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象印のIH炊飯ジャー「極め炊き」NP-GS05は、2025年9月に発売された3合炊きです。
複数の販売ページで、炊いたごはんが内釜にくっつくことを気にする声が見られました。同じく複数の販売ページに、かために炊き上がる、使い始めにプラスチックのにおいがする、という声もあります。
一方で、古い炊飯器や手ごろな炊飯器、IH式ではない炊飯器から替えて炊き上がりの違いを感じた、保温したあともごはんが硬くなりにくい、と評価する声も複数の販売ページで見られます。
結論として、釜へのくっつきと釜洗いの手間をとくに嫌う人、毎回3合いっぱいに炊く人にはおすすめしにくい炊飯器です。
反対に、1〜2人暮らしで1〜2合を炊き、保温して時間差で食べる人や、古い炊飯器・手ごろなマイコン式からIHへ替える人なら、候補にしやすい1台といえます。
かためとにおいについては、取扱説明書に原因と対処が書かれているので、本文でその箇所を確かめます。
この記事では、悪い口コミを並べるだけでなく、その不満がどんな使い方の人に影響するのか、逆にどんな人なら気にしなくてよいのかまで整理します。
- 気になる口コミ:炊いたごはんが内釜にくっつく(取扱説明書に対処の記載なし)。エコ炊飯・早炊きだとかために炊き上がる。使い始めにプラスチックのにおいがする(後の2つは取扱説明書に原因と対処あり)
- 評価されている点:古い炊飯器・手ごろな炊飯器・IH式ではない炊飯器から替えて炊き上がりの違いを感じた。保温後もごはんが硬くなりにくい。内ぶた・内釜が洗いやすい
- おすすめしにくい人:釜へのくっつきと釜洗いの手間をとくに嫌う人。毎回3合いっぱいに炊く人・炊きこみご飯を2合より多く炊きたい人。買ってすぐのにおいに敏感で、数回の様子見も避けたい人
- おすすめな人:1〜2人暮らしで1〜2合を炊き、保温して時間差で食べる人。古い炊飯器や手ごろなマイコン式からIHへ替える人。象印からの買い替えで操作を変えたくない人
NP-GS05
NP-GS05の悪い口コミ・気になる評判

気になる声は、3つに集まっています。炊いたごはんが内釜にくっつく、かために炊き上がる、使い始めにプラスチックのにおいがする、の3つです。
この3つは件数がほぼ並んでいて、どれか1つが飛び抜けているわけではありません。そこで、購入判断への影響が大きい順に見ていきます。
3つのうち、取扱説明書に対処が書いてあるものと、無いものがあります。そこも分けてお伝えしますね。そのあとで、使い方次第で気になるかどうかが変わる声を2つ取り上げます。
炊いたごはんが内釜にくっつくという口コミ
複数の販売ページで、内釜へのごはんのくっつきを気にする声が見られました。よそうときに釜肌にごはんが残る、釜の周囲にごはんが付いて洗うのが大変、という内容です。
一部には、くっついたのは初回だけで、2回目以降は気にならなくなったという声もあります。
生活の場面に置き換えると、困りごとは2つです。1つは、配膳のたびに釜肌のごはんをこそげ取る手間。しゃもじにもごはんが付きやすくなります。
もう1つは、炊飯のたびに乾いたごはん粒を落としてから釜を洗う手間です。1日1回炊く家庭なら、これが毎日のことになりますね。
釜肌のごはんまできれいによそいたい人、毎回の釜洗いを少しでも楽にしたい人には、負担になりやすい点でしょう。
一方で、付いたごはんを水でふやかしてから洗うことに抵抗がない人なら、大きな不便にはなりにくい可能性があります。
同じ内釜について、つるつるしていて洗いやすい、軽くて洗うのが簡単という声も、複数の販売ページにあります。どちらが自分に当たるかは断定できないので、良い口コミの章で両方の声をあらためて並べます。
