【象印】NW-YR10とNW-BA10の違いは6つ。数千円の差で増える炊き分け・保温と、小ささの交換

【象印】NW-YR10とNW-BA10の違いは6つ。数千円の差で増える炊き分け・保温と、小ささの交換 炊飯器

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象印の5.5合炊きで、NW-YR10とNW-BA10のどちらにするか迷っている方へ。

どちらも「豪熱大火力」の圧力IH炊飯ジャーで、内釜の厚さも消費電力もほぼ同じ。ところが、2025年に出たNW-YR10のほうが安く、2024年8月に出たNW-BA10のほうが数千円高い、という少し不思議な並び方をしています。「新しいほうを買えば間違いないのでは?」「古いのに高いのはなぜ?」。この記事は、その疑問に答えるものです。

先に結論です。置き場所に余裕があるなら、数千円の差でNW-BA10を選ぶのがおすすめです。白米をもちもち寄りまで5段階で炊き分けられ、冷凍ごはん用のメニュー、40時間の保温と「保温なし」、好みに合わせて炊き方を調整する「わが家炊き」まで付いてきます。

一方で、幅や、ふたを開けたときの高さに余裕がない台所なら、NW-YR10です。幅は2.5cm細く、ふたを開けたときは2.5cm低く、重さは1.0kg軽い。ふつうとしゃっきりの炊き分けで足りる人にとっては、支払いを抑えたうえで必要十分な1台になります。

つまりこの2機は、「数千円で機能の幅を買うか、小ささと軽さを取るか」の交換です。発売の新しさで決める話ではありません。

この記事の結論
  • 置き場所に余裕があるなら、数千円の差でNW-BA10。もちもち寄りの炊き分け・冷凍ごはん・40時間保温と保温なしが付く
  • 幅やふたを開けた高さに余裕がない人、軽さを取りたい人はNW-YR10
  • 炊く仕組み・釜厚1.7mm・内釜の3年保証・2点洗いは同じ。新しさで選ぶ話ではない

以下、まず違いの全体像を表で確認し、そのあと1つずつ中身を見ていきます。

  1. NW-YR10とNW-BA10の違いを一覧表で確認。数千円の差で増えるものと、小ささで得るもの
  2. どちらを選んでも変わらないもの。炊く仕組み・内釜・3年保証・お手入れ
    1. 炊く仕組みは同じ「豪熱大火力」の圧力IH
    2. 内釜フッ素加工の3年保証は、どちらにも付く
    3. 毎回洗うのは2点。蒸気セーブもどちらにもある
  3. 違いを詳しく確認①: 数千円高いNW-BA10にだけあるもの
    1. 違い①: 白米の炊き分けは3通りと5段階。もちもち寄りに振れるのはNW-BA10だけ
    2. 違い②: 感想を答えて炊き方を寄せていく「わが家炊き」はNW-BA10だけ
    3. 違い③: 冷凍ごはんメニューはNW-BA10だけ。まとめ炊きの家庭に効く
    4. 違い④: 保温は40時間と30時間。「保温なし」が選べるのはNW-BA10
    5. 違い⑤: 人工知能AI炊飯はNW-BA10だけ。ただし好みを学ぶ機能ではない
  4. 違い⑥: 置き場所と重さ。NW-YR10は幅・高さ・重さで小さく、奥行きだけ大きい
  5. 買う前に知っておきたい3つのこと
    1. 新しいのはNW-YR10。でも機能が多いのはNW-BA10
    2. どちらも「限定商品」
    3. 白が選べるのはNW-BA10。ただし価格は上がりやすい
  6. NW-BA10がおすすめな人。数千円で炊き分けと保温の幅を買える人
    1. もちもちしたごはんが好きな家族がいる人
    2. 週末にまとめて炊いて冷凍しておく人
    3. 保温は切りたい、または長く保温したい人
    4. 炊き方を好みに寄せていく過程も楽しみたい人
  7. NW-YR10がおすすめな人。小ささと軽さを取りたい人
    1. 置き場所の幅や、ふたを開けたときの高さに余裕がない人
    2. 炊飯器を出し入れする機会が多く、軽さを優先したい人
    3. ふつうとしゃっきりの炊き分け、30時間の保温で足りる人
  8. 結論: 数千円で機能の幅を買うか、小ささを取るか。あなたに合うのはどっち?
    1. メルカリで中古品をチェックしてみる手も
  9. 現行・型落ちモデル早見表
    1. 象印 炊飯器ラインアップ
      1. 炎舞炊き 最高峰
      2. 炎舞炊き ハイグレード
      3. 豪熱大火力 最上位
      4. 豪熱大火力 上位
      5. 豪熱大火力 標準
      6. 限定流通・豪熱大火力
      7. 豪熱大火力 IH
      8. STAN.
      9. IH スタンダード
      10. マイコン

