【東芝・石窯オーブン】ER-60CとER-60Bの違いは1つだけ。中身は同じ、選ぶ基準は「在庫」と「価格差」

【東芝・石窯オーブン】ER-60CとER-60Bの違いは1つだけ。中身は同じ、選ぶ基準は「在庫」と「価格差」 レンジ・オーブン・トースター

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東芝の23Lオーブンレンジ「石窯オーブン」のER-60CとER-60B。型番の末尾が1文字違うだけで、見た目もそっくりです。何が変わったのか、公式の仕様と取扱説明書を突き合わせて確かめました。

先に結論です。公式の仕様を項目ごとに並べた結果、両機は1点を除いてすべて同じでした。庫内の広さも、レンジの出力も、オーブンの温度も、設置に必要なスペースも、自動メニューの数も、電気代の目安まで。公式の記載が文字どおり一致しています。

唯一違うのは、庫内コーティングの公式記載です。ER-60Cでは名称が「とれちゃうコート(セラミックコート)」に変わり、コートの対象に天井が加わりました。ただし、それでどれくらい汚れが落ちやすくなるのかは、公式に示されていません。

ですから、基本はER-60Bがおすすめです。同じ中身を1万円弱抑えて手に入れられて、今はまだ在庫があります。

ただし、次の3つのどれかに当てはまる人には、ER-60Cが向いています。ER-60Bの在庫が見つからない。庫内の掃除のしやすさを重く見ていて、新しいコートに1万円弱を払える。あるいは、2機種の価格差が数千円まで縮んでいる。

発売時期は、ER-60Cが2026年9月、ER-60Bが2025年8月です。ER-60Bは東芝の公式ページで「生産終了品」と表示されている、1年前のモデルということになります。

この記事では、公式の資料から分かったことだけを根拠に、あなたがどちらで満足できるかを確かめていきます。

  1. ER-60CとER-60Bの違いを一覧で比較
  2. 違いはここ1点だけ。庫内コーティングの公式記載が変わった
    1. 公式の機能一覧で、名称と「対象から外す部位」の書き方が変わった
    2. 東芝は「よごれがつきにくい」ことを新しいおすすめ機能として掲げている
    3. どれくらいラクになるかは、公式に示されていない
    4. 公式ページで紛らわしい点。「冷凍ごはん1人分・2人分」は違いではない
  3. それ以外はすべて同じ。安いほうを選んでも失わないもの
    1. 置く場所は同じ寸法・同じ条件
    2. 温める力・焼く力は同じ
    3. 毎日のボタンの中身も同じ
    4. 電気代の目安・トースト・付属品・色まで同じ
  4. この23Lは、自分のキッチンと暮らしに足りるか
    1. 置けるか。幅468mm+左右3cm、高さ338mm+上10cm
    2. 足りるか。庫内374×310×180mm・角皿1枚・オーブン1段
    3. どちらにも無い機能。買ってから気づかないために
  5. ER-60Bは「生産終了品」。在庫がある間だけの選択肢
    1. 公式の扱い。後継機はER-60C
    2. 今はまだ流通在庫がある。ただし補充はされない
  6. ER-60Cがおすすめな人
    1. レンジの天井や奥の汚れが気になって、拭く頻度が高い人
    2. ER-60Bの在庫が見つからない、または生産終了品を買うことに引っかかりがある人
    3. 価格差が数千円まで縮んだタイミングで買う人
  7. ER-60Bがおすすめな人
    1. 中身が同じなら、価格を抑えたい人
    2. 今すぐ買い替えたくて、在庫が見つかった人
  8. 結論: あなたに合うのはどっち?
    1. 判断は3ステップ
    2. おすすめが入れ替わる条件
    3. メルカリで中古品をチェックしてみる手も

