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東芝の23Lオーブンレンジ「石窯オーブン」ER-60Bには、操作パネルの文字が小さい、調理メニューの選び方が分かりにくいという口コミがあります。
とくに、小さい文字が読みづらい人や、グラタンや焼きいもといった調理メニューまで毎日使い分けたい人は、購入前に確認しておきたい点です。一方で、シンプルな見た目と拭きやすいフラットな庫内は評価する声が見られます。10年以上使った古いレンジからの置き換えで、あたたまり方が良くなったという声もありました。
結論として、冷凍おかずや市販の冷凍食品を毎日ワンタッチで済ませたい人や、夕食どきにレンジとオーブンを続けて何度も回す人にはおすすめしにくいものの、1〜2人分のあたためが毎日の中心で、オーブンは週末に角皿1枚ぶんという人なら候補にしやすい1台です。置き場所を大きくせずに、古いレンジを置き換えたい人に向いています。
なお、ER-60Bは東芝の公式ページで「生産終了品」と表示されていて、販売は在庫限りです。また、同じ2025年発売のER-D70Bとは数千円の差なので、あたための細かさを求める人は、比較記事もあわせて見る価値があります。
この記事では、悪い口コミを並べるだけでなく、取扱説明書で確認できる事実と合わせて、その不満がどんな人に影響するのかまで整理します。
- 気になる口コミ:操作パネルの文字が小さく、調理メニューに進むと番号を追う作り。一部に、食品によってあたたまり方がばらつくという声
- 評価されている点:シンプルな見た目と、拭きやすいフラット庫内。10年以上使った古いレンジからの買い替えで、あたたまり方が良くなったという声
- おすすめしにくい人:冷凍おかず・市販の冷凍食品を毎日ワンタッチで済ませたい人。夕食どきにレンジとオーブンを続けて回す人。2段調理や過熱水蒸気が要る人
- おすすめな人:1〜2人分のあたためが毎日の中心で、オーブンは週末に角皿1枚ぶん。置き場所を大きくせずに古いレンジを置き換えたい人。ER-D70Bと迷っているなら、比較記事で価格差込みの判断を
ER-60B
ER-60Bの悪い口コミ・気になる評判

先にお伝えしておくと、ER-60Bは確認できた口コミの数がまだ限られています。ただ、数が少ないからといって、判断材料が無いわけではありません。
そこでこの章では、口コミの傾向を入口にしつつ、判断の根拠は取扱説明書の記載と突き合わせて組み立てます。「そういう声があった」で終わらせず、取説を読むとその不満がどういう場面で起きるのかまで確かめる、という進め方です。
並び順は、購入判断への影響が大きいものからです。
操作パネルの文字が小さく、メニューの選び方が分かりにくいという口コミ
複数の販売ページで、ボタンの文字が小さいことや、機能の選び方が直感的でないことを気にする声が見られました。ただし、同じ掲載先には、操作は分かりやすいという声もあり、この点は評価が割れています。
割れている理由は、取扱説明書を読むとはっきりします。ER-60Bは、毎日押すキーと、たまに使う調理メニューで、操作の作りが2段階に分かれているのです。
毎日のあたためは独立キーで完結する
「あたため」「冷凍ごはん」「牛乳」「解凍」といった毎日使うメニューは、番号を覚えなくても押せる独立したキーになっています。「あたため」キーは1度押すと1人分、2度押すと2人分。冷凍ごはんも、1個か2個かを押す回数で選ぶだけです。
ここだけを使っている人にとっては、操作は分かりやすいという感想になるでしょう。
調理メニューに進むと、番号を追う作りになる
一方で、トースト、コンビニ弁当、グラタン、焼きいもといった6番以降の自動メニューは、「メニュー 温度・仕上がり」キーを押すごとに番号が切り換わる方式です。番号と料理名の対応はとびらに印刷されていて、それを見ながら目当ての番号まで進めます。