NW-YR10とNW-BA10の違いを一覧表で確認。数千円の差で増えるものと、小ささで得るもの

まずは、2機の違いと共通点を1枚の表で確認します。表の上半分が違い、下半分がどちらを選んでも変わらない部分です。

先に目を留めてほしいのは、「あり」がNW-BA10の側に集まっていること。そしてサイズと重さの行だけは、NW-YR10のほうが小さい数字になっていることです。

項目 NW-YR10 NW-BA10
白米の炊き分け 3通り(ふつう/しゃっきり/すしめし) 5段階(しゃっきり〜もちもち)+すしめし
わが家炊き(感想で炊き方を調整) なし 49通り
冷凍ごはんメニュー なし あり
保温 うるつや保温 最大30時間・高め保温 極め保温 最大40時間・高め保温・保温なし
人工知能AI炊飯 なし あり
雑穀米・麦ごはん 各1メニュー 雑穀米3コース・麦ごはん2通り
本体サイズ(幅×奥行×高さ) 25×36.5×20.5cm 27.5×34.5×21.5cm
ふたを開けたときの高さ 約42cm 約44.5cm
質量 約5.0kg 約6.0kg
運ぶときにつかむ所 左右2ヵ所の持ち手 ハンドル
液晶 グレー液晶 高コントラスト液晶
カラー(5.5合) スレートブラック1色 ブラック・ホワイト
発売 2025年 2024年8月
価格の傾向 数千円抑えられる傾向 数千円高い傾向
炊飯方式 圧力IH・豪熱大火力・大火力ユニット・うまみ圧力蒸らしで共通
内釜 釜厚1.7mm・洗米OK・0.5カップごとの目盛で共通
内釜フッ素加工の保証 どちらも3年(本体は1年)
お手入れ 蒸気口セットなし・毎回洗うのは内ぶたと内釜の2点で共通
蒸気セーブメニュー どちらもあり
容量・消費電力 5.5合・炊飯時1240W・保温1時間16.8Whで共通
こんな人に 幅やふたを開けた高さに余裕がない人/軽さを重視する人/ふつう〜しゃっきりで足りる人 もちもち寄りも炊きたい人/冷凍派・長時間保温派/置き場所に余裕がある人

表を「数千円を足すと増えるもの」と「NW-YR10を選ぶと得られるもの」に並べ直すと、次の2列になります。

数千円を足すと増えるもの(NW-BA10にだけある) NW-YR10を選ぶと得られるもの
白米のもちもち寄りの炊き分け(ややもちもち・もちもち) 幅が2.5cm細い
わが家炊き49通り ふたを開けたときの高さが2.5cm低い
冷凍ごはんメニュー 1.0kg軽い
極め保温40時間と「保温なし」 本体の高さが1cm低い
人工知能AI炊飯・雑穀米3コース・ホワイトの色 数千円の支払いが抑えられる

ただし、奥行きだけはNW-BA10のほうが2cm小さくなっています。置き場所の話は、後の章でもう一度くわしく見ます。

どちらを選んでも変わらないもの。炊く仕組み・内釜・3年保証・お手入れ

違いを見る前に、どちらを選んでも失わない部分を確かめておきます。ここが分かると、数千円の差が「味の差」ではないことが見えてきます。

炊く仕組みは同じ「豪熱大火力」の圧力IH

2機とも、公式ページの表題は「圧力IH炊飯ジャー」です。沸とうを保つ工程で一気に大火力を加えて激しい対流を起こす「豪熱大火力」は、公式ページの説明文が2機で一字一句同じ。ふたの内側の小さな穴で泡をつぶしてふきこぼれを抑える「大火力ユニット」と、蒸らしの工程でも圧力をかける「うまみ圧力蒸らし」も、どちらにも付いています。