ER-60CとER-60Bの違いを一覧で比較

まずは表で全体を見ておきましょう。違う行は最初の3つだけです。4行目からは、公式の記載が文字どおり一致しているので、1つのセルにまとめてあります。

項目 ER-60C(現行品) ER-60B(生産終了品)
発売時期 2026年9月 2025年8月
公式の販売状況 現行品(商品一覧に掲載) 生産終了品(在庫限り)
庫内コーティング(公式記載) とれちゃうコート(セラミックコート)。扉部・底面を除く 庫内よごれプロテクト。天井・扉部・底面を除く
総庫内容量 23L(ワイド&フラット庫内)
外形寸法 幅468×奥行384×高さ338mm(ハンドル含む奥行431mm)
庫内有効寸法 幅374×奥行310×高さ180mm
質量 約15kg
設置条件 背面ピッタリ設置可/左右各3cm以上/上方10cm以上
レンジ出力 1000W(最大3分、以降600W)/600・500W/200・100W相当
オーブン 100〜250℃・1段(250℃は約5分、その後200℃に自動切換)
加熱方式 石窯オーブン(上下ヒーター式)・庫内4面遠赤
スチーム 角皿式(角皿にお湯を注いで蒸気を出す)
自動メニュー数/総レシピ数 71/83
ノンフライ・グリル・発酵 あり/あり/30・35・40・45℃
トースト(6枚切り2枚) 7分40秒(途中で裏返し)/冷凍9分40秒
年間消費電力量 73.4kWh/年
付属品 角皿(鉄板ホーロー)38.4×30cm 1枚
カラー ホワイトのみ
価格の傾向 発売直後で、価格は上 抑えられている(差は1万円弱)
こんな人に 庫内の汚れが気になり、新しい設計に1万円弱払える人。ER-60Bの在庫が見つからない人 中身が同じなら価格を抑えたい人。在庫があるうちに買い替えたい人

4行目から下は、置く場所の条件、温める力、焼く力、ボタンで呼び出せるメニュー、電気代の目安まで、両機で1つも違いがありません。表の値を見比べるまでもなく、公式の記載そのものが同じだからです。

上の3行のうち、読者の判断に実際に効いてくるのは「公式の販売状況」と「価格の傾向」でしょう。片方は生産終了品で在庫限り、もう片方は発売直後で価格が上。この2つをどう天秤にかけるかは、あとの章で扱います。

残る「庫内コーティング」が、この記事で扱う機能面の違いのすべてです。次の章で、公式の記載と取扱説明書から、何が変わって何が変わっていないのかを確認していきます。

違いはここ1点だけ。庫内コーティングの公式記載が変わった

違いはここ1点だけ。庫内コーティングの公式記載が変わったのイメージ画像

2機種の機能一覧を1行ずつ並べていくと、違う行は「庫内コーティング」の1行しかありません。ここで大切なのは、盛らずに事実を順番に見ることです。「記載が変わった」ことと「掃除がラクになる」ことは別の話なので、切り分けて読んでいきますね。

公式の機能一覧で、名称と「対象から外す部位」の書き方が変わった

公式の機能一覧に載っている庫内コーティングの記載は、次のとおりです。

  • ER-60C: とれちゃうコート(セラミックコート)(扉部、底面を除く)
  • ER-60B: 庫内よごれプロテクト(天井、扉部、底面を除く)

名称が変わっているのは一目で分かりますが、注目したいのは括弧の中です。ER-60Bは「天井、扉部、底面」の3か所をコートの対象から外しているのに対して、ER-60Cが外しているのは「扉部、底面」の2か所。

つまり記載のうえでは、ER-60Cで天井がコートの範囲に加わったことになります。

天井・背面・側面といえば、レンジの中でいちばん手が届きにくく、拭きにくい場所。汁が跳ねたり油が飛んだりしても、つい後回しにしがちなところですね。ER-60Cは、そこを含めてコートの範囲としている、というのが公式の記載です。