ここで正直にお伝えしておくと、取扱説明書に、くっつきの説明も予防策もありません。公式の製品ページにも、くっつきにくさをうたう記載は無く、内釜については「黒まる厚釜」で釜厚1.7mm、まる底で対流しやすい、とメーカーが説明しているだけです。
取扱説明書から拾えるのは、なべの扱いに関する次の事実です。
- なべの内面はフッ素被膜で、傷がつくとはがれる原因になる。しゃもじなどでたたかず、柔らかいスポンジで洗う
- 乾燥したごはん粒がこびりついている場合は、水に浸してふやかしたあと、柔らかいスポンジで洗う
- なべは食器洗い乾燥機や食器乾燥器にかけない
- 炊飯の状態によって、炊き上がったごはんの底面がうすく焦げることがある
このほか取扱説明書は、炊き上がり直後の扱いとして、すぐ(10分以内が目安)にほぐすこと、放置するとかたまり・べたつき・焦げの原因になることを書いています。これはくっつきを防ぐ方法として書かれているわけではなく、炊き上がったごはん全般の扱い方です。
しゃもじについても1つ。一部には、付属の立つしゃもじだと釜からすくいにくい、ごはんが付きやすい気がする、という声もあります。
釜肌までさらっとよそえることを重視する人、釜洗いを最小限にしたい人は、購入前に知っておきたい点です。一方、こびりついたら水でふやかしてから洗う、という取扱説明書どおりの手入れを受け入れられる人なら、購入をやめるほどの点ではないでしょう。
エコ炊飯・早炊きだとかために炊き上がるという口コミ
複数の販売ページで、ごはんがかために炊き上がるという声が見られました。早炊きだと少しかため、エコ炊飯はかため、書かれているとおりの水加減で炊いたのにかたかった、という内容です。
どのメニューで炊いたのかを書いていない声もあるので、全員がエコ炊飯や早炊きで炊いたとは限りません。
やわらかめやもっちりが好みの人ほど、届いてそのまま炊いた1回目で「思っていたのと違う」となりやすい。これがこの声の中身です。
ここで、取扱説明書に書かれている事実を差し込みます。この炊飯器は、工場出荷時のメニューが「エコ炊飯」に設定されています。
そして取扱説明書は、「エコ炊飯」と「白米急速」の2つを、少しかために炊き上がりますと説明しています。この製品の標準のかたさに炊き上げるのは、「白米」メニューです。
つまり、箱から出してメニューに触らずに炊くと、取扱説明書自身が「少しかため」としているメニューで炊き上がる、ということ。かためという声は、この設計と整合しています。
やわらかめのごはんが好みで、届いたままの設定や早炊きで毎回炊くつもりの人、メニューを切り替える一手間を面倒に感じる人には、引っかかりやすい点でしょう。
一方、かためのごはんが好きな人や、「白米」メニューに切り替えたり水加減を調整したりする手間をいとわない人なら、大きな不便にはなりにくいはずです。一部には、エコ炊飯でも標準のように炊ける、早炊きでもおいしい、という声もあります。
取扱説明書の「ご飯がかたい・やわらかい」の項目と、炊き方のページに書かれている対処は、次のとおりです。
- メニューを「白米」または「白米熟成」に切り替える
- 水の量を、水位目盛より1〜2mmの範囲で加減する
- かたく感じるときは、炊き上がってほぐしてからしばらく置く。または、あらかじめ米を水に浸してから炊く。取扱説明書には「水に浸さなくてもすぐに炊けます。浸しておくと、少しやわらかめに炊き上がります」とあります
- 米は付属の計量カップで、すりきりで計る
- 銘柄・産地・新米か古米か・室温・水温でもかたさは変わる。古米や硬質米は水位目盛より少し多め、新米は少し少なめが目安
一部には、研いですぐ炊ける点を助かるという声もあります。浸してから炊くと少しやわらかめになる、という上の説明と表裏の関係ですね。
一度選んだメニューは、次に選び直すまで記憶されます。「白米」に切り替えておけば、以後はそのまま白米で炊き上がる、ということです。