内釜の厚さはどちらも1.7mm。内釜の中で米を洗ってよい「洗米OK」と、0.5カップごとの目盛も共通です。NW-BA10の公式ページには「鉄器コート黒まる厚釜」という名前が書かれていますが、NW-YR10のページは厚さ1.7mmの記載だけで、名前がありません。ここは名前の書き方の違いで、釜の厚さに差はありません。

炊飯時の消費電力はどちらも1240Wで、保温1時間あたりの電力量も16.8Whで同じ。1回の炊飯で使う電力量はNW-YR10が140Wh、NW-BA10が139Whと、1Whしか違いません。電気代で選び分ける理由は、この2機にはないと考えてよいでしょう。

内釜フッ素加工の3年保証は、どちらにも付く

取扱説明書のアフターサービスの章を見ると、2機とも「本体は1年間、なべ内面のフッ素加工は3年間」と書かれています。補修用の部品を製造打ち切り後6年間持つ点も同じです。

内釜の内側のコーティングは、炊飯器で最初に傷みが出やすいところ。そこに3年の保証が付く点は、安いNW-YR10を選んでも変わりません。

毎回洗うのは2点。蒸気セーブもどちらにもある

どちらも「蒸気口セットなし」の機種で、公式ページには「毎回洗う点数は、はずして洗える内ぶたと内釜のたった2点だけです」と、2機で同じ文章があります。本体の天面が平らな「フラットトップパネル」と、クリーニング機能も共通です。

取扱説明書には、どちらにも「蒸気セーブ」というメニューがあります。説明は「蒸気量をおさえるメニューです。少しかために炊き上がります。(蒸気が全く出ないわけではありません。)」で、これも2機で同じ文章。吊戸棚の下で炊く人にとっての選択肢は、どちらを選んでも手に入ります。

食器洗い乾燥機が使えない点も共通で、洗う部品はどちらも手洗いです。

なお、同じNW-YR10を、1万円台安い圧力をかけないIH機と比べたNW-YR10とNW-VR10の違いを確かめた記事では、3年保証や2点洗いが「NW-YR10だけの持ち物」でした。今回のNW-BA10は、その部分をすべて同じように持っています。だからこそ、この2機の差は炊き分けや保温といったメニューの側に集まります。

違いを詳しく確認①: 数千円高いNW-BA10にだけあるもの

違いを詳しく確認①: 数千円高いNW-BA10にだけあるもののイメージ画像

ここからは、NW-BA10にだけある5つの違いを、効き目の大きい順に見ていきます。

違い①: 白米の炊き分けは3通りと5段階。もちもち寄りに振れるのはNW-BA10だけ

いちばん大きな違いは、炊きあがりの食感をどこまで選べるかです。

NW-YR10の「炊き分け圧力」は3通りで、中身は「ふつう」「しゃっきり」「すしめし」。圧力の強さとかける時間を変えて、ふつうから、しゃっきり、すしめしの方向へ振るものです。

NW-BA10の「炊き分け圧力」は7通り。白米だけで「しゃっきり」「ややしゃっきり」「ふつう」「ややもちもち」「もちもち」の5段階があり、これにすしめしと玄米が加わります。

取扱説明書のメニュー送り順を突き合わせても、NW-YR10には「もちもち」という言葉が一度も出てきません。つまりNW-YR10は、ふつうより粘りを強くする方向の選択肢を持っていない、ということです。

読者

圧力IHなら、どちらでももちもちしたごはんになるんですよね?
取扱説明書では

メニューで「ややもちもち」「もちもち」を選べるのはNW-BA10だけです。NW-YR10の炊き分けは、ふつう・しゃっきり・すしめしの3つです。

NW-YR10には、米の粒立ちを感じ、かための炊き加減が好きな人に向くという声や、しっかりと炊き上がる点を評価する声があります。しゃっきり寄りが好きな家庭には、この3通りで十分に役目を果たします。

反対に、粘りのあるもちもちしたごはんが好きな家族がいるなら、その希望はNW-BA10でしか狙えません。すしめしは両方にあるので、ここは差になりません。

違い②: 感想を答えて炊き方を寄せていく「わが家炊き」はNW-BA10だけ

NW-BA10には「わが家炊き」というメニューがあり、組み合わせは49通り。象印は「前回食べたごはんの味の感想を、アンケートに回答するだけで、炊き方を微調整し、炊くたびに好みの味に進化します」としています。水の量を変えずに調整する仕組みです。

同じ銘柄のお米でも、産地や年によって食感は少しずつ変わります。そのたびに水加減で試行錯誤するのではなく、食べた感想を答えていくだけで寄せていける、というのがこのメニューの役目です。

