【象印・炎舞炊き】NW-NB10とNW-FC10の違いは5つ。新しいNB10が上ではない、数万円差で選ぶならどっち?

【象印・炎舞炊き】NW-NB10とNW-FC10の違いは5つ。新しいNB10が上ではない、数万円差で選ぶならどっち? 炊飯器

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象印の炎舞炊き、NW-NB10とNW-FC10で迷っているなら、先に答えをお伝えします。作り込みが上なのは、1年古いNW-FC10のほうです。

象印はFC型を発売当時(2024年)の「炎舞炊きシリーズの最上位機種」としていて、底のIHヒーターは6つ(NB10は4つ)、炊き分けセレクトは15通り(NB10は7通り)、内釜フッ素加工の保証は5年(NB10は3年)と、公式仕様の上で差がついています。

それでも、現在の数万円単位の価格差を踏まえると、基本のおすすめはNW-NB10です。圧力IH・鉄を仕込んだ豪炎かまど釜・20メニュー・極め保温40時間という炊きの心臓部は共通で、NB10のほうが小さく軽く、内ぶたを食器洗い乾燥機で洗えると公式が明記しています。

ただし、献立ごとにかたさや粘りを細かく選びたい人、炊きあがりの作り込みに数万円を足せる人、内釜保証5年を重視する人なら、FC10を選ぶ価値がありますよ。

なお、NB10はFC10の後継機ではなく、型番の新旧と上下が逆に見える理由は、途中の章で系譜からほどいていきます。

  1. NW-NB10とNW-FC10の違いを一覧で比較
  2. 違いを詳しく確認
    1. 違い①: 底のIHヒーターが6つか4つか。FC10は発売当時の「炎舞炊き最上位機種」
    2. 違い②: 炊き分けセレクト15通り vs 7通り・わが家炊き121通り vs 81通り。献立ごとに食感を選びたい人に効く
      1. 炊き分けセレクトは、買ってすぐ効く差
      2. わが家炊きは、使い込む人にだけ効く差
    3. 違い③: 内釜は同じ「豪炎かまど釜」系統。FC10はプラチナコート、保証は5年 vs 3年
    4. 違い④: NB10は高さ2cm・幅1.5cm小さく、1.5kg軽い。棚の下に置く家・出し入れする家に効く
    5. 違い⑤: 内ぶたを食洗機で洗えると公式が明記しているのはNB10
  3. 型番が新しいNB10のほうが上ではない? 炎舞炊きには2つのラインがある
    1. 炎舞炊きには、6ヒーターのラインと4ヒーターのラインが並走している
    2. 「新しいほうが上」は、同じラインの中でだけ成り立つ
    3. どちらも、いまの炎舞炊きの主力ではない
  4. 共通する機能。安いほうを選んでも、ここは失わない
    1. 炊きの基本は、同じ炎舞炊きの圧力IH
    2. 献立の幅も、20メニューで同じ
    3. 保温は40時間まで。食感を大事にするなら早めに冷凍へ
    4. 手入れ・設置・電気も共通
  5. 数万円単位の価格差は、何に払うお金か
    1. FC10側に払っているもの、NB10側に付いてくるもの
    2. 差の帯が変わったら、判断も変わる
    3. どちらも「あとで買う」がしにくい2機種
  6. NW-FC10がおすすめな人
    1. 家族の好みが分かれる、献立でかたさ・粘りを変えたい人
    2. 炊飯器は10年使うつもりで、構造と保証に数万円を足せる人
    3. 据え置きで使い、内ぶたは手洗いでよい人
  7. NW-NB10がおすすめな人
    1. 炎舞炊きのごはん・20メニュー・40時間保温が手に入れば足りる人
    2. レンジ台の棚の下に置く、毎回出し入れする家庭
    3. 内ぶたを食洗機で洗いたい人
    4. 数万円の差を抑えて、同じ炎舞炊きを手に入れたい人
  8. 結論: あなたに合うのはどっち?
    1. メルカリで中古品をチェックしてみる手も
  9. 現行・型落ちモデル早見表
    1. 象印 炊飯器ラインアップ
      1. 炎舞炊き 最高峰
      2. 炎舞炊き ハイグレード
      3. 豪熱大火力 最上位
      4. 豪熱大火力 上位
      5. 豪熱大火力 標準
      6. 限定流通・豪熱大火力
      7. 豪熱大火力 IH
      8. STAN.
      9. IH スタンダード
      10. マイコン