なお、ER-60Bの前のモデルにあたるER-60Aでも、公式記載の除外部位には天井が入っていました。天井が対象に加わったのは、ER-60Cが初めてです。

東芝は「よごれがつきにくい」ことを新しいおすすめ機能として掲げている

このコートについて、東芝は「とれちゃうコートで、庫内(天井・背面・側面)に、よごれがつきにくい」としています。ER-60Cの公式ページにある「おすすめ機能」の5つ目に、この項目が新しく立てられました。

ER-60Bの公式ページにも「おすすめ機能」はありますが、こちらは4項目。ノンフライ調理、ワイド&フラット庫内、簡単調理、ワンタッチあたための4つで、お手入れに関する項目はありません。

言い換えると、東芝はこの世代で「庫内によごれがつきにくいこと」を、あらためて売りの1つに加えたわけです。ここまでは公式の記載として書けます。ただ、それが実際にどの程度なのかは、また別の話になります。

そして正直にお伝えしておくと、ER-60Cは2026年9月に発売されたばかりで、使い手からの声はまだ出ていません。拭きやすさを裏づける声も、逆の声も、今の時点では確かめようがないのです。

どれくらいラクになるかは、公式に示されていない

では、公式の資料から言えることはどこまでなのか。3つの事実を並べます。

1つめ。2機種を並べて「こちらの方が汚れが落ちやすい」と示す比較データは、公式にありません。数値も、実験結果も、公開されていないのです。

2つめ。取扱説明書の「お手入れのしかた」は、両機で手順が同じです。本体の外側と扉、扉の内側と庫内、扉のパッキン、庫内の底面、水受け、吸気口、角皿。どの部分についても、拭き方も注意書きも、両機の取扱説明書で同じ内容が書かれています。

3つめ。取扱説明書の「各部のなまえとはたらき」で、庫内を指す説明ラベルは両機とも「耐熱脱臭コート採用」で同じ表記です。公式サイトの機能一覧では名称が分かれているのに、取扱説明書の側では書き分けられていません。

この3つを合わせると、事実として言えるのは「よごれの付きにくさに関わる設計が変わった」までです。「手入れの手間が減る」「拭く回数が減る」といったことは、公式のどこにも書かれていません。

ですから、こう考えるのが妥当でしょう。庫内の掃除のしやすさを重く見る人にとっては、新しいコートを採用したER-60Cを選ぶ理由になりえます。ただし、手入れの手間そのものが減ると約束されているわけではない。

この設計の変更に1万円弱を払うかどうか。機能面でこの2機種を分けるのは、結局この一点です。

読者

結局のところ、ER-60Cにすると掃除はラクになるんですか?
公式の仕様では

コートの名称と対象の範囲は変わっています。一方で、取扱説明書のお手入れ手順は両機で同じで、どれくらい落ちやすくなるかを示すデータも公開されていません。分かっているのは、ここまでです。

公式ページで紛らわしい点。「冷凍ごはん1人分・2人分」は違いではない

もう1つ、公式ページを見比べると引っかかりやすい箇所があるので、先に片づけておきます。

ER-60Cの公式ページの「あたため機能」には「冷凍ごはん1人分・2人分」と書かれているのに対し、ER-60Bのページには「冷凍ごはん」とだけ書かれています。これだけ見ると、ER-60Cで人数の指定が増えたように読めますよね。

ところが取扱説明書を突き合わせると、両機とも冷凍ごはんのボタンは「1個」と「2個」の2段階で、押すごとに切り替わる仕組みまで同じです。自動メニューの数も、両機とも71で変わりません。

つまり、これは公式ページの書き方の粒度が変わっただけ。機能の違いとして数える必要はありません。

それ以外はすべて同じ。安いほうを選んでも失わないもの

それ以外はすべて同じ。安いほうを選んでも失わないもののイメージ画像

違いが1点だけなのは分かった。でも、価格が抑えられている方を選んで、何か失うものはないのか。そこが気になりますよね。

この章では、公式仕様の「同じ」の中身を、毎日の使い方の単位で確かめます。先に言ってしまうと、ER-60Bを選んでも、置く場所・温める力・焼く力・ボタンの中身・電気代の目安のどれも失いません。