ただし、水を多めにしてもかたかったという声もあるので、水加減の調整で全員が解決するとまでは言えません。好みに合わせて「白米」メニューも試せる、というのが確かな受け止め方です。
白米系のメニューがそれぞれどう説明されているかを、取扱説明書の記載で並べておきます。
| メニュー | 取扱説明書の説明 | 炊き上がりまでの目安 |
|---|---|---|
| エコ炊飯(工場出荷時の設定) | 消費電力量をおさえて炊く。少しかために炊き上がる | 約50〜57分 |
| 白米急速 | 早く炊き上げたいときに。少しかために炊き上がる。タイマー予約は不可 | 約24〜34分 |
| 白米 | この製品の標準のかたさに炊き上げる | 約49〜57分 |
| 白米熟成 | じっくり時間をかけて米の旨みを引き出す | 約69〜78分 |
かためという声を仕様に照らすと、初期設定のメニューの性格そのものに当たります。
炊飯時間についても触れておきます。一部には、炊き上がりまで1時間くらいかかるという声もあります。表のとおり、白米とエコ炊飯の目安は50分前後から57分ほどです。
急ぐなら白米急速が約24〜34分で炊き上がりますが、こちらは「少しかため」で、タイマー予約もできません。続けて炊くときや保温をやめてすぐ炊くときは60分以上冷ます、冷まさずに炊くと炊飯時間がのびることがある、とも取扱説明書にあります。
やわらかめが好みの人は、届いたら最初に「白米」へ切り替えるつもりでいると安心です。エコ炊飯のほうが1回の消費電力量は少ない(エコ炊飯115Whに対して白米137Wh)ので、省エネを取るか標準のかたさを取るかは使う人の選択、というのがこの点の受け止め方でしょう。
使い始めにプラスチックのにおいがするという口コミ
複数の販売ページで、使い始めのプラスチックのにおいを気にする声が見られました。
内容は2つに分かれます。1つは、使い始めの数回は気になったが、その後はしなくなったという声。もう1つは、2回炊いた時点で様子を見ている、1か月たって薄くはなったがまだにおう、という声です。
一部には、心配していたけれど最初から気にならなかった、という声もあります。
不満の中身は、炊飯中にキッチンににおいがこもる、炊きたてのごはんににおいが移らないか気になる、という2点です。買った直後の、いちばん期待している時期に起こるのがつらいところですね。
においに敏感な人や、キッチンと居室が近くて炊飯中のにおいがこもりやすい間取りの人には、気になりやすい点でしょう。
一方、使い始めの数回は様子を見られる人なら、大きな不便にはなりにくい可能性があります。
取扱説明書は、この現象を最初から想定して書いています。「使いはじめはプラスチックなど樹脂のにおいがすることがありますが、ご使用とともに少なくなります。においが気になる場合は『クリーニング』をお試しください」という記載です。
初めて使うときは、なべ・内ぶたセット・蒸気口キャップ・計量カップ・しゃもじを洗ってから使う、というのも取扱説明書の手順です。
クリーニングの手順は次のとおりです。
- なべに「白米」の水位目盛「1」まで水を入れる。水以外(洗剤など)は入れない
- なべを本体に入れ、内ぶたセットと蒸気口キャップを取りつけて、外ぶたを閉める
- 「クリーニング」キーを1.5秒以上長押しし、「炊飯/再加熱」キーを押す
- 目安は約50分。続けて行う場合は60分以上冷ます
取扱説明書は、においによっては完全に落ちないものもある、とも書いています。メーカーは公式ページで、クリーニング機能をにおい残りを抑えるものとしています。
なお、クリーニングを使ったという声は、確認した口コミの中にはありませんでした。ですから、クリーニングでにおいが消えた、とはここでは言えません。
もう1つ、切り分けておきたいことがあります。取扱説明書は、本体から煙が出たり焦げくさいにおいがしたりする場合を、使用を中止して点検を依頼する異常として別に挙げています。使い始めの樹脂のにおいとは、扱いが分かれている点です。