つまり、とびらの対応表を確かめながら、番号を探して何度かキーを押す、という手順になります。ボタンの文字が小さいと感じる人にとっては、この工程が負担になりやすいところです。機能の選び方が複雑だという声が指しているのも、この手順でしょう。
困る人と、困りにくい人
特に負担になりやすいのは、小さい文字が読みづらい人です。老眼が気になり始めた人や、家族の中で複数人が使い、毎回誰かに「これどうやるの」と聞かれる家庭も同じでしょう。オーブンやグリルの自動メニューまで日常的に使い分けたい人は、毎日この手順を踏むことになります。
反対に、使うのが「あたため」「冷凍ごはん」「牛乳」「解凍」の範囲に収まる人なら、番号を追う場面がそもそも出てきません。いつも同じ調理しかしない人も、一度番号を覚えれば済む話ですね。
取扱説明書で確認できること
補足しておくと、仕上がりが好みと違ったときは、スタート後10秒以内に「メニュー 温度・仕上がり」キーを押せば、弱め2から強め2までの5段階で調節できます。表示部はバックライト付きの液晶です。
また、約3分操作しないとバックライトが消え、さらに約2分たつと電源が自動で切れます。とびらを開ければ電源が入るので、「表示が消えた」と慌てる必要はありません。
そのため、調理メニューを日常的に使う人は、店頭や取扱説明書の28〜29ページで番号方式の手順を一度見てから決めるのが安心です。あたため中心の人なら、過度に心配しなくてよい点でしょう。
思ったとおりに温まらない場面があるという口コミ
一部には、食品によってあたたまり方がばらつくのが気になるという声もあります。同じ掲載先には、前の機種と比べて加熱ムラが改善したという逆方向の声もあるので、「温まらない機種」と受け取るのは正確ではありません。改善したという評価は、後の章で扱います。
ここで取り上げたいのは、なぜ「ばらつく」と感じる場面が出るのかです。取扱説明書を読むと、ER-60Bの自動あたためは対象となる食品の条件が細かく決まっていることが分かります。ここを知らずに買うと「自動なのに温まらない」と感じやすい、ということです。
温度センサー方式、というのはどういうことか
ER-60Bの自動あたためは温度センサー方式です。庫内の温度の上がり方から食品の温まり具合を推しはかって、加熱を止めるタイミングを決める仕組みです。
だからこそ、センサーが正しく温度を読める置き方でないと、ぬるかったり熱すぎたりします。メーカーは「毎日のあたためを、ワンタッチでおまかせ」としていますが、公式の機能一覧にはその対象が「常温・冷蔵のみ」と注記されています。
取扱説明書が「自動ではできない」としているもの
取扱説明書には、自動あたためを使えない、あるいは使わないよう指示されている条件が並んでいます。生活の言葉に直すと、次のとおりです。
- 冷凍したおかずや、市販の調理済み冷凍食品。自動ではなく、手動の「レンジ」で出力と時間を合わせて温める
- ふた付きの保存容器のまま温めること。ふたがあると温度を正しく検知できないので、外してから
- 100g未満の少量。自動調理では加熱せず、手動で様子を見ながら
- 飲みものを「あたため」キーで温めること。牛乳は「牛乳」キー、酒・コーヒー・水は手動
- 食品を庫内の端に置くこと。中央から外れると、過加熱になったりあたたまらなかったりする
- 庫内が熱いままの続けて使用。「高温注意」が表示されている間は自動あたため・解凍・コンビニ弁当・発酵がスタートできず、「C21」の表示で止まる。表示は15〜20分程度で消える
このほか、揚げ物を温め直す「カラッとあたため」も市販の冷凍食品には使えず、対象は常温の揚げ物・焼き物など100〜200gです。コンビニ弁当メニューも、丼もの・おにぎり・浅い容器の焼きそば・小分けの惣菜は対象外で、1辺約19cmまでの弁当を1個ずつ、という条件があります。
困る人と、困りにくい人