NW-NB10とNW-FC10の違いを一覧で比較

まず、2機種で違うところと同じところを、1枚の表にまとめます。

表の見方を先にお伝えしておきますね。太字にした行が、主な違い5つにあたる項目です(加熱構造、炊き分け、内釜と保証、サイズと重さ、内ぶたの食洗機対応)。

行の並びは、上にあるものほど炊きあがりや毎日の使い勝手への影響が大きい順です。

下のほうで「同じ」となっている行は、価格の抑えられたNW-NB10を選んでも失わないもの。ここは安心して読み流していただいて構いません。

項目 NW-NB10 NW-FC10
発売日 2025年7月 2024年6月
位置づけ(発売時) 炎舞炊きの4ヒーター(ローテーションIH)ライン 発売当時「炎舞炊きシリーズの最上位機種」(公式リリース)
加熱構造 ローテーションIH(底IHヒーター4つ) 3DローテーションIH(底IHヒーター6つ・2種類のヒーターを独立制御)
炊き分けセレクト 7通り(白米5通り+すしめし・玄米) 15通り(かたさ3段階×粘り5段階)
わが家炊き 81通り 121通り
内釜 豪炎かまど釜(ステンレス/アルミ/鉄の3層) 鉄―くろがね仕込み―豪炎かまど釜+内面「うまみプラス プラチナコート」(内ぶたも)
内釜フッ素加工の無償保証 3年 5年
外形寸法 幅24.5×奥行33×高さ21.5cm(ふた開き時45.5cm) 幅26×奥行33×高さ23.5cm(ふた開き時47.5cm)
本体質量 約6.5kg 約8.0kg
内ぶたの食洗機対応 公式に「食器洗い乾燥機対応」と明記 公式ページに記載なし
操作部 高コントラスト液晶 大型バックライト液晶(タッチパネル)・お気に入り登録3つ
1回の炊飯の電力量 139Wh 151Wh(差はわずか)
カラー スレートブラック/ホワイト 濃墨/絹白
方式・圧力・容量 圧力IH・1.0〜1.3気圧・0.5〜5.5合 同じ
メニュー・保温 20メニュー(鉄器おこげ・熟成炊き・冷凍ごはん等)・極め保温40時間 同じ
手入れ 毎回洗うのは内ぶた・内釜の2点・蒸気セーブ約80%カット 同じ
価格の傾向 FC10より数万円単位で安い NB10より数万円単位で高い
こんな人に 同じ炎舞炊きを小さく軽く、価格を抑えて手に入れたい人/内ぶたを食洗機で洗いたい人 献立ごとにかたさ・粘りを細かく選びたい人/作り込みに数万円を足せる人・内釜保証5年を重視する人

表を眺めると、上半分の「差」はほとんどFC10側に、下半分の「同じ」はそっくり両機に、という形になっているのが分かります。

それぞれの違いが暮らしのどこで効いてくるのかを、次の章で順に見ていきましょう。

違いを詳しく確認

違いを詳しく確認のイメージ画像

ここからは、表で太字にした5つの違いを、影響の大きい順に見ていきます。

それぞれ「公式の仕様で確定していること」「メーカーが謳っていること」「寄せられている声」を分けて書き、最後に「どんな人に効く差なのか」で締めますね。

違い①: 底のIHヒーターが6つか4つか。FC10は発売当時の「炎舞炊き最上位機種」

NW-FC10の加熱方式は「3DローテーションIH」です。釜の底に6つのIHヒーターを並べ、異なる2種類の底IHヒーターを独立して制御しながら、対角にある2つのコイルを同時に加熱することを繰り返します。

