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型番が一文字違うだけで、公式ページを見比べても何がどう違うのか分かりにくい。象印の炊飯ジャー NW-BB10 と NW-WB10 で迷っている方は、たぶんそこで止まっていますよね。
先に土台の話をします。この2台は同じ「極め炊き 豪熱大火力」シリーズの兄弟機です。
圧力をかけて炊く方式も、最大1.3気圧という圧力の強さも、白米を5通りの食感に炊き分けられることも共通。つまり炊飯器としての基本のところは、どちらを選んでも同じものが手に入ります。
違いは大きく4つ。ごはんの味を左右する内釜の作り、「わが家炊き」という機能でたどり着ける微調整の細かさ、内ぶたを食洗機に入れられるかどうか、そして色です。
結論から言ってしまいますね。ごはんの味に一番お金をかけたい人、食洗機に内ぶたまで任せたい人なら NW-WB10。
白い炊飯器がいい人、必要十分な機能を手に入れやすい側でそろえたい人なら NW-BB10 が向いているでしょう。
そしてもう一つ。検索するとよく出てくる「81通りと49通り」という数字ですが、これは炊き分けの段数の差ではありません。ここを取り違えると選び方まで変わってしまうので、本文で丁寧に切り分けていきます。
- 内釜・わが家炊き・内ぶた・色で大きく異なる
- 食洗機と色の2つで選び分けのポイントが決まる
- 圧力・サイズ・電気の使い方は完全に同じ
NW-BB10
NW-WB10
NW-BB10とNW-WB10の違いを一覧で比較
まずは全体像から。上から順に、選ぶときに効いてくる順で並べています。
同じシリーズの兄弟機なので、実は共通している行のほうが多くなります。違いが集まっているのは上から6行目まで。そこから下は、ほぼ同じ内容が2列に並びます。
| 項目 | NW-BB10 | NW-WB10 |
|---|---|---|
| 内釜 | 鉄器コート黒まる厚釜(釜の外面に鉄をコーティング) | 豪炎かまど釜(鉄・ステンレス・アルミの3層構造) |
| わが家炊きの到達点 | 49通り | 81通り |
| 白米の炊き分け圧力 | 5通り(共通) | |
| 内ぶたの食洗機対応 | 非対応(手洗い) | 対応 |
| 粒立ちがゆメニュー | なし(通常のおかゆはあり) | あり |
| カラー(5.5合) | スレートブラック/ホワイトの2色 | スレートブラックの1色 |
| 加熱方式・最大圧力 | 圧力IH/最大1.3気圧(共通) | |
| 保温 | 極め保温 最大40時間(共通) | |
| 本体サイズ・質量 | 幅27.5×奥行34.5×高さ21.5cm/約6.0kg(共通) | |
| 炊飯時の消費電力 | 1240W(共通) | |
| 発売時期 | 2025年9月 | 2025年7月 |
| シリーズ内の位置づけ | デザイン重視のモデル。手に入れやすい側 | 豪熱大火力シリーズのトップモデル。上位側 |
| こんな人に | 白い炊飯器でそろえたい人/必要十分な炊きあがりを手に入れやすい側で欲しい人 | ごはんの味に一番お金をかけたい人/内ぶたも食洗機に任せたい人 |
表の後半、サイズから消費電力までの行に注目してください。数字が1つも変わりません。
炊飯器は「吊り戸棚の下に入るかどうか」で悩む家電ですし、毎日使うものだけに電気の使い方も気になるところ。そこが同じというのは、選ぶうえではありがたい話です。
上位側だから大きい、電気を食う、といったことがないので、置き場所とランニングコストは今回の選び分けの材料になりません。この点はあとの章でもう一度確認します。
つまり実際に迷うのは、内釜・わが家炊き・内ぶた・色・おかゆの5行だけ。次の章から順に見ていきましょう。
違いを詳しく確認

ここからは、表に並べた違いが毎日の使い方でどう効いてくるのかを1つずつ見ていきます。順番は、迷ったときに効いてくる順です。
ごはんの味を決める内釜は、どのくらい作りが違う?