こう並べると、毎日の主食が冷凍おかずや市販の冷凍食品という人は、自動に頼れる場面が限られ、手動が基本になることが分かります。ふた付きの保存容器で作り置きを回している人、100g未満を何度も温める人も同様です。夕食どきにレンジとオーブンを続けて回す家庭では、「高温注意」の待ち時間が生活のリズムに合わないかもしれません。
反対に、常温・冷蔵のごはんとおかず、ラップに包んだ冷凍ごはん、マグカップの牛乳が中心の人なら、上の条件のどれにも当たりません。この使い方は、取扱説明書が想定している自動あたための本流そのものです。
取扱説明書にある対処
うまくいかなかったときの対処も、取説に書いてあります。加熱不足なら取り出して混ぜ、手動の「レンジ」で様子を見ながら追加加熱する。カレーや八宝菜のようなとろみのある食品は、仕上がりを「強め」にする。冷凍ごはんは1個150gを厚さ2〜3cmの平らな形に整えてラップで包んでおくと、自動あたためが働きやすくなります。
そのため、冷凍おかずや市販の冷凍食品が毎日の中心という人は、手動の手間が積み上がるので注意が必要です。常温・冷蔵の温め直しと冷凍ごはんが中心の人なら、取扱説明書の条件どおりに置く限り、過度に心配しなくてよい点でしょう。
庫内のレール部が汚れやすく、使うたびに拭く前提の作りだという口コミ
一部には、角皿を載せるたな支えのレール部分が汚れやすく、掃除しにくいのが気になるという声もあります。同じ掲載先には、庫内が拭きやすいという声もあるので、底面は拭きやすい一方で、レール部は拭き残しやすい、という理解が近いでしょう。
取扱説明書の指示は明快で、使用後は都度、庫内全面を固く絞った布で拭き、そのあと1時間程度とびらを開けて自然乾燥させる、とあります。庫内の気密性を高めているため、調理後に水滴が付いたりたまったりしますが、これは仕様であって故障ではありません。公式の機能一覧では、自動で庫内を手入れする「手間なしお手入れコース」は非搭載です。
つまりER-60Bは、拭く前提の機種です。掃除を後回しにしがちな人や、油がはねやすい調理を毎日する人、自動お手入れ機能のある機種から買い替える人は、この習慣が負担になりやすいでしょう。使うたびにさっと拭く習慣がある人や、あたため中心で油はねが少ない人なら、問題になりにくい点です。
手入れの決まりごとも取説にあります。水受けは食器洗い乾燥機や食器乾燥器に入れられず、中性以外の洗剤・オーブンクリーナー・粉末クレンザー・金属たわしは使えません。底面の落ちにくい汚れは液体クレンザーを付けて2分ほど置き、丸めたラップでこすります。においが残るときは、自動メニューの「30 脱臭」で焼き切れます。
なお、後継のER-60Cは庫内コートの公式記載が変わっています。その差は、後の章で紹介する比較記事に譲ります。
そのため、自動お手入れ機能を期待する人には合いませんが、「拭く前提の機種」だと分かって買う人なら、困る場面は限られるでしょう。
口コミには出てこない、取扱説明書で分かった注意点

ここからは、口コミには出てこなかった注意点です。出てこないのは、買った人が困らなかったからというより、取扱説明書を読んで初めて分かる制約だから、という面があります。
設置できない、使い方に上限がある、故障と勘違いしやすい、の3つと、生産終了品ならではの保証の話を順に見ていきます。自動あたための条件は前の章で扱ったので、ここでは繰り返しません。
置き場所と電源:上10cm・左右3cm、15A単独コンセント、約15kg
まず置き場所です。取扱説明書が求める空きは、次のとおりです。
- 上方10cm以上
- 左右それぞれ3cm以上
- 背面は0cm(壁にぴったり付けて置ける)
- 後ろがガラスの場合は20cm以上(温度差で割れるおそれがあるため)
外形は幅468×奥行384×高さ338mmで、ハンドルを含めた奥行は431mm。質量は約15kgで、移動するときは左右側面の下部を持つよう指示されています。地震対策の転倒防止金具は、別売で用意されています。
