【象印・極め炊き】NP-GS05とNP-GM05の違いは売り方と発売時期だけ。補修部品の品番も取扱説明書も同じでした

【象印・極め炊き】NP-GS05とNP-GM05の違いは売り方と発売時期だけ。補修部品の品番も取扱説明書も同じでした 炊飯器

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象印の3合炊きIH炊飯ジャー「極め炊き」、NP-GS05とNP-GM05。型番はアルファベット1文字違いで、色も形も同じに見える2台です。

先に結論をお伝えします。この2台は、炊く部分の中身が同じ機械です。ですから基本は、買おうとしているその時点で安く、きちんと手に入るほうを選べば足ります。

そのうえで分けるなら、いま在庫があって安い店を見つけているならNP-GS05。通販や象印の公式オンラインストアで、探し回らずに手に入れたいならNP-GM05です。

「中身が同じ」と言い切れるのは、公式仕様表の数値、機能とメニューの顔ぶれ、補修部品の品番、取扱説明書の中身という4つの確かめ方のどれをとっても、両機で一致したからです。

違いとして残るのは、NP-GS05が「限定商品」として売られていること、店頭や通販での手に入りやすさと価格、そして発売年の3つ。価格はほぼ横並びです。

この記事では、その3つの違いを確かめたあと、「同じ」と言える根拠を1つずつお見せします。取扱説明書から分かる使い勝手も、3合機を選ぶ人が知っておきたい範囲でまとめました。

この記事の結論
  • 炊く部分の中身は同じ。仕様表・機能・補修部品の品番・取扱説明書まで両機で一致
  • 違いは「限定商品かどうか」「手に入りやすさと価格」「発売年」の3つ。価格はほぼ横並び
  • 選び方は、その時点で安く、きちんと手に入るほう。在庫と価格が合えばNP-GS05、通販や公式ストアで探さずに買うならNP-GM05
  1. NP-GS05とNP-GM05の違いを一覧で比較 — 差は上の3行だけ
  2. 3つの違いを詳しく確認
    1. 違い①: 販売のされ方 — NP-GS05は「限定商品」、NP-GM05は通常ライン
      1. 「限定商品」の中身は、公式に書かれていない
      2. 買う側から見ると「手に入れる道の広さ」の差
    2. 違い②: 販売価格と入手性 — 差は千円弱、取扱店が多いのはNP-GM05
      1. 判断の軸は「価格より、きちんと手に入るか」
      2. 状況が変わったときの考え方
    3. 違い③: 発売年は1年ずれているが、新しいほうに増えた機能は無い
  3. 「炊く中身は同じ」と言い切れる4つの根拠
    1. 根拠①: 公式仕様表の数値が1項目も違わない
    2. 根拠②: 機能・メニューの顔ぶれが同じ
    3. 根拠③: 補修部品5点の品番が完全に一致 — 内釜はどちらもB594-6B
      1. 「限定商品」でも、部品はあとから買える
    4. 根拠④: 取扱説明書が、型名の表記4箇所を除いて完全に同一
  4. 取扱説明書で分かる使い勝手 — 3合機を選ぶ前に知っておきたいこと
    1. 炊き上がりまでの時間 — 急速は約24〜34分、熟成は約69〜78分
    2. 保温はどこまで? — うるつや30時間・高め12時間、炊きこみは保温できない
    3. メニューの決まりごと — 無洗米キーを選ぶと玄米・パンは選べない、発芽玄米は予約不可
      1. 無洗米キーとの組み合わせ
      2. 玄米・発芽玄米・雑穀の決まり
      3. 炊きこみとパンの上限
      4. 電気の使い方の初期設定
    4. 置き場所と手入れ — ふたを開けると約36cm、コードは1.0m、なべは食洗機に入れない
      1. なべの扱いで守ること
  5. NP-GS05がおすすめな人
    1. いま在庫があって、安い店を見つけている人
    2. 「限定商品」の表示で迷っていた人
  6. NP-GM05がおすすめな人
    1. 通販で、探し回らずに手に入れたい人
    2. メーカーの公式ストアで買う安心を優先したい人
    3. 買う時期を自分で選びたい人
  7. 残る疑問に答えます
    1. 一人暮らし・二人暮らしに3合で足りる?
    2. そもそもIHにする? マイコンで足りる?
  8. 結論: あなたに合うのはどっち?
    1. メルカリで中古品をチェックしてみる手も

