これから何年も使うものを選ぶなら、発売されたばかりのほうから始めたいという考え方はあります。この価格差なら、そこにお金を払うのも納得できる範囲でしょう。
前モデルの声と取扱説明書から、内ぶたの付け外しや暗い場所での表示など、買う前に気になる点をNW-BC10の側から整理しました。詳しくはNW-BC10の口コミ・評判と、前モデルの声から分かる注意点で確認できます。
NW-BC10
NW-BB10がおすすめな人
次にNW-BB10です。こちらは「必要十分なものを、価格を抑えて手に入れる」という選び方になります。
- 内ぶたを手で洗うのが苦にならない人
- 炊き上がりだけで選びたい人
- 在庫があるうちに、価格を抑えて買いたい人
内ぶたを手で洗うのが苦にならない人
そもそも食器洗い乾燥機を置いていない家庭では、違い①は関係のない話になります。その場合、この2台の間に残る違いは表示部の呼び名と色の名前だけ。炊く性能はまったく同じなのですから、価格が抑えられるほうを選んで問題ありません。
食洗機はあるけれど、内ぶたくらいは手で洗うという方も同じです。こだわりがない部分にお金を払う必要はありません。
炊き上がりだけで選びたい人
「ごはんが美味しく炊ければいい」という方には、これ以上ないほど分かりやすい状況です。
内釜は同じ鉄器コート黒まる厚釜で釜厚1.7mm、同じ品番の部品。火力も1240Wで同じ、圧力のかけ方も炊き分けの数も同じ、わが家炊きも49通りで同じ。炊き上がりに差が出る要素が見当たりません。
前の章でご紹介した、ふっくらして甘みがあるという声は、この同じ構成の機種に対して寄せられたものです。
在庫があるうちに、価格を抑えて買いたい人
NW-BB10のほうが数千円ほど安い傾向にあります。そのぶんを、お米そのものや他の家電に回すという考え方もあるでしょう。
ただし、こちらを選ぶならタイミングは早めに。在庫限定品で公式ストアの在庫はすでになく、残っているのは流通在庫です。欲しい色が残っているうちに決めたほうが、結果的に満足しやすいと思います。
NW-BB10
迷ったときの決め方と、判断が変わる条件
最後に、ここまでの話を1本の道筋にまとめます。
質問はひとつだけです。「内ぶたを食器洗い乾燥機に入れたいですか」。
- 入れたい、または食洗機を使っている → NW-BC10
- 手で洗う、または食洗機がない → NW-BB10
これで決まらない場合のタイブレークは、在庫です。欲しい色のNW-BB10がすぐ手に入るならNW-BB10、在庫が心もとないならNW-BC10。中身が同じ機械なので、この決め方で後悔することはまずないはずです。
そして、この判断が変わる条件も書いておきます。
- 2台の価格差がいまより大きく開いたら、内ぶたの食洗機対応にそれだけ払うかという話になります。手洗いでよい方は、迷わずNW-BB10でよいでしょう
- 価格差がほとんどなくなったら、あるいはNW-BB10が手に入りにくくなったら、NW-BC10を選べば足ります。安く買えるという理由がなくなれば、旧型を探す意味も薄れます
この2台に関しては、どちらを選んでも炊けるごはんは同じです。そこだけは安心して選んでください。
- 炊く部分は同じ部品・同じ仕様。炊き上がりで悩む必要はない
- 決め手は「内ぶたを食洗機に入れたいか」の1点。入れたいならNW-BC10
- 決まらなければ在庫で決める。NW-BB10は在庫限定品で、公式ストアはすでに在庫なし
NW-BC10
NW-BB10
よくある質問
NW-CB10という型番を見かけましたが、同じものですか
別の機種です。ここが本当に間違えやすいところで、NW-BC10とNW-CB10は真ん中の2文字が入れ替わっただけの、まったく違う製品です。NW-CB10は2023年に発売された別のラインの機種で、この記事で扱っているNW-BC10とは仕様も発売年も違います。通販サイトで注文する前に、型番を1文字ずつ確かめてください。
玄米や雑穀米は両方とも炊けますか
どちらも炊けます。玄米には1.3気圧の高い圧力をかける設定が用意されていて、雑穀米はしゃっきり・ふつう・もちもちの3通りから選べます。この点に差はありません。
内釜も食器洗い乾燥機に入れられますか
入れられません。両機とも、内釜(なべ)は食器洗い乾燥機・食器乾燥器を使えないと取扱説明書に書かれています。NW-BC10で食洗機に入れられるようになったのは内ぶたセットだけです。
内釜の保証はどちらが手厚いですか
同じです。どちらも内釜のフッ素加工について3年間の無償交換が付いています。ただし、これは取扱説明書の記載事項にそった使い方をしていた場合の話です。
1升サイズもありますか
あります。NW-BC18とNW-BB18です。こちらも仕様は両機で一致していて、1370W・外形寸法30.5×36.5×24.5cm・質量7.0kg・年間消費電力量119.9kWh/年まで同じ値でした。色はどちらも黒の1色のみです。
ごはんをすぐ食べたいときは、どのくらいで炊けますか
どちらも特急メニューを搭載していて、1合の場合で約16分です。炊ける量は0.5〜4合で、これも両機で同じでした。
ほかのモデルと迷っているなら
この2台以外も候補に入っている方向けに、当サイトの比較記事をご紹介します。
- NW-BB10の口コミ・評判をまとめた記事 — NW-BB10の使い勝手をもう少し詳しく知りたい方へ。この記事で触れた内ぶたや表示部の話も掘り下げています
- NW-BB10とNW-BA10の違いを比較した記事 — さらに1つ前の世代も候補に入れている方へ
- NW-BB10とNW-WB10の違いを比較した記事 — 同じ豪熱大火力シリーズの上位モデルと迷っている方へ
- NW-BB10とNW-YC10の違いを比較した記事 — 近い価格帯の別ラインと比べたい方へ
- NW-NB10とNW-BB10の違いを比較した記事 — 上位シリーズ「炎舞炊き」まで視野に入れている方へ
豪熱大火力シリーズは同じ名前の機能が複数のモデルにまたがっているので、型番の数字や記号だけで上下を判断しないほうが安全です。気になるモデルがあれば、それぞれの記事で仕様を確かめてみてください。