においに敏感な人、様子見の数回も避けたい人は、買う前に頭に入れておきたい点です。一方、取扱説明書の「使用とともに少なくなる」を前提に、初回に部品を洗い、気になればクリーニングを回して数回様子を見られる人なら、それを理由に候補から外すほどではないでしょう。
3合いっぱいの混ぜにくさ・ふたの閉まり方など、使い方次第で気になる声
ここからは、使い方によって気になるかどうかが分かれる声を2つ、手短に見ていきます。
3合いっぱいに炊くと釜がいっぱいで混ぜにくい
複数の販売ページで、3合いっぱいに炊くと混ぜにくいという声が見られました。5合炊きからの買い替えで、同じ感覚で混ぜようとすると釜がいっぱいでこぼれそうになる、扱いやすいのは2合半くらいまで、という受け止めです。
一部には、炊きこみご飯が2合までだと買ってから知った、という声もあります。
毎回3合いっぱいに炊く家庭では、ほぐすたびにこぼれないよう気を使うことになります。炊きこみ・玄米・雑穀米は取扱説明書の上限が2合なので、3合分の炊きこみご飯は炊けません。
一方で、1回に2合までしか炊かない1〜2人暮らしなら、この点は当たりません。5合以上の炊飯器から替えた人でも、2合までで使っている人からは混ぜにくさの声が出ていないので、分かれ目は3合いっぱいに炊くかどうかです。
取扱説明書のほぐし方は、4分の1ずつ、なべ肌に沿って大きく起こし、しゃもじを立ててかたまりを切るようにほぐす、というものです。水を多めに入れすぎると蒸気口からふきこぼれることがある、という注意もあります。満量のときに混ぜやすくする方法は、取扱説明書には書かれていません。
メニューごとに炊ける量が違うので、取扱説明書の記載をまとめておきます。
| メニュー | 炊ける量 |
|---|---|
| エコ炊飯・白米・白米熟成・白米急速 | 0.5〜3合 |
| 炊きこみ | 0.5〜2合 |
| 玄米 | 0.5〜2合 |
| 雑穀米 | 0.5〜2合 |
| 麦ごはん | 1〜2合 |
| おかゆ | 0.5〜1合 |
毎日3合いっぱいに炊く家庭なら、この機種ではなく、容量をひとつ上げた機種を考える段階です。2合までの家庭には当たらない点、と言ってよいでしょう。
ふたの閉まり方・開き方が気になる
複数の販売ページで、外ぶたの閉まりの手応えを気にする声が見られました。しっかり押さないと閉まった気がしない、閉めたときの手応えが頼りない、という内容です。
一部には、手入れで内ぶたを外すと外ぶたが閉まらない、ボタンを押しただけでは上まで開かない、という声もあります。
片手でパタンと閉めたい人、手入れのたびに内ぶたを外して外ぶたを閉めておきたい人には、気になりやすい点でしょう。
一方で、閉めるときに先端の中央をしっかり押す習慣がつけられる人なら、大きな不便にはなりにくいはずです。内ぶたを付けないと閉まらない構造については、つけ忘れを防げると評価する声もあります。
取扱説明書には、ふたについて次のように書かれています。
- 外ぶたは、先端の中央部を「カチッ」と音がするまで押して閉める。きちんと閉まっていないと、炊飯中・保温中・クリーニング中に外ぶたが開くおそれがある
- 内ぶたセットが取りつけられていないと、安全のため外ぶたが閉まらない構造になっている。故障ではない
- 開かないときは、プッシュボタンの端ではなく中央を押す。ボタンの周囲にごはん粒や米粒が詰まっていると開かなくなることがあり、竹ぐしなどで取り除く
- しゃもじを入れたまま外ぶたを閉めない
内ぶたを外すと外ぶたが閉まらないのは、回避策があるというより、つけ忘れを防ぐための安全構造という位置づけです。ボタンを押したあとに外ぶたがどこまで自動で開くかは、取扱説明書に記載がありません。
先端の中央を「カチッ」と音がするまで押す、という取扱説明書の閉め方を習慣にできる人なら、気にしなくてよい点です。