NP-GS05とNP-GM05の違いを一覧で比較 — 差は上の3行だけ

象印の公式製品ページ、仕様表、部品直販、取扱説明書。手に入る公式の情報をひととおり開いて、2台ぶんを1項目ずつ並べたのが下の表です。

見方はかんたんで、左右に値が分かれているのは上の3行だけ。4行目から下は、どちらの列にも同じ値が入ります。

項目 NP-GS05 NP-GM05
発売年 2025年 2024年
公式サイトでの扱い 「限定商品」の表示あり 表示なし(通常ライン)
象印公式オンラインストア 取扱なし 取扱あり
販売価格の傾向 ほぼ横並び(差は千円弱。時期でどちらが安いかは入れ替わる)
炊飯容量 0.5〜3合(0.09〜0.54L)
加熱方式 豪熱沸とうIH(全面加熱)
内釜 黒まる厚釜 釜厚1.7mm(部品品番 B594-6B)
炊飯時消費電力 700W
年間消費電力量 50.3kWh/年(エコ炊飯)
本体サイズ・質量 約23×30×19cm・約3.2kg(ふた開き時の高さ 約36cm)
保温 うるつや保温(最長30時間)/高め保温
メニュー エコ炊飯・白米・白米熟成・白米急速・炊きこみ・おかゆ・玄米・雑穀米・麦ごはん・パン発酵・パン焼き(無洗米に対応)
カラー ステンレスブラウン(XT)の1色
生産国 日本
取扱説明書 型名の表記を除いて同一の内容
こんな人に いま在庫があって安い店を見つけた人。見つけたときに買いたい人 通販や公式オンラインストアで手に入れたい人。取扱店の多さを重視する人

値が分かれた3行を、上から順に確かめていきます。

3つの違いを詳しく確認

3つの差は、どれも「どう売られているか」「いつ、いくらで買えるか」に関わるものです。炊き上がりや機能の話は、ここには1つも出てきません。

違い①: 販売のされ方 — NP-GS05は「限定商品」、NP-GM05は通常ライン

象印公式のNP-GS05の製品ページを開くと、商品名の上に「限定商品」というラベルが付いています。NP-GM05の製品ページに、このラベルはありません。

ページの作りにも差があります。NP-GM05のページには「公式オンラインストアで購入する」ボタンがあり、その先の象印公式オンラインストアに商品ページが用意されています。

NP-GS05のページには購入ボタンが無く、公式オンラインストアにも商品ページがありません。取扱店の数も、NP-GM05のほうが多い状況です。

「限定商品」の中身は、公式に書かれていない

では、何の限定なのか。ここははっきり書いておくと、象印はその中身を説明していません。どの店で売るのか、いつまで売るのか、公式ページに記載が無いのです。

分かっているのは、「限定商品」というラベルが付いていることと、公式オンラインストアでは扱われていないこと。ここまでです。

「限定」と聞くと、何か特別な仕様なのかと思いますよね。ただ、このラベルは流通のされ方を示す表示であって、中身が違うという説明は公式のどこにもありません。

買う側から見ると「手に入れる道の広さ」の差

買う側の立場に置き換えると、この差はそのまま手に入れる道の広さの差になります。

通販で注文して届けてもらいたい人、メーカーの公式ストアで買う安心を優先したい人には、NP-GM05のほうが道が広いでしょう。取扱店が多いぶん、買う時期も店も自分で選べます。