NW-BA10には、わが家炊きで好みに近づけていく過程を楽しむ声がある一方、設定の手順がやや面倒という声もあります。凝る人には楽しい機能、ボタン1つで済ませたい人には出番の少ない機能、と考えておくとよいでしょう。

NW-YR10の取扱説明書には、わが家炊きのメニューはありません。

違い③: 冷凍ごはんメニューはNW-BA10だけ。まとめ炊きの家庭に効く

NW-BA10には「冷凍ごはん」メニューがあります。象印は、高い圧力でお米の中に水分を閉じ込め、レンジであたためてもパサつきやベタつきを抑えるとしています。取扱説明書の説明は「冷凍保存におすすめのメニューです。電子レンジで温めても、べたつきにくく、ほぐれやすいご飯になります」というもの。

週末にまとめて炊いて小分けに冷凍しておく、平日は解凍して食べる。そんな家庭にとっては、メニュー1つで冷凍向けの炊き方に切り替えられるのは実用的です。

NW-YR10の取扱説明書には、「冷凍」という言葉が一度も出てきません。冷凍する前提で炊くなら、この違いは小さくないでしょう。

違い④: 保温は40時間と30時間。「保温なし」が選べるのはNW-BA10

保温の最大時間は、NW-BA10の「極め保温」が40時間、NW-YR10の「うるつや保温」が30時間です。どちらも底のセンサーで火加減を調整する仕組みで、メニューによって上限が変わる点も同じです。

もう1つの違いは、保温の選択肢の数。NW-YR10は「うるつや保温」と「高め保温」の2つですが、NW-BA10はこれに「保温なし」が加わって3つになります。公式ページでは「保温しない方におすすめ」と説明されています。

NW-BA10には、長時間保温したごはんの味の落ちが気になるという声があります。炊けたらすぐ食べ切る、残りはすぐ冷凍する、という家庭なら、保温を切っておける「保温なし」は、先ほどの冷凍ごはんメニューとの相性がよい組み合わせです。

逆に、朝炊いたごはんを夜まで保温する使い方なら、30時間で十分に届きます。40時間が必要になるのは翌日まで持たせたい場面くらいなので、ここは「保温なし」を使うかどうかで考えるのが現実的でしょう。

違い⑤: 人工知能AI炊飯はNW-BA10だけ。ただし好みを学ぶ機能ではない

NW-BA10には「人工知能AI炊飯」も付いています。象印は「AIが炊飯に必要なデータを記憶し、買った時の状態に補正することで、長く使っても、おいしく食べられます」としています。

名前から「好みを覚えてくれる機能」と思われがちですが、説明を読むと、長く使ううちの変化を買ったときの状態に補正するためのもの。好みに寄せていくのは、先ほどのわが家炊きの役目です。

何年も同じ炊飯器を使い続ける人には、あって困らない装備と言えます。ただ、毎日の炊きあがりがはっきり変わる機能ではないので、これだけを理由に選ぶほどのものではないでしょう。

このほか、雑穀米はNW-BA10が「しゃっきり・ふつう・もちもち」の3コース、麦ごはんが「ふつう・もちもち」の2通りで、NW-YR10はそれぞれ1メニューです。雑穀米や麦ごはんを毎日のように炊く家庭なら、ここも食感を選べる材料になります。

違い⑥: 置き場所と重さ。NW-YR10は幅・高さ・重さで小さく、奥行きだけ大きい

違い⑥: 置き場所と重さ。NW-YR10は幅・高さ・重さで小さく、奥行きだけ大きいのイメージ画像

機能はNW-BA10に集まっていましたが、置き場所と重さはNW-YR10の側に分があります。ただし、全部の向きがそろっているわけではありません。

公式の仕様表では、NW-YR10は幅25×奥行36.5×高さ20.5cm、質量は約5.0kg、ふたを開けたときの高さは約42cmです。NW-BA10は幅27.5×奥行34.5×高さ21.5cm、質量は約6.0kg、ふたを開けたときの高さは約44.5cmです。

つまりNW-YR10は、幅で2.5cm、高さで1cm、ふたを開けたときの高さで2.5cm小さく、1.0kg軽い。ところが奥行きだけは、NW-BA10のほうが2cm小さくなっています。