悪い口コミから分かるNP-GS05をおすすめしにくい人
ここまでの気になる声をまとめ直すと、NP-GS05をおすすめしにくいのは次の3タイプの人です。無理に増やさず、当てはまると困る人に絞りました。
・釜へのくっつきと釜洗いの手間をとくに嫌う人
くっつくという声が複数の販売ページにあり、取扱説明書には予防策の記載がありません。こびりついたら水でふやかして洗う、が毎回の手入れになる可能性があります。
・毎回3合いっぱいに炊く人、炊きこみご飯を2合より多く炊きたい人
3合いっぱいだと混ぜにくいという声があり、炊きこみ・玄米・雑穀米は取扱説明書の上限が2合です。毎日3合を炊く家庭なら、ひとつ上の容量のほうが日々の扱いは楽でしょう。
・買ってすぐのにおいに敏感で、数回の様子見も避けたい人
使い始めの樹脂のにおいは、取扱説明書が「使用とともに少なくなる」としている現象です。ただ、1か月たっても残るという声もあり、初回から気にならないとは言い切れません。
かためについては、「白米」メニューへ切り替えるという取扱説明書の対処で受け止められる論点なので、ここには入れていません。
逆に言えば、この3つに当てはまらない人にとって、ここまでの気になる声は購入をやめる理由になりにくい、ということでもあります。
NP-GS05の良い口コミ・評価されている点

評価する声は、4つに集まっています。炊き上がり、保温、手入れ、そして操作の分かりやすさです。
順に、その評価が暮らしの中でどう役に立つのか、メーカーの説明や取扱説明書とどこまで一致するのかを確かめていきます。
古い炊飯器や手ごろな炊飯器から替えて炊き上がりの違いを感じたという口コミ
複数の販売ページで、炊き上がりを評価する声が見られました。ふっくらしている、粒が立っている、ツヤがある、という描写です。
その中で軸になっているのが、何から買い替えたかです。10年前後使った炊飯器、手ごろな価格の炊飯器、IH式ではない炊飯器から替えて、別物のように感じた、という受け止めが並びます。
複数の販売ページで、1合前後の少量でもふっくら炊けたという声も見られました。冷ましてもおいしかった、冷凍して解凍しても粒立ちが残っていた、という声もあります。
生活に置き換えると、毎日の白ごはんの炊き上がりが変わったと感じやすい、ということです。少人数で少しずつ炊く家庭でも、この持ち味を感じやすいでしょう。
弁当に詰めて冷めてから食べる日や、まとめて炊いて冷凍する日にも、その炊き上がりが活きる、というのが声の内容ですね。
満足しやすいのは、長く使った炊飯器や手ごろな炊飯器、IH式ではない炊飯器から買い替える人。そして、1〜2人で1〜2合を炊く人です。
メーカーの説明と照らすと、メーカーは「豪熱沸とうIH」を、沸とう後も火を引かずにIHの高火力で炊き続け、うまみを引き出して芯までふっくら炊き上げるものとしています。全面加熱であることも、公式ページの説明です。
ただし、ここで添えておきたいことがあります。味の感じ方は米の種類や水加減でも変わります。取扱説明書も、銘柄・産地・新米か古米かでかたさが変わると書いています。
一部には、炊き上がりが前の炊飯器と大きく変わらなかった、期待ほどではなかったという声もあります。いまの炊飯器の炊き上がりに大きな不満がない人は、買い替えで違いを感じにくい可能性がある、と受け止めておくのがよいでしょう。
一部には、圧力IHから替えても満足しているという声もあります。圧力IHとの優劣については、この記事の範囲を超えるので触れません。
かためについては、悪い口コミの章のとおり、メニューの選び方で受け止められる論点です。
保温してもごはんが硬くなりにくいという口コミ
複数の販売ページで、保温後もごはんが硬くなりにくいと評価する声が見られました。長時間おいても満足できた、時間がたってもごはんがぐちゃっとならない、前の炊飯器は保温すると硬くなっていた、という受け止めです。