NP-GS05は流通が限られるぶん、店頭や通販で見かけたときが買いどきになりやすい1台です。「あとでまた探せばいい」と置いておくと、次に探したとき同じ店で見つかるとは限りません。

違い②: 販売価格と入手性 — 差は千円弱、取扱店が多いのはNP-GM05

店頭や通販で売られている価格は、2台でほぼ横並びです。差は千円弱。調査時点ではNP-GS05のほうがやや安い状況でしたが、この程度の差は時期や店によって入れ替わりうるものです。

「NP-GS05のほうが安い」と固定して覚えないほうがいいでしょう。買う直前に、その時点の価格を見比べれば済む話ですから。

判断の軸は「価格より、きちんと手に入るか」

中身が同じなら安いほうを、と考えるのが自然ですよね。ただ、この2台に限っては、価格が決め手になりにくいのが実情です。千円弱の差では、どちらを選んでも家計への影響はほとんど変わりません。

そこで判断の軸は、価格より、きちんと手に入るかどうかに置くのが誠実だと考えます。取扱店が多く、公式オンラインストアでも買えるNP-GM05のほうが、この軸では一歩前に出ます。

そのうえで、目の前に安いほうがあるなら、それを選んで損はありません。中身が同じなので、安く買えた分がそのまま浮くだけのことです。

状況が変わったときの考え方

価格や流通は動くものなので、この記事を読んでいる時点の状況に合わせて、次のように考えておくと迷いません。

  • 価格差が3千円程度まで開いているなら、安いほうを選んでかまいません。中身は同じです
  • NP-GS05の在庫切れや取扱店の減少が目立つようなら、NP-GM05を選ぶほうが早く手に入ります
  • 反対にNP-GM05が終売になったり、後継に切り替わったりしていたら、手に入るほうを選べば十分です

違い③: 発売年は1年ずれているが、新しいほうに増えた機能は無い

象印の取扱説明書ページには発売年が載っていて、NP-GS05は2025年、NP-GM05は2024年です。1年の間があります。

ふつう、同じシリーズで1年新しい機種が出れば、何かしら機能が足されたり、数値が変わったりするもの。ところがこの2台では、上の一覧表の「同じ」の行がそのまま示すとおり、NP-GS05に増えた機能は無く、無くなった機能もありません。

つまり「迷ったら新しいほう」という、ふだんなら通用する選び方が、ここでは意味を持たないのです。発売年で選ぶ理由は無い、と言い切って差し支えないペアですね。

NP-GM05は1年前に発売されたというだけで、炊ける中身はNP-GS05と同じ。「新しいほうを買っておけば安心」という気持ちで迷っていたなら、その心配は手放して大丈夫ですよ。

「炊く中身は同じ」と言い切れる4つの根拠

「炊く中身は同じ」と言い切れる4つの根拠のイメージ画像

前の章で見た3つの違いは、どれも売り方の話でした。では肝心の中身、つまり炊き上がりや機能は本当に変わらないのか。ここが、この記事でいちばん答えたい疑問です。

見た目が同じでも、中身まで同じかどうかは外からは分かりません。そこで、確かめる手段を4つ用意しました。公式の仕様表、機能とメニューの顔ぶれ、補修部品の品番、そして取扱説明書の中身です。

結果を先に言うと、4つの手段すべてで、両機は一致しました。順に見ていきます。

読者

1年新しいNP-GS05のほうが、炊き上がりも良くなっているんですよね?
仕様表より

公式仕様表の数値は1項目も変わっていません。内釜も同じ品番です。

根拠①: 公式仕様表の数値が1項目も違わない

まずは、いちばん手軽に確かめられるところから。象印の公式製品ページにある仕様表を、2台ぶん横に並べました。

  • 炊飯容量: 0.5〜3合(0.09〜0.54L)
  • 炊飯時消費電力: 700W
  • 1回あたりの炊飯時消費電力量: 115Wh(エコ炊飯)
  • 1時間あたりの保温時消費電力量: 14.7Wh
  • 年間消費電力量: 50.3kWh/年
  • 省エネ基準達成率: 108%
  • 外形寸法: 約23×30×19cm、ふた開き時の高さ約36cm
  • 質量: 約3.2kg