一方のNW-NB10は「ローテーションIH」。底のIHヒーターは4つで、こちらも対角の2つを同時に加熱する方式です。

どちらも「炎舞炊き」と名のつく炊き方には違いありません。ただ、ヒーターの数と構造そのものが別物なんですね。

位置づけも、公式がはっきりさせています。象印は2024年5月のニュースリリースで、NW-FC型を「炎舞炊きシリーズの最上位機種」と明記しました。

この構図は現行機種にも引き継がれていて、6つのヒーター・121通り・保証5年の側にNX-AB型、4つのヒーター・81通り・保証3年の側にNW-NC型が並んでいます。

つまり、型番が新しいNB10のほうが上、ではないということです。あくまで「発売当時の」最上位機種という時点つきの話ではありますが、作り込みの序列はFC10が上、と公式の情報から言い切れます。

炎舞炊きとは何か、をひとことで言うと、かまどの炎が揺らめくように釜の中に温度差をつくり、お米をかき混ぜる炊き方のこと。ヒーターが4つから6つに増えると、この「かき混ぜ方」のパターンが増える、というのがメーカーの説明の範囲で言えることになります。

メーカーの謳い文句も見ておきましょう。象印は、FC10の3D構造について「縦横の激しく複雑な対流」で釜の中心部までかき混ぜる、としています。NB10については、より激しい対流で高温の熱をお米一粒一粒に伝え、甘み成分を引き出す、としています。

ここで、正直に書いておきたいことがあります。この2機種を並べて炊き比べた公式のデータはありません。両機を食べ比べた声もありませんでした。

ですから「ヒーターが6つだから甘い」とは言えないのです。構造が上であることは事実。けれど、その差がどれくらい食べて分かるかまでは保証できない、というのが本当のところですよ。

寄せられている声はどうでしょうか。甘みや香り、粒立ちを評価する声は、NB10にもFC10にもあります。

FC10には、7年前後前の象印の炊飯器からの買い替えで味の違いを実感したという声がある一方、前の機種のほうが良かったという声や、ガス炊きとは違うという声も少数ありました。味の受け止め方は、それまで食べてきたごはんによっても変わるようです。

こう整理すると、判断の軸は見えてきます。炊きあがりの作り込みに、はっきりと上を求める人。その人にはFC10の6ヒーター構造が向いているでしょう。

逆に、炎舞炊きの炊きあがりが手に入れば足りる、という人にはNB10で必要十分です。同じ炎舞炊きで、圧力も内釜の系統も同じですから。そこにいくら足せるかは、価格差の章で改めて整理します。

違い②: 炊き分けセレクト15通り vs 7通り・わが家炊き121通り vs 81通り。献立ごとに食感を選びたい人に効く

NW-FC10の炊き分けセレクトは15通りです。「かたさ」3段階と「粘り」5段階の組み合わせで、献立に合わせて食感を選べます。わが家炊きは121通りで、0.05気圧ごとに圧力を制御します。

NW-NB10の炊き分けセレクトは7通り。白米が「しゃっきり」から「もちもち」までの5通りに、すしめしと玄米が加わった数です。わが家炊きは81通りです。

数字だけ見ると「15と7」「121と81」ですが、この2つは性格がまったく違う機能なので、分けて考えたほうがいいですよ。

炊き分けセレクトは、買ってすぐ効く差

炊き分けセレクトは、炊く前にメニューから食感を選ぶ機能です。カレーの日はかたくて粘り少なめ、おにぎりの日はもちもち、といった選び方が、買ったその日からできます。

FC10の15通りは、かたさと粘りを別々に決められるのが特徴です。「かためだけど粘りは欲しい」のような、NB10の一直線の5段階では表せない組み合わせが選べる、ということですね。