保温を不満とする声は、確認した口コミの中にはありませんでした。
この評価が効くのは、1日1回まとめて炊いて家族が時間差で食べる家庭や、朝炊いて夜も食べる使い方です。前の炊飯器で保温後のごはんが硬くなっていた人ほど、違いを感じやすいでしょう。
満足しやすいのは、1日に1回炊いて保温で時間差に食べる家庭と、前の炊飯器の保温に不満があった人です。
メーカーは「うるつや保温」を、底のセンサーが保温に適した火加減で温度をコントロールし、30時間までおいしく保温できるものとしています。
取扱説明書から補えるのは3点です。うるつや保温中は少し低めの温度になっているので、食べる前に「あったか再加熱」(約4〜8分)で食べごろの温度にできること。少量のごはんを長時間保温する、ごはんをつぎたして保温する、冷めたごはんから保温を始める、は避けるよう書かれていること。工場出荷時の設定がうるつや保温であること、です。
保温後は熱すぎないので納豆ごはんに合う、という声もあります。少し低めの温度で保つ、という取扱説明書の説明と合う内容ですね。
一点だけ線を引いておくと、30時間は白米系のメニューで保温できる上限です。数日分をまとめて炊いて置いておく用途は、取扱説明書の想定から外れます。
保温後のごはんをどう感じるかは、自分と近い使い方をしている人の声を読むのがいちばん参考になります。商品ページで、そうした声も確かめてみるといいですよ。
NP-GS05
内ぶた・内釜が洗いやすいという口コミ
複数の販売ページで、手入れのしやすさを評価する声が見られました。内ぶたが洗いやすい構造になっている、内釜が軽くてつるつるしていて洗いやすく乾きも早い、庫内に水滴が付きにくくふき掃除が楽、という内容です。
同じ内釜について、ごはんがくっついて洗うのが大変という声があるのは、悪い口コミの章のとおりです。洗いやすいという声と、くっつくという声が両方あり、どちらが自分に当たるかは使い始めてみないと分かりません。
生活の場面では、毎回洗う部品が少なく軽いので、炊飯のたびの洗い物が負担になりにくい、ということになります。
満足しやすいのは、毎日炊いて毎回洗う人。圧力IHの部品の多さや釜の重さが負担で、部品の少ないIHを選んだ、と理由を挙げる声もあります。
取扱説明書で、炊飯・保温のあと毎回洗うのは、なべ・内ぶたセット・蒸気口キャップです。内ぶたセットはオレンジ色の止め具を押し上げて外し、中性洗剤で洗って水分をよくふき取ります。汚れや水分を残すと変色やさびの原因になる、とあります。
内ぶたのパッキンは取りはずせません。本体の内側と外ぶたの内側は、固く絞った布でふきます。なべを食器洗い乾燥機に入れないことは、前に触れたとおりです。
公式の製品ページでは、洗える内ぶた、フラット庫内(サイドセンサー部を除く)、汚れがつきにくいステンレスふた、が挙げられています。内釜が軽いという点は、公式の仕様に内釜単体の質量が載っていないため、声としてのみお伝えします。
操作が前の象印と同じで迷わないという口コミ
複数の販売ページで、操作の分かりやすさを評価する声が見られました。象印の炊飯器からの買い替えで使い方が変わらず、違和感なく使えた、という内容が中心です。高齢の家族でも分かりやすかった、という声もあります。
ここで1つ押さえておきたいのは、「前と同じ」というのが象印から買い替えた人の声だ、という点です。象印以外から替えた人に同じことは言えず、一部には、設定方法が以前と少し違って手間取ったという声もあります。
生活の場面では、買い替えた初日から取扱説明書を読み直さずに使えること、家族の間で使い方を教え合わなくて済むことが利点です。実家の親の分を選ぶときにも、この点は効いてきます。
満足しやすいのは、象印の炊飯器からの買い替えと、機能の多さより分かりやすさを優先したい人です。