引っかかりやすいのは、レンジラックの上段に置いていて、すぐ上に棚がある家庭です。上の10cmが確保できているか、一度測っておくと安心ですよ。
電源にも条件があります。定格15A以上のコンセントを単独で使うこと。延長コードは不可で、電圧が下がると加熱不足の原因になると取説に書かれています。台所家電をテーブルタップで共有している家庭は、ここを見直す必要があります。湿気がこもる場所や水気のある場所では、アース工事が法律で義務付けられています。
使用後は床面や壁面が熱くなりますが、これは異常ではありません。ただし、たたみ・じゅうたん・テーブルクロスの上での使用は禁止です。
一度に回せる時間と量の上限:1000Wは3分、グリル30分、予熱保持20分
次に、一度にどれだけ回せるかです。ER-60Bには、加熱の種類ごとに1回で設定できる時間の上限があります。
| 加熱の種類 | 1回に設定できる上限 |
|---|---|
| レンジ1000W | 3分(その後は自動で600Wへ) |
| レンジ600W・500W | 20分 |
| レンジ200W・100W | 90分 |
| グリル | 30分 |
| オーブン・発酵 | 90分 |
オーブンは、予熱が200℃で約9分。予熱が終わったあと約20分は温度を保ちますが、その間に何もしないと設定が取り消され、電源が切れます。250℃で運転できるのは約5分で、その後は自動的に200℃に切り換わります。庫内が熱いときは、210℃以上を設定できません。
量の面では、解凍は100〜600gで、うまく解凍できる厚さは3cmまで。「らくらくパスタ」は100gずつで、200gゆでたいときは2回に分けます。角皿は1枚、オーブンは1段。2段調理・深皿調理・過熱水蒸気は、いずれも非搭載です。
生活に当てはめると、家族4人分のパスタを一度に、鶏1羽をまるごとローストといった使い方は想定の外です。1〜2人分、角皿1枚ぶんの設計だと分かって選ぶなら、この範囲で十分にこなせます。
故障だと思われがちな仕様:電源が入らない・水滴・音・ヒーター中央が暗い
設置してすぐは「電源が入らない」と戸惑うかもしれません。ER-60Bは、電源プラグを差しただけでは表示が点かず、とびらを一度開けると電源が入る仕様です。約3分操作しないとバックライトが消え、さらに約2分で電源が切れます。
操作にも癖があります。とびらを閉めてすぐは「スタート」キーを受け付けません。とびらを開閉してから1分以上たつと「あたため」キーが動作しないので、もう一度とびらを開け閉めしてから押します。
初日には、「30 脱臭」でカラ焼きが必要です。防錆の油が焼けて煙やにおいが出ますが、故障ではないと取説に明記されています。窓を開け、換気扇を回して行います。「d」と表示されたら店頭展示用のデモモードで、解除手順が取説にあります。
使い始めてからも、次のような現象は取扱説明書が「故障ではない」と列挙しているものです。
- 調理後に庫内やとびらの内側に水滴が付く、たまる(気密性を高めているため)
- とびらや表示部がくもる(2時間ほどで自然に消える)
- 上ヒーターの中央が暗い(焼きムラを減らすための調整)
- 調理中のカチカチ音(内部スイッチの切り換え音)
- 調理中・調理後のファンの音(電気部品の冷却。動作中は電源プラグを抜かない)
- レンジ加熱中の「ジー」という連続音、オーブン・グリル時の「ボコッ」という音(熱収縮)
音や水滴で修理を頼む前に、取説の50〜51ページに当たると、無用な問い合わせを減らせます。
生産終了品を今買って大丈夫か:部品保有8年・保証1年(マグネトロンは2年)
最後に、生産終了品を買うことへの不安です。ER-60Bは東芝の公式ページに「生産終了品」の表示があり、電子レンジの商品一覧からは外れています。現行の角皿式スチームモデルは、ER-D100C・ER-D70C・ER-60Cの3機種です。在庫は店舗によって細り始めていて、「在庫なし」や「予約」の表示が出ている店もあります。