わが家炊きは、使い込む人にだけ効く差

わが家炊きは、炊いたごはんの感想を答えていくと、次回の炊き方が少しずつ調整されていく機能です。121通りと81通りの差は、その調整の細かさの差。

つまり、感想の入力を何度も重ねた先で初めて意味を持つ細かさで、買ってすぐに感じ取れる差ではありません。

FC10については、好みのかたさに合わせられる点を評価する声が複数あります。その一方で、設定が細かくて戸惑うという声もありました。NB10にも、わが家炊きを使いこなすには手間がかかるという声があります。細かさは、裏を返せば手間でもあるわけです。

ここから言えるのは、こういうことでしょう。毎回同じ設定で炊く人には、この差はほとんど効きません。NB10で十分です。

家族の間でかたさの好みが分かれる、あるいは献立ごとに食感を変えたい。そういう人には、FC10の15通りがはっきり効きます。5つの違いの中で、FC10を選ぶいちばん実用的な理由はここだと言えますよ。

違い③: 内釜は同じ「豪炎かまど釜」系統。FC10はプラチナコート、保証は5年 vs 3年

内釜は、どちらも鉄を仕込んだ「豪炎かまど釜」の系統です。ここは同じ。

違うのは中身と保証です。NW-FC10の内釜は、内面に「うまみプラス プラチナコート」を施していて、内ぶたにも同じコートが使われています。フッ素加工の無償交換保証は5年です。

NW-NB10の内釜は、外側からステンレス/アルミ/鉄の3層構造で、プラチナコートの記載はありません。フッ素加工の無償交換保証は3年です。

なお、FC型についてはリリースで「鉄の純度を見直した」とされています。これはFC10側の個別の事実で、NB10と比べてどうか、までは分かりません。

プラチナコートについて、象印は遠赤外線とプラチナナノ粒子でお米のうまみを引き出す、としています。ただ、この効果を裏づける声はありませんでした。味の差として期待しすぎないほうがいいでしょう。

一方で、保証5年と3年の差は、はっきり効く差です。内釜のフッ素加工はいずれ傷んでくるものなので、10年近く使うつもりの人には、保証が2年長いことが数万円の差の一部を埋めてくれます。

逆に、3年前後で買い替えを考える人や、内釜を丁寧に扱える人には、この差はあまり効きません。そういう人にはNB10の3年で足りますね。

違い④: NB10は高さ2cm・幅1.5cm小さく、1.5kg軽い。棚の下に置く家・出し入れする家に効く

大きさと重さは、NW-NB10側に効く差です。

NB10は幅24.5×奥行33×高さ21.5cm、ふたを開けたときの高さが45.5cmで、質量は約6.5kg。NW-FC10は幅26×奥行33×高さ23.5cm、ふたを開けたときの高さが47.5cmで、約8.0kgです。奥行は同じですね。

この差が効くのは、まず置き場所の高さが限られている家庭です。レンジ台のスライド棚や吊り棚の下に炊飯器を置くなら、ふたを開けたときの高さで確認してみてください。45.5cmと47.5cmの2cmの差が、ふたが当たるかどうかの分かれ目になることがあります。

もうひとつは、使うたびに炊飯器を棚から出し入れする家庭。1.5kgの差は、毎日となるとじわじわ効いてきます。

FC10には、大きさや重さに触れる声も少数あります。

据え置きで使い、高さにも余裕がある家庭には、この違いは関係しません。けれど、キッチンの余白が少ない家庭にとっては、小回りの利くNB10を選ぶ立派な理由になりますよ。

違い⑤: 内ぶたを食洗機で洗えると公式が明記しているのはNB10

お手入れの基本は両機とも同じで、毎回洗うのは内ぶたと内釜の2点。蒸気口セットはなく、庫内もフラットです(共通の機能は後の章でまとめます)。

違うのは、内ぶたの食洗機対応です。NW-NB10は、公式のお手入れページと直販ページに「内ぶたは食器洗い乾燥機対応」と明記されています。

NW-FC10の公式ページには、その記載がありません。仕様表にあるのは「洗える内ぶた」という表記までです。

FC10には、内ぶたを手で洗う手間を挙げる声があります。低い評価の理由として挙がっているものです。公式に記載がないことと合わせると、FC10の内ぶたは手洗いが前提と考えておくのが無難でしょう。