以上の項目が、数字の末尾までそっくり同じです。

これが意味するのは、同じ大きさで、同じ量の電気を使って、同じ量のごはんを炊く機械だということ。ただ、仕様表の数値が近い機械は世の中に珍しくないので、これだけでは「中身が同じ」とまでは言えません。もう少し踏み込みます。

根拠②: 機能・メニューの顔ぶれが同じ

次に、公式ページが挙げている機能とメニューを突き合わせました。

加熱まわりは、豪熱沸とうIHと全面加熱(上ふた・側面・底のヒーター)。炊き方は、白米の熟成炊き、無洗米、玄米、雑穀米、もち麦・押し麦、パン発酵・パン焼き、エコ炊飯(お買い上げ時の設定)。

保温はうるつや保温(最長30時間)と高め保温、それにあったか再加熱。使い勝手の面では、時計式メモリータイマー2種、親切目盛、洗米OK内釜、洗える内ぶた、フラット庫内、クリーニング機能、立つしゃもじ。

ここまで並べて、片方にだけあるもの、片方にだけ無いものは1つも出てきませんでした。

熟成炊きについては、メーカーは白米の溶出還元糖量が約2.3倍になる(東京農業大学調べ)としています。この説明も、調べ先も数値も、両機のページに同じ形で載っています。どちらか一方だけの売り文句ではありません。

つまり「NP-GS05だけの新機能」も「NP-GM05にしか無いメニュー」も存在しない、ということです。

根拠③: 補修部品5点の品番が完全に一致 — 内釜はどちらもB594-6B

ここからが、この記事で特に見てほしいところです。

象印は公式の部品直販サイトで、機種ごとに補修部品を売っています。そこでNP-GS05とNP-GM05のページを開いて、部品の品番を比べました。

  • 内釜(なべ): B594-6B
  • 内ぶたセット: C101-GR
  • 立つしゃもじ: BE877014L-02
  • 白米用計量カップ: 615784-00
  • 蒸気口キャップ: BE956016L-01

5点とも、両機で同じ品番でした。

なぜこれが仕様表より強い証拠になるのか。部品の品番は、メーカーが「この部品はこの形・この材質・この寸法」と区別して管理するための番号です。品番が同じなら、それは同じ部品。似ている部品ではなく、同じものです。

なかでも内釜は、米と水が直接ふれて、熱を受け取る場所。炊き上がりをいちばん左右する部品といえます。内釜はどちらも同じ品番ですから、炊く部分が物理的に同じだと言えるわけです。

「限定商品」でも、部品はあとから買える

もう1つ、この一致が答えてくれる不安があります。「限定商品のNP-GS05を買って、あとで内釜やしゃもじを買い足せなくなったら困る」というものです。

答えは、両機とも同じ品番の部品を後から買える、です。NP-GS05用として用意されているのは、NP-GM05と同じ内釜であり、同じしゃもじ。どちらを選んでも、部品を探す先は変わりません。

取扱説明書には、補修用性能部品の保有期間が製造打ち切り後6年間と書かれています。本体の保証はお買い上げ日より1年間。どちらの条件も、両機で同じです。

「限定商品」という言葉から想像しがちな「特別な中身」と「部品が手に入らない」は、どちらも当たらない。部品の品番が、そう教えてくれています。

根拠④: 取扱説明書が、型名の表記4箇所を除いて完全に同一

最後の1つが、いちばん強い根拠です。

両機の取扱説明書は、象印のサイトから別々のファイルとして配布されています。ファイルが分かれているのだから中身も違うのだろう、と思いますよね。そこで16ページぶん、およそ4万字の文章を、行ごとに突き合わせました。

違っていたのは、たった4箇所。表紙の型名、「お使いになる前に」の型名、「故障かなと思ったとき」の型名、巻末の仕様欄の型名です。つまり「NP-GS05」と書くか「NP-GM05」と書くかの差だけ。