NW-WB10 の内釜は「豪炎かまど釜」という名前で、鉄・ステンレス・アルミの3枚を重ねた3層構造です。鉄を釜そのものに仕込んだ作り。
対する NW-BB10 は「鉄器コート黒まる厚釜」。こちらは釜の外側の面に鉄をコーティングしています。
なぜ鉄の話ばかりなのか、というところを補っておきますね。どちらの機種も圧力IHという方式で、電気の力で釜自体を発熱させて炊きます。
そのとき鉄は熱を生みやすい素材なので、鉄を釜のどこに、どんな形で使うかが、火の伝わり方に効いてくるわけです。
象印は、豪炎かまど釜を「IHと相性の良い鉄を仕込むことで、大火力を活かし、お米に熱が伝わるように工夫を凝らした内釜」としています。
鉄器コート黒まる厚釜については「釜全体に熱が伝わる形状に加え、発熱効率の高い鉄を釜外面にコーティングし、炊きムラを抑えます」としています。
ざっくり言えば、鉄を釜の中に仕込むか、外側に塗るか。トップモデルである NW-WB10 は、ここに一番お金がかかっている機種だと考えてよいでしょう。
ただ、正直なところも書いておきますね。
同じ日に同じお米で並べて食べ比べないと言葉にしにくい領域なので、「上位の釜だから毎日はっきり分かる」と期待しすぎないほうが、買ったあとに納得しやすいはずです。
参考までに、下位側の NW-BB10 についても、古い炊飯器からの買い替えでつやや粒立ち、甘みの違いをはっきり感じたという声があります。
「わが家炊き81通り」と「49通り」は、何が81で何が49なのか
数字だけ見ると差が大きく見えるところ。ですが、順番に整理していくと印象が変わります。
先に「炊き分け圧力」から説明させてください。これは炊いている間にかける圧力を変えることで、ごはんの食感そのものを変える仕組みです。
白米なら、しゃっきり/ややしゃっきり/ふつう/ややもちもち/もちもちの5通り。メニュー全体では7通り。そしてこの段数は、NW-BB10 も NW-WB10 もまったく同じです。
つまり、ボタンで選べる基本の食感の幅には差がありません。ここが今回いちばん誤解されやすいところ。
では81通りと49通りは何なのか。これは「わが家炊き」という別のメニューでたどり着ける、調整の数です。
象印はわが家炊きを「前回食べたごはんのかたさや粘りの感想を回答するだけで、炊き方を微調整し、好みの食感に進化させます」としています。
炊いて食べたあとに、かたさと粘りについて答える。すると次の炊き方が、その答えに合わせて少しずつ動く。それを繰り返した先に行き着ける組み合わせが、81通りと49通りというわけです。
実際、感想を入力していくうちに好みの炊きあがりに近づいたという声は、どちらの機種にもあります。わが家炊きというメニュー自体は、両方に付いていますからね。
まとめると、81 vs 49 は「基本の炊き分けが粗いか細かいか」の差ではなく、育てていった先の刻みの細かさの差です。
ですから、毎回きちんと感想を入れて詰めていく人ほど効いてきます。逆に、白米ボタンを押すだけの使い方なら、49通り側で不足を感じる場面はほとんど出てきません。
内ぶたを食洗機に入れられるかどうかは、毎日どのくらい効く?
NW-WB10 の内ぶたは食器洗い乾燥機に対応しています。NW-BB10 は非対応なので、こちらは手洗いです。
ここで先に安心材料を1つ。毎回洗うものはどちらも内ぶたと内釜の2点だけで、洗う点数そのものは変わりません。
内釜はどちらもそのままお米を研げますし、庫内をきれいにするクリーニング機能も両方にあります。お手入れの全体像は、そう違わないんですね。
差が出るのは、内ぶた1点をシンクで洗うか、食洗機のカゴに入れて終わりにするか。ここだけです。
象印は NW-WB10 について「汚れやすい内ぶたが、はずして洗えるので、お手入れがラクにできます」としています。内ぶたを食洗機で洗える点を、お手入れのラクさとして挙げる声もあります。
一方 NW-BB10 では、内ぶたを手で洗う手間を気にする声があります。
食洗機のある家庭だと、食後の片づけは「食器はまとめて機械へ、あとは鍋だけ手洗い」という流れになっていることが多いもの。そこに内ぶたが1点、手洗い側に残るかどうか、という話です。
毎日炊く家庭なら、この1点の扱いは1年で相当な回数になります。食洗機があるなら、内釜の味の差よりこちらのほうが体感として大きくなることも。
逆に食洗機がない家なら、この違いは判断材料になりません。そこは気にせず、味と色で決めて大丈夫です。
白い炊飯器が欲しい場合、選べるのはどっち?