では、壊れたときはどうなるか。取扱説明書には、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後8年とあります。保証はお買い上げから1年で、電波を出す発振管(マグネトロン)だけは2年。電源周波数は50/60Hz共用なので、引っ越しで地域が変わってもそのまま使えます。日本国内専用で、海外では使えません。
この数字を見る限り、生産終了だから避ける、という理由は薄いでしょう。ただし在庫限りである以上、条件に合う人にとっては、見つけたときが判断のときになります。在庫が細って価格が上がると上位モデルとの差が縮む点は、後の章で触れます。
悪い口コミと取扱説明書から分かるER-60Bをおすすめしにくい人
ここまでの口コミと取扱説明書の事実を人物像に直すと、ER-60Bをおすすめしにくいのは次の4つのタイプです。
冷凍おかず・市販の冷凍食品を毎日ワンタッチで済ませたい人
取扱説明書では、冷凍したおかずと市販の調理済み冷凍食品は、自動ではなく手動の「レンジ」で温めるのが基本です。1回なら大した手間ではありませんが、毎日のこととなると、パッケージを見て出力と時間を合わせる作業が積み上がります。
夕食どきにレンジとオーブンを続けて何度も回す人
オーブンやグリルを使ったあとは庫内が熱くなり、「高温注意」が消えるまで自動あたためがスタートしません。表示が消えるまでは15〜20分程度。焼きものを仕上げてから、ごはんとおかずを温め直す、といった段取りだと、この待ち時間が生活のリズムに合わないでしょう。
オーブン・グリルの自動メニューを日常的に使い分けたい人
グラタンや焼きいもといった調理メニューは、番号を追ってキーを押す作りです。週末にたまに使う分には慣れの範囲ですが、毎日使い分ける人ほど手順の負担が積み上がります。上位モデルのER-D70Bにだけ「石窯おまかせ焼き」が搭載されていますが、その違いは後の章で紹介する比較記事に譲ります。
2段調理・過熱水蒸気・自動お手入れが要る人
公式の機能一覧で、2段オーブン・過熱水蒸気調理・手間なしお手入れコースは、いずれも非搭載です。角皿1枚・1段の設計なので、お菓子を2段で一度に焼きたい、蒸気で油を落とす調理がしたい、庫内の手入れを機械に任せたい、という人には別の機種が向いています。
上の4つに当てはまらないなら、ER-60Bを避ける理由はここまでで出てきていません。次の章では、評価されている点を生活のメリットに翻訳していきます。
ER-60Bの良い口コミ・評価されている点

良い口コミも、悪い口コミと同じく件数は限られています。ただ、方向ははっきりしていて、「シンプルで拭きやすい」「古い機種からの置き換えで良くなった」「焼きいもがうまく焼けた」の3つに集まります。
買ってよかった、値段のわりに十分だといった声もありますが、それだけでは生活のどこが良くなるのかまで分かりません。この章では、生活のメリットまで翻訳できる3つに絞って見ていきます。
見た目も庫内もシンプルで、出し入れと拭き取りがしやすいという口コミ
複数の販売ページで、デザインがシンプルですっきりしていることや、使い勝手の良さ、庫内の拭きやすさを評価する声が見られました。
この評価は、ER-60Bの庫内の作りと直接つながっています。ターンテーブルの無いフラットな庫内で、公式の仕様では間口が38.8cm、庫内の有効寸法は374×310×180mmです。
生活の場面に置き換えると、四角い弁当箱や大きめの平皿を、向きを気にせずそのまま置ける、ということです。回る皿が無いので、「容器の角が壁に当たって回らない」という場面も出てきません。
拭くときも同じです。底が平らで、取り外して洗う皿がありませんから、固く絞った布でさっと一拭きで済みます。毎日1〜2回あたためる家庭ほど、この小さな差が効いてきますね。
メーカーはこの作りを「『ワイド&フラット庫内』だからラクラク出し入れ。」としています。口コミの方向も、その謳いと食い違ってはいません。