炊き方の手順も、保温できる時間も、お手入れの方法も、できないことの一覧も、仕様欄の数値も、保証書のページも、同じ文面でした。

取扱説明書は、ふつうモデルごとに作り分けるものです。操作が1つ違えば、その説明が変わる。部品が1つ違えば、お手入れの項目が変わる。それが、型名だけ差し替えた同じ文書として配られている。

ということは、メーカー自身が「操作も、炊き方も、お手入れも、保証条件も同じ機械」として扱っている、と読むのが自然です。

仕様表、機能の顔ぶれ、部品の品番、取扱説明書。外から確かめられる手段を4つ使って、4つとも同じでした。「見た目が同じでも中身が違うのでは」という疑いは、ここで晴れたと言ってよいでしょう。

取扱説明書が同じということは、そこから分かる使い勝手も両機で共通です。次の章で、その中身を見ていきます。

取扱説明書で分かる使い勝手 — 3合機を選ぶ前に知っておきたいこと

取扱説明書で分かる使い勝手 — 3合機を選ぶ前に知っておきたいことのイメージ画像

ここからは、取扱説明書に書かれていることのうち、3合のIH炊飯ジャーを選ぶ人が実際に知りたいところを拾っていきます。前の章のとおり取説の中身は同一なので、以下はすべてNP-GS05とNP-GM05に共通する話です。

炊き上がりまでの時間 — 急速は約24〜34分、熟成は約69〜78分

炊飯ボタンを押してから炊き上がるまで、どれくらい待つのか。取扱説明書には、メニューごとの目安が載っています。普通の米を使い、室温20℃・水温18℃という条件での数字です。

メニュー 炊き上がりまでの目安
白米急速 約24〜34分
白米 約49〜57分
エコ炊飯 約50〜57分
炊きこみ 約49〜63分
おかゆ 約53〜61分
麦ごはん 約54〜60分
雑穀米 約60〜71分
白米熟成 約69〜78分
玄米 約74〜82分

いちばん短い白米急速と、いちばん長い玄米では、おおむね40〜60分の開きがあります。同じ白米でも、急速と熟成では35分以上違うことも。

火力について、メーカーは豪熱沸とうIHを、沸とう後も火を引かず高火力で炊き続けるものだとしています。

炊き上がりそのものについては、ふっくらおいしく炊けたという声が中心で、長く使った炊飯器から買い替えて炊き上がりの違いに驚いたという声もあります。これは両機に共通する使い勝手の話で、どちらかが優れているという話ではありません。

生活に当てはめると、平日の朝は急速で30分前後、時間のある休日は熟成で70分台、という使い分けになります。この時間の感覚は、どちらの機種を選んでも同じです。

保温はどこまで? — うるつや30時間・高め12時間、炊きこみは保温できない

保温は、公式ページの「最長30時間」という数字だけでは分からないことが多い項目です。取扱説明書には、できることと、しないことの両方が書かれています。

読者

30時間も保温できるなら、炊きこみご飯も置いておけますよね?
取扱説明書では

炊きこみとおこわは保温できません。炊き上がったら早めに食べるか、冷ましてから冷凍になります。

まず上限から。うるつや保温は30時間まで、高め保温は12時間までです。取扱説明書は、それを超える保温を「しないこと」として挙げています。

次に、保温できないメニュー。炊きこみとおこわは、具や調味料が入っているため保温しません。おかゆは、時間がたつとのり状になるので、炊き上がったら保温を切ります。パン発酵とパン焼きも保温できません。

ほかにも、少量のご飯を長時間保温すること、ご飯をつぎたして保温すること、冷めたご飯から保温を始めることは、取扱説明書が避けるように書いている使い方です。

高め保温の位置づけについても書いておきます。少し高めの温度で保温して、においの発生をおさえる保温です。においが気になるときは、内側のお手入れとクリーニングをしたあとに高め保温を使うと効果的、と取扱説明書にあります。