食洗機を毎日回す家庭なら、内ぶたをそのまま食洗機に入れられる、と公式が明記しているNB10の安心感は大きいものです。炊飯器の内ぶたは毎回洗うものですから、この手間の差は毎日積み重なります。

手洗いに抵抗がない人にとっては、ここは差になりません。

最後に、表のそのほかの行について。操作部は、FC10が大型バックライト液晶のタッチパネルで、お気に入り登録が3つまでできます。NB10は高コントラスト液晶です。FC10のタッチパネルには、煩わしいという声と、シンプルで分かりやすいという声の両方があり、好みの問題と考えてください。

電気代は、炊飯時の消費電力1240Wが共通で、1回の炊飯の電力量が139Whと151Wh、年間の消費電力量が76.5kWhと81.2kWhです。差はわずかで、選ぶ理由にはなりません。

色は、NB10がスレートブラックとホワイト、FC10が濃墨と絹白。色名が違うだけで、どちらも黒と白の2色展開です。

型番が新しいNB10のほうが上ではない? 炎舞炊きには2つのラインがある

「1年新しいNB10のほうが進化しているはず」。そう考えて検索した人ほど、ここで一度、頭を切り替えておくと後がすっきりします。

炎舞炊きには、6ヒーターのラインと4ヒーターのラインが並走している

炎舞炊きという名前は1つですが、その中には並行して続いてきたラインが2つあります。底のIHヒーターが6つの「3DローテーションIH」のラインと、4つの「ローテーションIH」のラインです。

NW-FC10が属するのは6ヒーターのライン。NW-FA型、NW-FB型と続いてNW-FC型が出て、その後継は型番の頭文字が変わってNX-AA型(2025年)、NX-AB型(2026年)へと引き継がれています。

NW-NB10が属するのは4ヒーターのラインです。NW-NA型から始まり、NW-NB型、そして1年後のNW-NC型へと続いています。

同じラインで1年後に出たNW-NC10とNB10で何が変わったのかは、NW-NC10とNW-NB10の違いを比べた記事で確かめられます。

「新しいほうが上」は、同じラインの中でだけ成り立つ

つまり、NB10はFC10の後継機ではありません。FC10の1年後に出た、別のラインの機種というのが正確なところですね。

家電は「新しい型番ほど上」と考えたくなるものですが、それが成り立つのは同じラインの中だけです。ラインが違う2機種を並べるときは、発売年の新旧ではなく、ヒーターの数・炊き分けの通り数・内釜保証の年数といった中身で見るのが確かな方法でしょう。

現行のシリーズページを見ても、6ヒーター側と4ヒーター側の関係は入れ替わっていません。NB10とFC10の関係も、その延長線上にあると考えれば腑に落ちるはずです。

どちらも、いまの炎舞炊きの主力ではない

もう1つ押さえておきたいのが、販売の状況です。NB10は公式の製品ページに「在庫限定品」と表記されていて、FC10は公式の炎舞炊きシリーズページから外れ、流通している在庫だけになっています。