操作部は、「炊飯/再加熱」「保温/とりけし」「メニュー」「無洗米」「時刻合わせ」「予約」「クリーニング」の7つのキーです。表示部には、炊き上がりまでの目安時間と保温の経過時間が出ます。
タイマーは時計式で、予約1と予約2の2つの時刻を記憶します。工場出荷時は予約1が6:00、予約2が18:00です。本体には取扱説明書の2次元コードが貼ってあり、スマートフォンで読み取って取扱説明書を開けます。
表示部が斜めになっていて見やすい、という声もあります。
口コミと仕様から分かったNP-GS05がおすすめな人
ここまでの声と取扱説明書の内容を突き合わせると、NP-GS05がおすすめなのは次の3タイプの人です。評価する声の数ではなく、気になる声が当たらないかどうかで絞りました。
- 1〜2人暮らしで1〜2合を炊き、保温して時間差で食べる人
- 古い炊飯器や手ごろなマイコン式からIHへ買い替える人
- 象印の炊飯器からの買い替えで、操作をいまと変えたくない人
・1〜2人暮らしで1〜2合を炊き、保温して時間差で食べる人
複数の販売ページで、1〜2人分にちょうどよい、置き場所をとらないと評価する声が見られました。本体は約23×30×19cmで、質量は約3.2kgです。
1合前後でもふっくら炊けたという声と、保温後も硬くなりにくいという声は、この使い方にそのまま効きます。炊飯中の音が静かという声もあり、ワンルームやタイマーで早朝に炊く場面では助かる点でしょう。
気になる声のうち、3合いっぱいの混ぜにくさは、2合までで使うこの人には当たりません。分かれ目は3合いっぱいに炊くかどうか、と悪い口コミの章で見たとおりです。
・古い炊飯器や手ごろなマイコン式からIHへ買い替える人
炊き上がりの違いを感じたという声の買い替え元が、まさにこの層です。長く使った炊飯器、手ごろな炊飯器、IH式ではない炊飯器から替えた人の声が並んでいました。
気になる点を1つ。届いたままのエコ炊飯だとかために感じる可能性があるので、最初に「白米」へ切り替える前提でいると、1回目の印象がずれにくくなります。
一部には、無洗米・雑穀・玄米も炊けて助かるという声もあります。ただ、無洗米の炊き上がりには反対の声もあるので、炊けるという事実までにとどめておきます。
・象印の炊飯器からの買い替えで、操作をいまと変えたくない人
操作が変わらず迷わないという声は、この人にそのまま当てはまります。離れて暮らす親の分を選ぶときにも、覚え直しが少ない点は安心材料でしょう。
気になる点としては、使い始めのにおいは象印からの買い替えでも起こりうる論点です。初回に部品を洗ってから使う、という取扱説明書の手順は踏んでおきたいところ。
前年モデルNP-GM05と迷っている人へ(価格も手に入りやすさも含めて)
NP-GS05の口コミから分かるのは、釜へのくっつき・かため・使い始めのにおいが、どんな使い方の人に当たるかまでです。この3つを受け入れられる人にとって、この炊飯器そのものに購入をやめるほどの欠点は見当たりません。
ただし、前年モデルのNP-GM05が、同じ仕様のまま並んで売られています。取扱説明書も同じ内容なので、この記事で確かめた対処(白米への切り替え、クリーニング、ふたの閉め方)は、NP-GM05でも同じです。
公式ページで「限定商品」と表示されているNP-GS05と、取扱店の多いNP-GM05のどちらを買うか。ここは、口コミからは決まりません。
価格はほぼ横並び(千円弱の差)なので、決め手は手に入りやすさのほうにあります。
比較記事では、炊く中身が同じと言える根拠と、価格・在庫・買う場所で選ぶときの判断基準を整理しています。在庫と価格が合えばNP-GS05、通販や公式オンラインストアで探し回らずに買うならNP-GM05、という分け方のどちらが自分に近いかを確かめたい人は、次の記事で確認してください。
NP-GS05とNP-GM05の違いを、価格と手に入りやすさも含めて確認する
NP-GS05を選んで後悔しにくいのはどんな人?