読者

NW-YR10のほうが小さいなら、どんな置き場所でもNW-YR10のほうが収まりやすいですよね?
仕様表より

幅と高さはNW-YR10が小さいのですが、奥行きはNW-BA10のほうが2cm小さいです。奥行きがぎりぎりの棚なら、NW-BA10のほうが収まることもあります。

どちらが置きやすいかは、置き場所のどこが窮屈かで決まります。

吊戸棚の下でふたを開ける人にとっては、ふたを開けたときの2.5cmの差が効きます。約44.5cmと約42cmでは、棚板とのすき間の残り方が変わるからです。横に電子レンジやポットを並べていて幅が詰まっている台所も、25cmのNW-YR10が有利。

一方で、奥行きの浅いスライド棚に置くなら、34.5cmのNW-BA10のほうが手前にはみ出しにくくなります。

重さも見ておきたいところです。炊くたびに棚から出し入れする、掃除のたびに動かすという使い方なら、1.0kg軽いNW-YR10のほうが扱いやすいでしょう。NW-YR10には、5.5合としてほどよいサイズだという声もあります。

運ぶときにつかむ所も違います。取扱説明書によると、NW-YR10は本体の左右2ヵ所に持ち手があり、NW-BA10にはハンドルが付いています。NW-YR10には、片手でさっと持ち上げる形ではないという声もあるので、片手で持ち運びたい人はハンドルのあるNW-BA10が楽かもしれません。

買う前に、置き場所の幅・奥行き・棚板までの高さの3つを測っておくと、ここで迷わずに済みます。

買う前に知っておきたい3つのこと

最後に、仕様表の外側にある注意点を3つだけ確認しておきます。

新しいのはNW-YR10。でも機能が多いのはNW-BA10

発売は、NW-BA10が2024年8月、NW-YR10が2025年です。NW-YR10のほうが新しいのですが、ここまで見てきたとおり、炊き分け・保温・冷凍ごはんのメニューはNW-BA10のほうが多く持っています。

価格も、新しいNW-YR10のほうが数千円抑えられる傾向です。「新しい=機能が多い=高い」という並びにはなっていないので、発売年ではなく、使う機能と置き場所で選ぶのが近道です。

なお、NW-BA10の公式ページには今も「NEW」の表示が残っていますが、発売は2024年8月の機種です。NW-BA10と、その翌年に出たNW-BB10を比べたNW-BB10とNW-BA10の違いを確かめた記事もあるので、NW-BA10の立ち位置が気になる方は合わせて読んでみてください。

どちらも「限定商品」

公式ページのラベルは、NW-YR10もNW-BA10も「限定商品」です。「限定」が何を指すのかを象印は説明していないので、ここで推測はしません。

実用上は、在庫や取り扱いが時期によって動きやすいと見ておく、という注意にとどまります。NW-BA10は発売から2年ほど経つ機種なので、購入前に希望の色の取り扱いがあるかを確かめておくと安心です。

白が選べるのはNW-BA10。ただし価格は上がりやすい

5.5合サイズの色は、NW-YR10がスレートブラック1色、NW-BA10がブラックとホワイトの2色です。キッチンを白でそろえたいなら、選べるのはNW-BA10だけになります。

ただし、NW-BA10のホワイトはブラックより1万円台高い傾向があります。この記事の「数千円の差」はブラックどうしで比べたものなので、ホワイトを選ぶと差はもっと大きく開く点に注意してください。

NW-BA10には、黒の見た目がキッチンになじむという声もあります。色にこだわりがなければ、ブラックで比べるのが分かりやすいでしょう。

NW-BA10がおすすめな人。数千円で炊き分けと保温の幅を買える人

ここからは、人物像で分けます。NW-BA10が向いているのは、次のどれかに当てはまる人です。

  • もちもちしたごはんが好きな家族がいる人
  • 週末にまとめて炊いて冷凍しておく人
  • 保温は切りたい、または長く保温したい人
  • 炊き方を好みに寄せていく過程も楽しみたい人

もちもちしたごはんが好きな家族がいる人

白米を「ややもちもち」「もちもち」に振れるのは、この2機ではNW-BA10だけです。家族の中に粘りのあるごはんが好きな人と、しゃっきりが好きな人がいても、5段階あれば日によって炊き分けられます。

週末にまとめて炊いて冷凍しておく人

冷凍ごはんメニューで炊いて、残ったら「保温なし」のまま粗熱を取って冷凍する。この流れがメニューの組み合わせで完結するのはNW-BA10です。平日に炊く回数を減らしたい共働きの家庭には、数千円の差が効いてくる部分でしょう。