なお、前の章で触れたとおり、底面は拭きやすい一方で、角皿を載せるたな支えのレール部は拭き残しやすいという声もあります。「庫内全体が手間いらず」ではなく、「毎日拭く底面が拭きやすい」と受け取るのが近いでしょう。
満足しやすいのは、コンビニ弁当や作り置きの容器をそのまま入れたい人です。カラーは(W)ホワイトの1色だけなので、キッチンの見た目を白でそろえたい人にも合います。
10年以上使った古いレンジからの買い替えで、あたたまり方が良くなったという口コミ
確認した口コミには、10年以上使った機種からの買い替えだという声が複数ありました。その中に、前の機種と比べて加熱ムラが改善したという評価があります。
ここで注目したいのは、声の主が「新しく1台増やした」のではなく、「長年使った1台を置き換えた」立場だという点です。ER-60Bを候補にしている人にも、心当たりがあるかもしれません。
買い替え前が10年以上前の機種なら、あたための均一さで違いを感じやすいでしょう。逆に、数年前の同じクラスの機種から乗り換える場合は、同じだけの変化は期待しにくい、というのが条件つきの翻訳です。
前の機種が古いほど、違いを感じやすい。これが、この口コミの読み方です。
公式の仕様と照らすと、自動あたためは温度センサー式で、1人分は約150g、2人分は約300gを目安に加熱を止める設計です。冷凍ごはんも1個150gを1個・2個で選ぶ作りなので、目安どおりの量で使う限り、センサーが働きやすい条件がそろいます。
ただし、同じ掲載先には、食品によってあたたまり方がばらつくという声もあります(前の章のとおり)。改善したという評価と、ばらつくという声の両方があって、初めて全体像になります。
また、あたたまり方の感じ方は、容器の形や食品の量、置き方でも変わります。「買い替えればムラが消える」と受け取らないほうが正確ですね。
満足しやすいのは、10年以上使ったレンジの調子が悪くなってきて、同じくらいの大きさのものに置き換えたい人です。
焼きいもなど、オーブン・グリルの仕上がりを評価する口コミ
一部には、焼きいもがお店のような仕上がりになったという声もあります。
ER-60Bには自動メニュー「29 焼きいも」があり、時間や温度を合わせずに焼けます。番号は29なので、とびらの対応表を見ながら番号を進める操作にはなりますが、いつも同じメニューなら一度覚えれば済む範囲です。
生活の場面に置き換えると、「レンジのついでに、たまに焼きものもできる」水準は満たしている、ということです。レンジしか使わないつもりだった人にとっては、使い道が1つ増えることになります。
公式の仕様では、グリルヒーターは1400W、オーブンは100〜250℃の1段です。トーストも自動メニュー「6 トースト」「7 トースト(冷凍)」で焼けて、6枚切り2枚なら7分40秒、冷凍は9分40秒。途中でブザーが鳴ったら、とびらを開けて自分で裏返す作りです。
このほか、メーカーは「『ノンフライ調理』なら油を使わずにヘルシーに。」としています。ただ、焼きいもの声をオーブン全般の評価に広げるのは早いので、ここは謳い文句として受け取っておくのがよいでしょう。
満足しやすいのは、レンジがメインだけれど、たまに焼きいも・グラタン・トーストも焼きたい人です。
口コミと仕様から分かったER-60Bがおすすめな人
悪い口コミと良い口コミ、それに取扱説明書の事実を重ねると、ER-60Bがおすすめなのは次の3つのタイプです。数は前の「おすすめしにくい人」と揃えていません。本質的な理由があるものだけを挙げます。
1〜2人分のあたためが毎日の中心の人
「あたため(1人分/2人分)」「冷凍ごはん」「牛乳」がワンタッチキーで完結する使い方です。番号を追う調理メニューに踏み込まないので、操作パネルの分かりにくさという口コミの影響を受けにくい使い方でもあります。
自動あたための条件(常温・冷蔵、ふたを外す、中央に置く)も、この使い方ならごく自然に守れます。あたためのばらつきという気になる点はありますが、条件どおりに使う人にはメリットのほうが上回るでしょう。