保温したごはんを温め直す「あったか再加熱」は、約4〜8分が目安。うるつや保温そのものについて、メーカーは30時間おいしく保温できるとしています。

こうして見ると、一人暮らしで少量を炊いて何日かに分けて食べたい、という使い方は、保温よりも冷凍に回すほうが取扱説明書の想定に合っています。保温は「今日中に食べる分」を置いておく機能と考えておくと、扱いを間違えにくいでしょう。

メニューの決まりごと — 無洗米キーを選ぶと玄米・パンは選べない、発芽玄米は予約不可

メニューが揃っていても、組み合わせには決まりがあります。買ってから「あれ、押せない」とならないように、取扱説明書から拾っておきます。

無洗米キーとの組み合わせ

無洗米キーを選んでいる間は、「玄米」「パン発酵」「パン焼き」のメニューが選べません。これらを選択中に無洗米キーを押すと、エコ炊飯のメニューへ移ります。

無洗米を常用している人は、玄米を炊く日やパンを焼く日だけ、無洗米キーを戻す一手間があるということです。

玄米・発芽玄米・雑穀の決まり

玄米と分づき米は、「炊きこみ」メニューでは炊けません。玄米メニューで炊きます。

発芽玄米は専用メニューではなく「白米/炊きこみ」で炊きますが、タイマー予約ができません。30分以上浸してから炊くことも不可です。夜にセットして朝に炊き上げる、という使い方は、発芽玄米ではできないことになります。

雑穀を混ぜるときは、炊飯量の10%以下が目安。おこわも「白米/炊きこみ」メニューで炊きます。

炊きこみとパンの上限

炊きこみの具は、米の質量の30〜50%が適量です。小さめに切って米の上にのせ、混ぜずに炊きます。青菜類は炊き上がってから加えます。

パンは強力粉100g分(丸パン)まで。3合機でパンを焼くときの上限は、はじめから小ぶりだと知っておくとよいでしょう。

電気の使い方の初期設定

お買い上げ時のメニューは、エコ炊飯に設定されています。1回あたりの炊飯時消費電力量は、エコ炊飯が115Wh、白米が137Wh。届いてそのまま炊くと、エコ炊飯で炊き上がるということです。

置き場所と手入れ — ふたを開けると約36cm、コードは1.0m、なべは食洗機に入れない

最後に、置き場所と日々の手入れです。

本体は幅23×奥行30×高さ19cm、質量約3.2kg。3合でコンパクトで、置き場所に困らないという声があります。

気をつけたいのは、外ぶたを開けたときの高さが約36cmになること。高さ19cmの本体が、開けると倍近くまで立ち上がります。吊戸棚の下に置くつもりなら、19cmではなく36cmで棚との間を測る必要があります。

電源コードは1.0mで、コードリールつき。コンセントから1m以内に置き場所を確保する、と考えてください。

なべの扱いで守ること

手入れの面で、取扱説明書がはっきり禁じているのが、なべを食器洗い乾燥機や食器乾燥器に入れることです。なべの中にスプーンや食器を入れないこと、なべの中で酢を使わないこと、調味料を使ったらすぐ洗うことも、同じく挙げられています。

内ぶたは外して洗えます。クリーニング機能も両機にあります。

手入れについては、内ぶたが外せて洗いやすいという声がある一方で、ごはんが釜にこびりつくのが気になるという声もあります。使い始めにプラスチックのにおいが気になったが、使ううちに気にならなくなった、という声も。いずれも片方の機種だけの話ではなく、この2台に共通する使い勝手として受け止めておくところです。

実際の声をもっと見ておきたい人は、商品ページで確かめておくといいですよ。

NP-GS05がおすすめな人

ここまでで、機能で選ぶ理由は無いと分かりました。ですから、おすすめの分かれ目は「どう買うか」です。NP-GS05が合うのは、次の2つに当てはまる人です。

いま在庫があって、安い店を見つけている人

店頭や通販で、NP-GS05がNP-GM05よりわずかでも安く並んでいる。しかも在庫がある。その状況なら、NP-GS05を選んで損はありません。中身が同じですから、安く買えたぶんが、そのまま得になります。