5.5合サイズのカラーは、NW-BB10 がスレートブラックとホワイトの2色、NW-WB10 がスレートブラックの1色です。
象印は NW-BB10 を「暮らしになじむスタイリッシュでコンパクトなデザイン」としていて、見た目を選んだ理由に挙げる声もあります。
冷蔵庫もレンジもケトルも白でそろえているキッチンに、黒い炊飯器が1台だけ入る。そこだけ視線が止まってしまう、という経験はありませんか。
白物家電でそろえたキッチンは、その統一感そのものが心地よさになっているもの。あとから色は変えられませんし、置き換えもききません。
炊飯器は毎日目に入る場所に置く家電です。色は機能と同じくらいの判断材料になりますから、白がいいなら、この時点で NW-BB10 で決まりですね。
おかゆをよく作るなら「粒立ちがゆ」の有無は見ておきたい
NW-WB10 には、通常の「おかゆ」に加えて「粒立ちがゆ」というメニューがあります。NW-BB10 にあるのは「おかゆ」のみ。
象印は粒立ちがゆを「粒感がしっかりあり、さらっと食べられる本格おかゆが手軽に味わえます」としています。
おかゆは、水加減ひとつで仕上がりが大きく変わる料理。専用のメニューが分かれているぶん、NW-WB10 は仕上がりの選び方が1つ多い、ということになります。
とはいえ、おかゆ自体はどちらの機種でも炊けます。決め手になるのは、日常的におかゆを食べている家庭くらいでしょう。
サイズ・重さ・電気の使い方は違う?

ここは1つも違いません。先に言い切ってしまいますね。
上位モデルのほうが大きくて重くて、電気も食うのではないか。そう身構えていた方には、いい知らせです。
置き場所で困るかどうかは、まったく同じ
本体の大きさは、どちらも幅27.5×奥行34.5×高さ21.5cm。ミリ単位までそろっています。
炊飯器で見落としがちなのが、ふたを開けたときの高さ。スライド棚に置いていると、引き出して開けた瞬間に上の棚板へふたが当たってしまう、ということが起こります。
その高さも、2台とも約44.5cm。どちらを選んでも、ふたが開くかどうかの答えは変わりません。
炊飯器は、置く場所を決めてから買う家電。棚を先に測っておけば、そのあとは型番のことだけ考えれば済みます。
質量もどちらも約6.0kg。掃除のときに持ち上げる負担も、棚から引き出すときの重さも同じ、ということですね。
片方に決めてから「棚に入らなかった」と気づく。そういう失敗の余地がない2台です。
電気の使い方も、差はありません
炊飯時の消費電力はどちらも1240W。1回炊くのに使う電力量も、そろって139Whです。
省エネ性能の目安になる省エネ基準達成率も、両方とも110%。保温中に使う電力量もほぼ同じ数値でした。
毎日動かす家電だけに、ここが違うと年単位で効いてきます。その心配は要りません。
なお、5.5合炊きとしては置き場所に困りにくい、という声はどちらの機種にもあります。
サイズと電気の使い方は、比べる項目から外してしまってかまいませんよ。
どちらを選んでも手に入る共通の機能
違いばかり見てきたので、ここで共通部分を整理しておきます。実は、こちらのほうが圧倒的に量が多いんです。
- 圧力をかけて炊く圧力IH方式と、最大1.3気圧の高圧力
- 「豪熱大火力」の炊き方と、ふきこぼれを抑える大火力ユニット
- 炊き分け圧力7通り(白米は5通り)
- 「わが家炊き」メニュー(たどり着ける数だけが違います)
- 極め保温 最大40時間
- 白米特急メニュー(1合 約16分)
- 冷凍ごはんメニュー
- 雑穀米・玄米・麦ごはんのメニュー
- 毎回洗うのは内ぶたと内釜の2点だけ
- クリーニング機能、洗米OKの内釜、0.5カップごとの内釜親切目盛
- 高コントラスト液晶、時計式メモリータイマー2種類、お知らせメロディ
- うまみ圧力蒸らし、あったか再加熱
- 立つしゃもじと計量カップ(バイオマスプラスチックのPrasus素材)
毎日の暮らしで効いてくる3つ
数が多いので、生活の場面が思い浮かびやすいものを3つだけ取り上げます。
保温は最大40時間
極め保温という保温機能が、どちらにも付いています。朝炊いたごはんを、帰りの遅い家族のために夜まで置いておく。そんな使い方ができる時間ですね。
白米特急なら1合が約16分
炊き忘れた日に助かるメニュー。1合なら約16分で炊きあがります。これも両方に搭載されています。
冷凍ごはんメニュー
まとめて炊いて、小分けにして冷凍する。そんな回し方をしている家庭にとって、専用メニューがどちらにもあるのは心強いところ。
こうして並べてみると分かる通り、炊飯器としての土台は2台とも同じ棚に乗っています。手に入れやすい側を選んだからといって、機能をあきらめることにはなりません。
発売が新しいのはNW-BB10。新しいほうが上位モデル?