置く場所は同じ寸法・同じ条件

本体の幅・奥行・高さも、扉のハンドルを含めた奥行も、重さも、公式の数値は両機で同じです。壁との隙間の条件も変わらず、背面は壁にぴったり付けてよく、左右にそれぞれ3cm以上、上に10cm以上の空きがあれば置けます。

つまり、今の置き場所にどちらかが収まるなら、もう一方も収まります。「新しい方は少し大きいのでは」「1年前のモデルの方が奥行があるのでは」と心配する必要はありません。

具体的な数字を使って「うちの棚に入るか」を確かめる方法は、次の章でまとめて扱います。

温める力・焼く力は同じ

レンジは、最初の3分間を1000Wで温め、その後は自動で600Wに切り替わる仕組みです。オーブンは100〜250℃で、250℃で約5分焼いたあとは200℃に自動で下がります。上下のヒーターで焼く「石窯オーブン」の構造も、庫内の底・奥・左右の4面から遠赤外線で加熱する点も、両機で同じ。

ノンフライ調理、グリル、パン生地の発酵(30・35・40・45℃)、角皿にお湯を注いで蒸気を出す角皿式スチーム、温度センサー。ここまで並べて、違う項目は1つもありません。

言い換えると、同じ料理を同じ時間で仕上げる設計です。同じレシピを同じ設定で焼いて、仕上がりに差が出る根拠は公式のどこにもありません。

東芝は両機について「ワイド&フラット庫内だからラクラク出し入れ」としています。この点について、ER-60Bでは、フラットな庫内で均一に温まるという声があります。庫内の設計はER-60Cも同じですから、ここでどちらかが有利になることはないでしょう。

毎日のボタンの中身も同じ

自動メニューは71、付属のレシピ集に載る料理は83。数が同じというだけでなく、公式の機能一覧に載っている中身も同じです。

  • パンのあたため「ふっくらパン」と、揚げ物のあたため「カラッとあたため」
  • 「おつまみ1分」と、3分・5分・7分の時間で選ぶお手軽メニュー
  • 冷凍ごはんは1個・2個をボタンで選ぶ
  • 解凍と、重さを合わせて使うさしみの解凍
  • ホワイトのバックライト付き液晶

押すボタンの並びも、できる自動メニューも同じ。買ったあとに「もう一方にはあのボタンがあったのに」となることは、どちらを選んでもありません。

操作の分かりやすさについて、ER-60Bでは、シンプルで操作しやすいという声があります。一方で、ボタン操作の分かりにくさに触れる声もあり、ここは人によって感じ方が分かれるところ。自動メニューも表示も両機で同じですから、操作のしやすさで2機種を選び分けることはできません。

電気代の目安・トースト・付属品・色まで同じ

年間消費電力量は、両機とも73.4kWh。省エネ法の区分も同じ「B」です。毎月の電気代の目安も変わらない、ということですね。

朝のトーストも同じです。6枚切り2枚を焼くのに7分40秒で、途中で一度裏返す手順も、冷凍したパンなら9分40秒かかるところも変わりません。この時間を長いと感じるかどうかは別として、2機種で差はないのです。

付属品は、鉄板ホーローの角皿が1枚ずつ。色はどちらもホワイトだけで、「新しい方には別の色がある」ということもありません。

1万円程度の価格差で買っているのは、庫内コートの設計だけ。逆に言えば、ER-60Bを選んだからといって、この章に書いたものは1つも手放さずに済みます。

この23Lは、自分のキッチンと暮らしに足りるか

この23Lは、自分のキッチンと暮らしに足りるかのイメージ画像

「どちらを選ぶか」の前に、「そもそもこの2機種でよいのか」を確かめておきましょう。両機の仕様は同じなので、この章に書くことはER-60CにもER-60Bにもそのまま当てはまります。