どちらも現行の主力ではなく、いまある在庫の中から選ぶ2機種、ということですね。価格差については、共通機能を確認したあとの章で整理します。

共通する機能。安いほうを選んでも、ここは失わない

共通する機能。安いほうを選んでも、ここは失わないのイメージ画像

比較表の下半分「同じ」の行を、暮らしの単位で4つにまとめ直します。目的は、価格の抑えられたNB10を選んだとき、何が手元に残るのかをはっきりさせることです。

炊きの基本は、同じ炎舞炊きの圧力IH

どちらも炎舞炊きの圧力IH炊飯器で、圧力は1.0〜1.3気圧。大火力ユニットとうまみ圧力蒸らしも両機に備わっています。

内釜は鉄を仕込んだ豪炎かまど釜の系統で、炊ける量は0.5〜5.5合。毎日のごはんからまとめ炊きまで、こなせる範囲は同じです。

献立の幅も、20メニューで同じ

仕様表に並ぶメニューは20項目で、両機とも同じです。鉄器おこげ、熟成炊き、粒立ちがゆ、冷凍ごはん、白米特急、玄米、雑穀米、麦ごはん、おこわなど。

麦ごはんは2通り、雑穀米は3通りの炊き分けがあり、これも共通です。忙しい朝は白米特急、週末は鉄器おこげ、という使い方はどちらでもできますよ。

保温は40時間まで。食感を大事にするなら早めに冷凍へ

保温は「極め保温」で最長40時間。ほかに高め保温・保温なしが選べ、保温見張り番とあったか再加熱もついています。ここも同じです。

ただ、長く保温するとお米が硬くなる、乾くという声は、NB10にもFC10にもあります。

40時間は「できる」上限と受け止めておくのがよさそうです。食感を大事にしたいなら、冷凍を前提にした「冷凍ごはん」メニューで炊き、炊きたてのうちに小分けして冷凍するほうが、おいしく食べきれるでしょう。

手入れ・設置・電気も共通

毎回洗うのは内ぶたと内釜の2点。蒸気は約80%カット、庫内や天面はフラットで、クリーニング機能、コードリール、内釜での洗米ができる点も共通です。

奥行は33cm、炊飯時の消費電力は1240Wで同じ。内ぶたを食洗機に入れられるかどうかだけは違い⑤で見たとおり別ですが、それ以外の日々の手間は同じと考えて差し支えありません。

数万円単位の価格差は、何に払うお金か

ここまでの5つの違いを、お金の話に置き直します。現在の価格差は数万円単位、3万円台の差で、FC10はNB10の1.5倍前後の価格帯にあります。

FC10側に払っているもの、NB10側に付いてくるもの

その数万円で手に入れているのは、次の3つです。

  • 底のIHヒーターが6つの、3DローテーションIHという加熱構造
  • 炊き分けセレクト15通りと、わが家炊き121通りという細かさ
  • 内釜のプラチナコートと、フッ素加工の5年保証

逆に、NB10側に付いてくるものもあります。高さ2cm・幅1.5cm小さく1.5kg軽い本体、内ぶたが食器洗い乾燥機対応という公式の明記、そして数万円分抑えられた価格です。

読者

数万円を足す価値って、結局あるの?
記事の判断

「15通りの炊き分けを献立で使い分けたい」「10年近く使って保証5年を活かしたい」のどちらかに当てはまれば見合います。どちらにも当てはまらないなら、その数万円はNB10との差として返ってきにくいでしょう。

差の帯が変わったら、判断も変わる

価格差は固定ではありません。どちらも流通在庫が中心で、店ごとの表示にばらつきがあります。そこで、買おうとしている店の表示を見て、差の帯で判断してみてください。

  • 差が1万円程度まで縮んでいるなら、FC10を基本に考えてよい差です。構造・炊き分け・保証がそろってFC10側にあり、その差なら見合います
  • 差が5万円前後以上に開いているなら、NB10をより強くおすすめします
  • その間の数万円単位なら、冒頭のとおり基本はNB10。上の吹き出しの条件に当てはまる人だけがFC10、という判断になります

どちらも「あとで買う」がしにくい2機種

販売の状況は系譜の章で触れたとおりで、NB10は公式に「在庫限定品」、FC10は流通在庫のみ。象印の直販ではどちらも在庫がありません。

在庫が切れれば選択肢そのものがなくなる2機種なので、決めたら手に入るうちに動くのが確かでしょう。

NW-FC10がおすすめな人

FC10が向いているのは、次の3つのどれかに当てはまる人です。機能の話は前の章までで済んでいるので、ここでは暮らしの場面で見ていきます。

家族の好みが分かれる、献立でかたさ・粘りを変えたい人

かためが好きな人ともちもちが好きな人が同じ食卓にいる。カレーの日はさらっと炊きたい。そんな家庭では、かたさと粘りを別々に選べる15通りの炊き分けが、毎日の道具になります。