発売時期は、NW-WB10 が2025年7月、NW-BB10 が2025年9月。NW-BB10 のほうが2か月あとに出ています。
家電は新しいほうが進化している、と考えるのが自然ですよね。型番もBBとWBで、並べただけではどちらが上か見当がつきません。
ですが、この2台はその関係になっていないんです。
象印の「豪熱大火力」シリーズでトップモデルとして案内されているのは、先に出た NW-WB10 のほう。NW-BB10 は、暮らしになじむデザインを打ち出した位置づけです。
発売月の順番と、シリーズ内での格の順番が一致していない、ということですね。
あとから出たほうが上、と考えて選ぶと、期待していた3層構造の内釜は付いてきません。型番の並びと発売の順番だけでは、そこまで教えてくれないわけです。
同じシリーズの中で、時期をずらして性格の違うモデルが出た。そう捉えるほうが実態に近いでしょう。
見るべきなのは、発売月ではなくシリーズの中でどこに置かれているか。そして、ここまで見てきた中身のほうです。
NW-BB10がおすすめな人
ここからは、どちらが自分の暮らしに合うのかを、具体的な場面に置き換えて見ていきます。まずは NW-BB10 のほうから。
キッチンの家電を白でそろえている人
冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル。気づけば白系でそろえてきた、という台所は多いものです。
そこへ炊飯器を1台足すとき、5.5合サイズで白を選べるのは NW-BB10 のほうになります。
対面キッチンだと、炊飯器はリビング側からも視界に入ります。家具やカーテンの色まで考えて家電を選んできた家なら、なおさら気になる部分ですよね。
しかも色だけは、買ったあとにどうにもなりません。置き方を工夫しても解決しませんし、布をかけて隠して使うものでもない。
台所の見え方をそろえておきたい人なら、NW-BB10 のホワイトが向いているでしょう。
設定を細かくいじるより、毎日さっと炊きたい人
炊飯器に求めるのは、決まった時間にごはんが炊けていること。食感の追い込みまではしなくていい。そんな付き合い方を考えている方もいますよね。
その場合、わが家炊きの到達点が81通りなのか49通りなのかは、ほとんど響いてきません。あの数字は、感想を入力し続けた人が受け取れる差だからです。
一方で、しゃっきりからもちもちまで5段階から選べる炊き分けは、NW-BB10 にもそのまま入っています。好みの食感は、メニューを選ぶだけで決められるということ。
普段は白米、朝に時間がない日は特急、まとめ炊きの日は冷凍ごはん。この3つで回るなら、49通り側で足りなくなる場面は出てきません。
毎日の手順をこれ以上増やしたくない人には、NW-BB10 のほうが気楽に付き合えるはずです。
食洗機がない家/内ぶたは手で洗うつもりの人
台所に食洗機がないなら、内ぶたが食洗機に対応しているかどうかは、そもそも出番のない項目になります。
シンクで洗う前提なら、内ぶたを外して洗う作業はどちらの機種でも同じ。ここで差が生まれないわけです。
つまり NW-WB10 の上位側の装備のうち、1つぶんは使わないまま持つことになります。そこにお金を出す理由が1つ減る、という見方ができますね。
手洗いが前提の家なら、そのぶんの予算を毎日のお米のほうに回す、という考え方もあります。
白い炊飯器を置きたい、内釜の作りにはこだわらない、お手入れは手洗いでかまわない。このうち2つ以上に頷けるなら、NW-BB10 で満足できるでしょう。