置けるか、足りるか、無い機能は何か。この3つを、公式の数値から見ていきます。

置けるか。幅468mm+左右3cm、高さ338mm+上10cm

本体の幅は468mm。ここに左右3cmずつの空きを足すと、必要な幅はおよそ53cm前後です。今の置き場所をメジャーで測って、この幅が取れるかを先に確かめておくと安心ですよ。

高さは338mmで、上に10cm以上の空きが要ります。合わせておよそ44cm前後。吊り戸棚の下やレンジ台の中段のように、上が塞がっている場所に置くときは、この高さを見ておきましょう。

奥行は、本体が384mmで、扉のハンドルを含めると431mmです。背面は壁にぴったり付けてよいので、奥行はハンドル込みの431mmで考えて差し支えありません。

ハンドルの分だけ、本体より手前に5cm近く出る形になります。棚の奥行がぎりぎりだと、取っ手だけが棚からはみ出すことになるので、そこも含めて測っておくとよいですね。

重さは約15kgです。棚の上に載せる、階段を運ぶといった場面では、2人で持つほうが安心でしょう。

足りるか。庫内374×310×180mm・角皿1枚・オーブン1段

庫内の有効寸法は、幅374×奥行310×高さ180mm。付属する角皿は38.4×30cmが1枚で、オーブンは1段です。

つまり、一度に焼けるのは角皿1枚分。角皿を上下に重ねて同時に焼く「2段調理」や、深さのある専用皿を使う「深皿調理」は、どちらの機種にもありません。

庫内の高さ18cmという数字も、先に頭に入れておきたいところ。背の高い型や大きめの容器を使いたい人は、その高さに収まるかを確かめてから選ぶと、買ってからの「入らなかった」を防げます。

あたためのボタンは「1人分・2人分」、冷凍ごはんは「1個・2個」を選ぶ設計です。公式の機能一覧に載っている、両機共通の作りですね。人数で言えば、1〜2人分をひと押しで温めることを軸に作られたレンジだと分かります。

ここから判断すると、一人暮らしから二人暮らし、または家族でもオーブンを使うのは週末に角皿1枚分、という使い方なら、この23Lで足りるでしょう。毎日の中心が温め直しと冷凍ごはん、ときどきトーストとノンフライ、という暮らしにちょうど合う容量です。

ER-60Bでは、10年以上前のレンジからの買い替えという声が複数あります。長く使った1台を、同じくらいの大きさの1台に置き換える。この23Lは、そういう需要で選ばれている機種だと読めます。

一方で、家族が多くて一度に角皿2枚分を焼きたい、深皿調理を使いたい、という人には、この2機種のどちらを選んでも足りません。その場合は、この比較を離れて別のクラスを検討する方が近道です。

東芝の角皿式スチームの現行機はER-D100C、ER-D70C、ER-60Cの3つ。残る2機種も含めて仕様を確かめてみてください。ただし、それらの仕様はこの記事では扱いません。

どちらにも無い機能。買ってから気づかないために

公式の機能一覧で「-」、つまり非搭載になっている項目は、両機で同じです。

  • 過熱水蒸気調理
  • ハイブリッド調理
  • 深皿調理
  • 2段オーブン
  • IoT(スマートフォンのアプリと連携する機能)
  • 石窯おまかせ焼き
  • 手間なしお手入れコース

このうち、名前から中身が伝わりにくいものを補足しておきますね。

過熱水蒸気調理は、高温の蒸気で食材を加熱する調理方式です。この2機種のスチームは「角皿式」で、本体に水タンクを差し込んでおく方式ではなく、使うたびに角皿にお湯を注いで蒸気を出します。蒸し料理をたまに作る程度なら角皿式で足りますが、蒸気を主役にした調理を毎日したい人は、過熱水蒸気を搭載した機種を候補に入れた方がよいでしょう。