10年以上使ったレンジを、置き場所を大きくせずに置き換えたい人
幅46.8cm・23L・約15kgという大きさは、古い単機能レンジや小型のオーブンレンジと置き換えやすい範囲です。買い替え前が古いほど、あたたまり方の違いを感じやすいことは前の章のとおりです。
条件は、上10cm・左右3cmの空きと、15Aの単独コンセントがあること。ここさえ確保できていれば、いまの置き場所のまま入れ替えられます。
レンジがメインで、オーブンはたまに角皿1枚で足りる人
焼きいも・トースト・グラタン程度なら、自動メニューで足ります。角皿は1枚、オーブンは1段という設計も、この使い方なら上限に当たりません。
オーブンを使ったあとに庫内を拭く回数も限られるので、使うたびに拭く習慣があれば、手入れも問題になりにくいでしょう。
ここまでは、ER-60Bを単体で見たときの向き不向きです。ER-D70Bとは数千円程度の開きしかないので、あたための仕上がり温度を指定したい人や、オーブンを日常的に使う人は、次の章で比較記事を確認してから決めるほうが後悔しにくいでしょう。
上位モデル・新モデルと迷っている人へ
ER-60Bを候補にしている人が最後に迷うのは、「同じ東芝の上位モデルではなく、本当にこちらでよいのか」と、「新モデルが出ているのに、生産終了のこちらを選んでよいのか」の2つでしょう。
どちらも、この記事だけでは答えが出ません。それぞれ、違い記事に渡します。
上位モデルのER-D70Bとどちらを選ぶか迷っている人へ
ER-60Bそのものは、ここまで見てきたとおり、1〜2人分のあたためが中心で、置き場所を大きくしたくない人に向いた1台です。
ただし、同じ2025年発売のER-D70Bとは、価格にして数千円ほどの差しかありません。あたための仕上がり温度を自分で指定したい人や、オーブンを日常的に使う人にとって、その差額を払う価値があるかどうかは、ER-60Bの口コミだけでは決められません。
ER-60BとER-D70Bの違い記事では、センサーとあたためボタンの構成の差、庫内の天井の作りと容量の差、自動メニューの差を、生活の場面に当てはめて整理しています。ER-60Bで十分な人と、ER-D70Bへ数千円を足す価値がある人の線引きも、そこで確認できます。
はっきり書いておくと、比較記事の結論は「置き場所と予算に無理がなければ、基本はER-D70B」です。あたためが1人分/2人分の押し方で足りて、オーブンはたまにという人ならER-60Bで十分、という線引きになっています。
「口コミに大きな欠点は無さそうだけれど、上位モデルとの差額を払うべきかは決めきれない」という人は、次の記事で確認してください。
ER-60BとER-D70Bの違いを、価格差も含めて確認する
新モデルのER-60Cが出ているのに、生産終了のER-60Bを選んでよいのか
ER-60B単体については、使うたびに拭く習慣があれば手入れは困らないこと、生産終了品でも部品の保有8年・保証の条件は変わらないことを確認しました。
ただし、後継のER-60Cは、庫内コートの公式記載が変わっています。掃除のしやすさに1万円弱の差を払う価値があるのか、ER-60Bの在庫が見つからないときにER-60Cへ行くべきなのかは、口コミだけでは判断できません。
ER-60CとER-60Bの違い記事では、公式仕様で変わった点が庫内コートの記載1点であること、1万円弱という価格差の帯、そして在庫状況ごとの選び方(在庫が無い/差額を払える/差が縮んだ)を整理しています。
結論だけ先に触れておくと、中身はほぼ同じなので、価格を抑えたい人はER-60Bのままでよい、というのが比較記事の線です。ER-60Cを選ぶ理由が自分にあるかどうかを確かめたい人は、次の記事で確認してください。
新モデルのER-60Cとの違いと、価格差を払う価値を確認する
ER-60Bを選んで後悔しにくいのはどんな人?