ただ、手洗いでかまわないと決めた人ほど、先に確かめておきたいことがあります。その手洗いが、実際にどのくらいの手間なのかという点です。
NW-BB10では、内ぶたを毎回はめるときにコツがいるという声が挙がっています。一方で、脱着は簡単だという逆向きの声も同じくらいあって、受け取り方が分かれているのが実情です。この記事で「食洗機は使わない」と判断した人にとっては、まさにその手洗いの中身にあたる話になります。
口コミ記事では、この手間がどんな家庭で積み上がるのか、逆にどんな使い方なら気にならないのかを整理しています。あわせて、暗い場所での表示の見えにくさという別の注意点も扱っています。
NW-BB10を買う前に確認したい口コミと、内ぶたの手入れの注意点を見る
NW-BB10
NW-WB10がおすすめな人
続いて NW-WB10 側。こちらは、どこにお金と手間をかけたいかがはっきりしている人に向く1台です。
炊飯器の予算のなかで、ごはんの味に一番お金をかけたい人
3層構造の豪炎かまど釜は、豪熱大火力シリーズのトップモデルにだけ用意された内釜です。
同じシリーズの中でも、ここだけは下位のモデルに降りてきていません。上位側を選ぶ理由の中心は、この部分にあります。
ごはんは毎日食べるもの。おかずは日によって変わっても、白いごはんだけは1年中食卓に出てきますよね。
その1品に、炊飯器の予算のうち一番大きい部分を割く。そこに納得できる人なら、NW-WB10 を選ぶ意味があります。
反対に、内釜の名前や作りにはこだわりがないという方が、無理にこちら側を選ぶ必要はありません。
食洗機があって、洗い物を1点でも減らしたい人
食洗機のある台所では、食後の片づけの重さは「機械に入れられるか、入れられないか」で決まってきます。
NW-WB10 の内ぶたは食器洗い乾燥機に対応しているので、外してカゴに入れるところまでで手が離れます。
夜、疲れきって台所に立つ日ほど、洗い物が1点減るありがたさは分かりやすいもの。
夕食後に食洗機を回す習慣がすでにある家なら、NW-WB10 はその流れにそのまま乗ってくれます。
前回のごはんの感想を入力して、好みに寄せていくのを楽しめる人
わが家炊きの81通りというのは、かたさと粘りの感想を入力するたびに炊き方が少しずつ動いていった、その先にある数です。
家族の好みが「もう少しやわらかいほうがいい」「もっと粘りが欲しい」と細かく分かれている家庭なら、刻みの細かさが活きてきます。
家電の設定をいじるのが好きな人にも合うでしょう。使いながら自分の家の味を決めていく、その過程ごと楽しめる機種です。
もう一つ、おかゆを日常的に炊く家庭なら、粒立ちがゆのメニューが用意されているのも NW-WB10 側ですね。
味に納得してお金を払いたい、内ぶたまで機械に任せたい、設定を育てていきたい。どれかに強く頷けるなら、NW-WB10 が向いているでしょう。
NW-WB10
買う前に知っておきたいこと
どちらを選ぶにしても、先に知っておくと納得して使えることを3つ挙げておきます。
炊きあがるまでの時間は、どちらも短くはない
炊きあがるまでの時間が長めだと感じる声は、どちらの機種にもあります。
帰宅してからお米を研いで、そこから炊き始める。この段取りだと、食卓に出るまでにそれなりに待つことになります。
対策はシンプルで、タイマー予約を前提の使い方にしておくこと。時計式のメモリータイマーは2種類登録できるので、平日と休日で炊きあがりの時刻を分けておけます。
急ぐ日には白米特急という手も。1合なら約16分なので、ごはんが足りないと夕方に気づいた日の逃げ道になります。
炊飯中の音と蒸気はどう?