手間なしお手入れコースが無いことは、前の章のコートの話とつながります。お手入れを助けるコースはどちらにも無いので、掃除は基本、手で拭く前提。これはER-60Cのコートが新しくなっても変わりません。

ここまで挙げた機能のどれかが「無いと困る」ものなら、この価格帯・容量の2機種は候補から外れます。逆に、どれも使う予定が無いなら、ここは気にせず先に進んで大丈夫です。

ER-60Bは「生産終了品」。在庫がある間だけの選択肢

中身が同じなら価格が抑えられている方を、というのが基本の考え方でした。ただ、ER-60Bにはひとつ前提があります。「もう作られていない」ということです。

公式の扱い。後継機はER-60C

ER-60Bの公式ページには、「生産終了品」の表示があります。東芝の電子レンジ・オーブンレンジの商品一覧からも外れていて、角皿式スチームの現行機として載っているのはER-D100C、ER-D70C、ER-60Cの3つです。

その商品一覧で、ER-60Cには「コンパクトでワイド&フラットな角皿式スチームモデル」という説明が付いています。これは、ER-60Bの公式ページの見出し文と同じ文言。東芝がER-60Cを、ER-60Bと同じ枠を引き継ぐ後継機として扱っていることが、ここから分かります。

まとめると、ER-60Cは同じ枠の1年後のモデルで、中身の変更は庫内コートの記載だけ。名前も枠も変わらずに、世代だけが進んだ形です。

今はまだ流通在庫がある。ただし補充はされない

2026年9月の時点では、ER-60Bはまだ販売店や通販で買えます。生産終了品といっても、店や通販に残っている分は普通に流通しているわけです。

ただし、新しく作られることはありません。今ある在庫が売れてしまえば、それで終わり。迷っているうちに無くなる、というのがER-60Bの唯一のリスクです。

もう1つ、頭に入れておきたい動きがあります。在庫が少なくなると、残った分の価格が上がる局面もありえます。そうなると2機種の差が縮み、価格を抑えるためにER-60Bを選ぶ理由が薄れていく。そのときはER-60C側に寄ってくるわけですが、どこで判断が入れ替わるのかは、結論の章でまとめます。

急いで買うべきだ、と言いたいわけではありません。ただ、「ER-60Bにしよう」と決めたのなら、その判断には期限があることだけ、知っておくと安心です。

ER-60Cがおすすめな人

冒頭で挙げた3つの例外を、暮らしの場面に置き換えてみます。どれか1つでも「自分のことだ」と思えたら、ER-60Cを選ぶ理由になります。

レンジの天井や奥の汚れが気になって、拭く頻度が高い人

油の飛び散りが庫内の奥や天井に残って、気づくと拭く回数が増えている。そのたびに腕を伸ばして拭いているという人は、庫内コートの設計が新しくなった機種を選ぶ価値があります。

大切なのは、「新しいコートなら掃除がラクになる」と期待して選ぶのではなく、「その設計を新しくした機種を選びたい」と自分で決められること。効果の大きさは公式に示されていませんから、そこに1万円前後の差額を払えるかどうかを、自分の基準で判断できる人に向いています。

ER-60Bの在庫が見つからない、または生産終了品を買うことに引っかかりがある人

近くの店にも通販にもER-60Bが見当たらない。あるいは見つかっても、もう作られていない機種を今買うことに、なんとなく引っかかりがある。そういう人は、ER-60Cで決めて構いません。

現行品なので、新品を選べます。中身はER-60Bと同じですから、ER-60Cにしたことで失うものはなく、増えたのは庫内コートの新しい記載だけ。「価格が抑えられている方を買い逃した」と考える必要はないのです。