炊き分けの中身は違い②で見たとおりですが、この差が暮らしの中でものを言うのは、まさにこういう家庭でしょう。

炊飯器は10年使うつもりで、構造と保証に数万円を足せる人

炊飯器をそう頻繁に買い替えない人にとって、数万円の差は使う年数で割ればぐっと小さく見えてきます。

発売当時の炎舞炊き最上位機種としての6ヒーター構造と、内釜フッ素加工の5年保証。この2つに価値を感じるなら、FC10に足す数万円は納得のいくお金になりますよ。

据え置きで使い、内ぶたは手洗いでよい人

置き場所の高さと重さに余裕があり、炊飯器は動かさずに使う家庭なら、FC10の大きさが足を引っ張ることはないでしょう。

内ぶたを手で洗うことに抵抗がなければ、NB10側の利点が効かなくなるので、FC10を選ぶうえでの迷いはほぼなくなります。

NW-NB10がおすすめな人

NW-NB10がおすすめな人のイメージ画像

NB10が向いているのは、次の4つのどれかに当てはまる人です。基本のおすすめがこちらである理由も、ここに集まっています。

炎舞炊きのごはん・20メニュー・40時間保温が手に入れば足りる人

毎回同じ設定で炊く人にとって、15通りの炊き分けは出番の少ない機能です(違い②で見たとおり)。

炎舞炊きの炊きあがりも、鉄器おこげや冷凍ごはんを含む20メニューも、40時間の極め保温も、NB10でそのまま手に入ります。求めているのが「おいしいごはんが毎日炊けること」なら、NB10でそこに届きますよ。

レンジ台の棚の下に置く、毎回出し入れする家庭

スライド棚や吊り棚の下が炊飯器の定位置なら、ふたを開けたときの高さ2cmの差が、置けるかどうかを左右することがあります。

使うたびに出し入れする家庭では、1.5kg軽いことがそのまま毎日の楽さになります。この点はNB10にしかない利点です。

内ぶたを食洗機で洗いたい人

食器洗い乾燥機を毎日回す家庭なら、内ぶたを一緒に入れられると公式が明記しているNB10のほうが、手入れの流れが自然です。

違い⑤で見たとおり、FC10の公式ページにはその記載がありません。

数万円の差を抑えて、同じ炎舞炊きを手に入れたい人

炊きの心臓部が同じなら、抑えられる数万円は別のことに回したい。そう考える人には、NB10がそのまま答えになります。

公式に「在庫限定品」と表記されているので、こちらに決めたら早めに動いたほうがいいでしょう。

もう1段、価格を抑えたい人もいるはずです。その場合は、炎舞炊きではない豪熱大火力のNW-BB10とNB10で何が変わるのかを見ておくと、どこまで削ってよいかの線が見えてきます。NW-NB10とNW-BB10の違いを比べた記事にまとめてあります。

結論: あなたに合うのはどっち?

最後に、この記事の判断をまとめます。

作り込みが上なのはNW-FC10です。発売当時の炎舞炊き最上位機種で、底のIHヒーター6つ、炊き分け15通り、内釜保証5年。ここは公式の仕様から動きません。

それでも、現在の数万円単位の価格差なら、基本のおすすめはNW-NB10です。炊きの心臓部は同じ炎舞炊きで、小さく軽く、内ぶたを食洗機で洗えると公式が明記している。この組み合わせで数万円抑えられる、というのがNB10を基本に置く理由です。

FC10に寄せるのは、15通りの炊き分けを献立で使い分けたい人、10年近く使って内釜保証5年を活かしたい人、炊きあがりの作り込みに数万円を足せる人。

そして、買おうとしている店で差が1万円程度まで縮んでいるなら、上の条件に当てはまらない人もFC10に寄せてよい差です。

どちらを選んでも、手に入るのは同じ炎舞炊きの圧力IH炊飯器です。ここまで読んで「自分はこっち」と思えた側を、安心して選んでください。

メルカリで中古品をチェックしてみる手も

NW-NB10とNW-FC10は、メルカリでも出品されていることがあります。中には、買い替えで手放されたものや、いただいたけれど使わなかった新品未使用品が安く出ている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

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