NP-GS05には、釜へのくっつき・かため・使い始めのにおいについて、気になる声があります。このうち、かためとにおいは取扱説明書に原因と対処が書かれていて、くっつきには対処の記載がありません。
そのため、釜洗いの手間を最優先で避けたい人、毎回3合いっぱいに炊く家庭にはおすすめしにくい炊飯器です。
一方で、古い炊飯器や手ごろな炊飯器から替えて炊き上がりの違いを感じたという声と、保温後も硬くなりにくいという声は、複数の販売ページで評価されています。1〜2合を炊いて保温も使う少人数の家庭なら、メリットを感じやすいでしょう。
「くっついたら水でふやかして洗う」「届いたら白米メニューに切り替える」「3合いっぱいには炊かない」。この3つを受け入れられる人なら、NP-GS05を選んでよいでしょう。
買ったあとの備えについても、取扱説明書に書かれている範囲で触れておきます。本体の保証は1年で、補修用性能部品はメーカーが製造打ち切り後6年間保有します。内釜・内ぶたセット・しゃもじ・計量カップには補修部品としての品番があり、あとから買い足せます。
NP-GM05との選び分けは前の章のとおり、どこで・いつ買うかの話です。
NP-GS05の口コミ・評判まとめ
- 気になる口コミ:釜へのくっつき(取扱説明書に対処なし。こびりついたら水でふやかして洗う)。エコ炊飯・早炊きだとかため(工場出荷時はエコ炊飯。白米に切り替えると標準のかたさ)。使い始めの樹脂のにおい(使用とともに少なくなる・クリーニング。1か月残るという声も)
- 使い方次第:3合いっぱいは混ぜにくい(炊きこみ・玄米・雑穀米は2合まで)。ふたは先端中央を「カチッ」と鳴るまで押す
- 評価されている点:古い炊飯器・手ごろな炊飯器・IH式ではない炊飯器から替えて炊き上がりの違い。保温後も硬くなりにくい。内ぶた・内釜が洗いやすい。象印からの買い替えで操作が同じ
- おすすめ:1〜2人暮らしで1〜2合を炊き、保温して時間差で食べる人。古い炊飯器や手ごろなマイコン式からIHへ替える人
- 前年モデルNP-GM05とは中身が同じなので、どこで・いつ買うかで決める(比較記事へ)
3つの気になる声が自分の使い方に当たらない、と確かめられた人にとって、NP-GS05は迷いの少ない1台でしょう。買う先は、その時点で在庫がある店で構いません。
NP-GS05
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
NP-GS05は、メルカリに出品されていることがあります。中には、贈り物として受け取ったものの、いま使っている炊飯器がまだ使えた、買ったあとに毎回3合を炊く暮らしになって容量を上げ直した、といった理由で、新品未使用品が安く出ている場合もあります。
中古で選ぶときは、内釜のフッ素被膜の状態と、内ぶたセット・蒸気口キャップ・しゃもじ・計量カップがそろっているかを確認しておくと安心ですよ。