保温は切りたい、または長く保温したい人

保温を使わない人には「保温なし」、朝炊いて翌日まで持たせたい人には最大40時間の極め保温。保温の使い方の両端に対応できるのが、NW-BA10の強みです。

炊き方を好みに寄せていく過程も楽しみたい人

わが家炊きで感想を答えながら、自分の家の食感を探していく。お米の銘柄を変えることが多い人ほど、この仕組みの出番は増えます。長く使ううちの変化を補正するAI炊飯も付いているので、1台を長く使うつもりの人にも向いています。

前の炊飯器から買い替えて、炊きあがりの違いをはっきり感じたという声もあるNW-BA10。置き場所に余裕があるなら、数千円の差でこれだけの幅が付いてくるのは、見合う交換だと言えます。

NW-YR10がおすすめな人。小ささと軽さを取りたい人

NW-YR10が向いているのは、次のどれかに当てはまる人です。

  • 置き場所の幅や、ふたを開けたときの高さに余裕がない人
  • 炊飯器を出し入れする機会が多く、軽さを優先したい人
  • ふつうとしゃっきりの炊き分け、30時間の保温で足りる人

置き場所の幅や、ふたを開けたときの高さに余裕がない人

幅25cmは、NW-BA10より2.5cm細い寸法です。ふたを開けたときの高さも約42cmで、2.5cm低く収まります。吊戸棚の下で炊く台所や、家電を横に並べて幅が詰まっている台所には、この差がそのまま置きやすさになります。奥行きだけは36.5cmと2cm大きいので、そこだけ先に測っておきましょう。

炊飯器を出し入れする機会が多く、軽さを優先したい人

約5.0kgと、NW-BA10より1.0kg軽いのがNW-YR10です。使うたびに棚から出す、掃除のたびに動かすという人には、毎日の小さな負担が減ります。

ふつうとしゃっきりの炊き分け、30時間の保温で足りる人

圧力IH・豪熱大火力・釜厚1.7mm・内釜の3年保証・2点洗い・蒸気セーブといった炊飯器としての土台は、NW-BA10と同じです。白米はふつうかしゃっきりで炊く、冷凍はあまりしない、保温は30時間あれば足りる。そういう使い方なら、NW-BA10にしかない機能の出番はほとんどありません。

お手入れのしやすさを評価する声もあるNW-YR10。追加の機能を使わないなら、土台の性能を保ったまま、数千円安く、しかも1年新しい機種が手に入ります。こちらで十分ですよ。

結論: 数千円で機能の幅を買うか、小ささを取るか。あなたに合うのはどっち?

判断の最短ルートを、一度だけ並べておきます。

判断の最短ルート
  • 変わらないもの: 圧力IH・豪熱大火力・釜厚1.7mm・内釜の3年保証・2点洗い・蒸気セーブ
  • 数千円で増えるもの: もちもち寄りの炊き分け・わが家炊き・冷凍ごはん・40時間保温と保温なし
  • NW-YR10で得るもの: 幅2.5cm・ふた開き2.5cm・1.0kgの小ささと軽さ

まず、置き場所の幅と、ふたを開けたときの高さに余裕があるかを確かめます。余裕がなければNW-YR10。余裕があるなら、次に、もちもち寄りの炊き分け・冷凍ごはん・保温なしや40時間保温のどれかを使うかを考えます。1つでも使うならNW-BA10、どれも使わないならNW-YR10で十分です。

炊く仕組みも内釜も3年保証もお手入れも同じなので、どちらを選んでも「炊飯器としての土台」で後悔することはありません。違うのは、その上に何が載っているかだけです。

なお、価格差の帯が動くと判断も動きます。いまはブラックどうしで数千円の差ですが、差が1万円台に広がるようならNW-YR10を選ぶ理由が強まります。逆に差がほとんどなくなっていれば、迷わずNW-BA10でよいでしょう。

機能の幅を取りたい人はNW-BA10、小ささと軽さを取りたい人はNW-YR10。そう決めてよいでしょう。

メルカリで中古品をチェックしてみる手も

NW-YR10とNW-BA10は、メルカリでも出品されていることがあります。中には、炊飯器を買い替えて使わなくなった、景品でいただいたけれど使わない、といった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

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