価格差が数千円まで縮んだタイミングで買う人

ER-60Cは発売直後で、価格は上の水準にあります。発売直後の価格は動きやすいもので、これから2機種の差が数千円まで縮む局面が来るかもしれません。

そのときは、中身が同じで、しかも現行品として新品が手に入る側を選ばない理由が無くなります。買う直前に価格を見て、差が小さくなっていたらER-60C。それがこの人の判断です。

ER-60Bがおすすめな人

こちらは理由が2つです。数が少ないのは推す理由が弱いからではなく、この2つで十分だからです。

中身が同じなら、価格を抑えたい人

容量、レンジの出力、オーブンの温度、自動メニュー、電気代の目安。ここまでの章で確かめたとおり、どれもER-60Cと同じです。ER-60Bを選んで手にできないのは、庫内コートの新しい記載だけ。

それで1万円近く抑えられるなら、その分をほかに回したい。そう考える人には、ER-60Bがちょうどよい選択です。同じ23Lの角皿式スチームを、基本性能そのままに手に入れられます。

今すぐ買い替えたくて、在庫が見つかった人

今使っているレンジの調子が悪くて、来週にでも新しいものが欲しい。そういう人にとって、ER-60Bは「今すぐ買える同じ中身」です。

ER-60Bでは、長年使い込んだレンジを手放して、この1台に乗り換えたという声が複数あります。同じ23Lの枠なので、今の置き場所からの置き換えもしやすい。在庫が目の前にあるなら、それを逃さない判断で大丈夫ですよ。

中身が同じならER-60Bで、と決めかけたところで残るのは、「価格を抑えた側を選んで、使い勝手で後悔しないか」という不安でしょう。この比較で分かるのは2機種の仕様差までで、ER-60Bを毎日使ったときの引っかかりまでは見えていません。ER-60Bの口コミ記事では、操作パネルの文字の小ささや、自動であたためられる食品の条件が細かいことを取り上げ、それが負担になる人と、気にしなくてよい人を分けて整理しています。庫内コートの記載が変わった理由とつながる、拭き取りについての声も扱っています。

ER-60Bを買う前に確認したい口コミと注意点を見る

結論: あなたに合うのはどっち?

どちらが基本のおすすめかは、冒頭で言い切ったとおりです。ここでは、その結論に自分を当てはめるための「判断の順番」と、おすすめが入れ替わる条件だけをお渡しします。

判断は3ステップ

1. ER-60Bの在庫が見つかるか。見つからなければ、ER-60Cで決まりです。中身は同じなので、失うものはありません。2. 見つかったら、価格差はまだ1万円近くあるか。あるなら、基本はER-60Bです。3. 庫内の掃除のしやすさに、その差額を払う価値を感じるか。感じるならER-60C、感じないならER-60Bのままで決まりです。

この3つを上から順にたどれば、答えは1つに絞れます。迷いが残るとしたら、3つめの「差額を払う価値」の部分だけでしょう。

読者

ER-60Bが売り切れていたら、どうすればいいですか?
仕様表より

ER-60Cを選んで問題ありません。容量も出力もオーブンの温度もメニューの数も同じですから、ER-60Bで手に入るものは、すべてER-60Cでも手に入ります。

おすすめが入れ替わる条件

  • 価格差が数千円まで縮んだら、ER-60C寄りになります。中身が同じなら、現行品として新品を手に入れやすい側が有利です。
  • ER-60Bの在庫が細って価格が上がってきたときも同じで、差が縮む分だけER-60Cに寄ります。
  • 逆に、差が1万円台まで広がったら、ER-60Bを選ぶ理由はさらに強まります。

発売直後の価格は動きやすいので、この記事を読んだ時点の判断と、買う直前の判断がずれることがあります。買う直前に一度だけ、2機種の差を見直してから決めると、後悔が少なくて済みますよ。

メルカリで中古品をチェックしてみる手も

ER-60CとER-60Bは、メルカリに出品されていることがあります。引っ越しで置き場所が変わった、棚の奥行にハンドルが収まらなかったといった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

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