ER-60Bには、操作パネルの文字の小ささと、自動あたための条件の細かさについて、気になる口コミがあります。
そのため、冷凍おかずや市販の冷凍食品を毎日ワンタッチで済ませたい人や、夕食どきにレンジとオーブンを続けて回す人には、おすすめしにくい1台です。
一方で、シンプルな庫内の拭きやすさと、古いレンジからの置き換えでのあたたまり方は評価されています。「ふだんは1〜2人分のあたため、オーブンはたまに角皿1枚」という使い方なら、メリットを感じやすいでしょう。
価格差をどう見るか
価格の面では、上位のER-D70Bとは数千円、後継のER-60Cとは1万円弱の差があります。3台の中では、価格を抑えて手に入る位置にある、ということです。
一部には、価格のわりに機能が十分だという声もあります。取扱説明書の条件どおりに使う人にとっては、その評価に見合う中身と言えるでしょう。
「あたための細かさやオーブンの日常使いはそこまで重視せず、価格を抑えて古いレンジを置き換えたい」という人なら、ER-60Bを選んでよいでしょう。
生産終了品で在庫限りなので、条件に合う人にとっては、見つけたときが判断のときになります。店舗によって価格の開きが大きいので、複数の店を見比べる価値はありますよ。
おすすめが入れ替わる条件
ただし、おすすめが入れ替わる条件が2つあります。
1つは、在庫が細って価格が上がり、ER-D70Bとの差がほぼ無くなったとき。このときは、あたための細かさや容量で上回るER-D70Bを見る局面です。
もう1つは、ER-60Bそのものが見つからなくなったとき。その時点で、中身のほぼ同じER-60Cが選択肢になります。
ER-60Bの口コミ・評判まとめ
最後に、この記事で整理したことをまとめます。
気になる口コミは2点。操作パネルの文字が小さく、調理メニューに進むと番号を追う作りであること。そして、自動あたための対象が常温・冷蔵に限られ、冷凍おかずや市販の冷凍食品は手動が基本になることです。
評価されている点も2点。フラットで拭きやすい庫内と、10年以上使った機種からの置き換えで、あたたまり方の違いを感じやすいことです。
おすすめしにくいのは、冷凍食品を毎日ワンタッチで済ませたい人と、レンジとオーブンを続けて回す人。おすすめなのは、あたためが1〜2人分で完結し、オーブンはたまにで足りる人です。
ER-60Bは生産終了品で、販売は在庫限りです。部品の保有期間が製造打ち切り後8年あることは、前の章で確認したとおりです。
上位のER-D70Bと迷っているなら、数千円の差をどう見るかを前の章の比較記事で確かめてから決めるのが、後悔しにくい順番です。
取扱説明書の条件どおりに使う範囲では、口コミの不満は限られた場面に留まります。自分の使い方がその場面に当たらないと確認できた人は、在庫のあるうちに購入先を確認しておくのがよいでしょう。
ER-60B
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
ER-60Bは、メルカリでも出品されていることがあります。中には、置き場所の上の空きが取れずに設置できなかった、引っ越しで手放すことになった、といった理由で、使用期間の短いものや新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