音や蒸気について触れる声は、どちらの機種にもあります。ただし中身は「気にならない」というものと「気になる」というものの両方。
感じ方に幅が出やすい部分だと考えておくのがよさそうです。
置き場所である程度は調整できます。炊いている間だけは棚から前へ引き出す、上のスペースを空けておく。それだけでも印象は変わります。
夜のうちにタイマーで炊く予定があるなら、寝室から少し離れた場所を選んでおくと安心ですよ。設置場所を決めるときに、蒸気の逃げ道も一緒に考えておきましょう。
どちらも公式サイトでは「在庫限定品」になっている
象印の公式製品ページでは、NW-BB10 も NW-WB10 も「在庫限定品」として案内されています。用意されている在庫の範囲での販売、ということですね。
この表示があるからといって、ここまで見てきた機能や仕様が変わるわけではありません。中身は同じものです。
ただ、NW-BB10 のホワイトのように色の選択肢がある機種は、希望の色に出会えるかどうかが時期によって変わってきます。
色まで決まっている人は、取り扱いのある店を先に確認してから比較検討に入ると、話が早く進むでしょう。
よくある質問
ここまでで触れていない、細かいけれど気になりやすい点をまとめておきます。
Q. 5.5合と1升、どちらを選べばいい?
この記事で比べているのは、どちらも5.5合のサイズです。同じ名前で1升のサイズも用意されていますが、そちらは本体の大きさも重さも変わってきます。家族の人数と、一度に炊きたい量からサイズを先に決めて、そのあとで型番を選ぶ。この順番だと迷いにくくなりますよ。
Q. 玄米や雑穀米も炊ける?
どちらの機種にも、雑穀米・玄米・麦ごはんのメニューが入っています。白米以外もよく炊く家庭だからといって、どちらかに寄せる必要はありません。ここは選び分けの材料にならない部分です。
Q. 保温したままのごはんは、どのくらい置いておける?
どちらも極め保温で最大40時間です。朝炊いて、その日の夜まで置いておく使い方は問題なくできます。
とはいえ、長く置くことが最初から分かっている日は、炊きあがってすぐ小分けにして冷凍しておくのも手。冷凍ごはんメニューは両方にありますからね。
Q. 内釜だけで洗米してもいい?
どちらも洗米OKの内釜です。ボウルを別に出さずに済みますし、研いだ内釜をそのまま本体にセットできます。朝の忙しい時間帯ほど、この手数の少なさが効いてきますよ。
Q. しゃもじや計量カップは付いてくる?
どちらにも、立つしゃもじと計量カップが付属します。素材はバイオマスプラスチックのPrasus。しゃもじは置き場所に困りがちな道具なので、そのまま立てておけるものが最初から入っているのは、地味に助かるところです。
結論: あなたに合うのはどっち?
最後に、選び分けの線をはっきり引いておきますね。
迷いが長引いているなら、確認するのは2つだけで大丈夫です。台所に食洗機があるかどうか。そして、白い炊飯器がほしいかどうか。
食洗機があって、片づけの手間を1点でも減らしたい人なら NW-WB10。内ぶたまで機械に任せられるのは、こちら側だけでした。
キッチンを白でそろえていて、そこに炊飯器をなじませたい人なら NW-BB10。5.5合で色を選べるのは、こちらだけです。
どちらも当てはまらない、あるいは両方当てはまってしまう。そんなときは、ごはんの味にどれだけ予算を割きたいかで決めるとよいでしょう。
トップモデルの内釜に納得してお金を払いたいなら NW-WB10。必要十分な炊きあがりを、手に入れやすい側でそろえたいなら NW-BB10 です。
そのうえで、忘れないでいただきたいことが一つ。圧力IHの炊き方も、最大1.3気圧も、白米5通りの炊き分けも、40時間の保温も、本体の大きさも電気の使い方も、この2台に違いはありません。
どちらを選んでも、炊飯器としての基本は同じものが手に入ります。我慢して手に入れやすい側を買う、という買い物にはならないわけです。
あとは、あなたの台所の事情に合うほう。食洗機と色の2つで線を引いてみて、しっくりくるほうが向いている1台ですよ。
- NW-WB10:内釜・わが家炊きが上位。食洗機あり、食洗機対応内ぶた、粒立ちがゆメニューが特徴
- NW-BB10:白色選択可能。必要十分な機能、手に入れやすい価格帯
- 共通点:圧力IH方式、最大1.3気圧、白米5通り炊き分け、40時間保温、サイズ・消費電力すべて同一
- 選び方:食洗機の有無と色の好みで判断。機能面の「妥協」は不要
NW-BB10
NW-WB10
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
NW-BB10とNW-WB10は、メルカリでも出品されていることがあります。
中には、買い替えたけれど前の炊飯器がまだ使えた、家族の人数が変わって容量が合わなくなった、といった理由で、新品未使用品や使用回数の少ないものが安く出ている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