差が千円弱でも、同じものを買うのに高いほうを選ぶ理由はありませんよね。

「限定商品」の表示で迷っていた人

「限定商品」の4文字を見て、何か特別なのか、逆に何か省かれているのか、と立ち止まっていた人もいるでしょう。

前の章で確かめたとおり、仕様も部品も取扱説明書もNP-GM05と同一です。特別な中身はありませんし、省かれているものもありません。あとから買う内釜やしゃもじも同じ品番です。

ですから、この表示は買わない理由にはなりません。流通が限られるぶん、見つけたその機会を逃さないほうがいい、というだけの話です。

なお、「1年新しいから」という理由でNP-GS05を選ぶのは、この記事ではおすすめしていません。発売年で選ぶ理由は無い、と「3つの違い」の章で確かめたとおりです。

NP-GS05が合いそうだと感じたら、購入前に実際の不満も確認しておきたいところです。購入者の声には、炊いたごはんが内釜にくっつく、届いたままのエコ炊飯だとかために炊き上がる、使い始めにプラスチックのにおいがする、といった指摘があります。

口コミ記事では、その不満がどんな使い方の人に当たり、どんな人なら気にしなくてよいのかを、取扱説明書の記載と合わせて整理しています。購入前の最終確認として、NP-GS05の気になる口コミと、注意が必要な人を確認するを読んでおくと安心です。

NP-GM05がおすすめな人

NP-GM05が合うのは、買い方に「探し回らなくていい安心」を求める人です。

通販で、探し回らずに手に入れたい人

NP-GM05は取扱店が多く、象印の公式オンラインストアにも商品ページがあります。「買おう」と決めたときに、いつもの通販サイトを開けば見つかる。この当たり前が、NP-GS05では成り立たないことがあります。

家電を1台買うのに、あちこちの店を回って在庫を確かめる時間はもったいないもの。見つける手間をかけたくないなら、NP-GM05です。

メーカーの公式ストアで買う安心を優先したい人

象印の公式オンラインストアで買えるのは、この2台のうちNP-GM05だけです。メーカーから直接買いたい、という人には、この一点で決まります。

買う時期を自分で選びたい人

引っ越しの日程が決まってから買いたい、いまの炊飯器が壊れてから買い替えたい、セールの時期まで待ちたい。買う時期を自分で決めたい人にとって、流通の広いNP-GM05は待ちやすい1台です。

NP-GS05は流通が限られるので、「来月買おう」と決めていても、そのとき同じ条件で手に入るとは限りません。NP-GM05なら、その心配が小さくて済みます。

念のため繰り返しますが、NP-GM05は1年前に発売されたというだけで、炊ける中身はNP-GS05と同じです。「新しくないほうを選ぶ」のではなく、「同じものを、手に入りやすい道で買う」という選択になります。

残る疑問に答えます

2台の選び分けとは別に、3合のIH炊飯ジャーを買う前に引っかかりやすい疑問を2つ拾っておきます。

一人暮らし・二人暮らしに3合で足りる?

炊飯容量は0.5合から3合までで、両機共通です。内釜の目盛は0.5カップごとに刻まれていて、0.5合だけを炊くこともできます。

使う人の声を見ると、一人暮らしや二人暮らしでの使用が中心です。一方で、以前5合炊きの炊飯器を使っていた人が3合に替えると、釜が小さいぶん混ぜにくさを感じるという声もあります。

炊いた分をその日に食べきる、あるいは小分けにして冷凍する使い方なら、3合で足ります。二人暮らしで毎日炊く家庭でも回るでしょう。

迷いが出るのは、家族が増えたときや、まとめ炊きの量を増やしたいとき。そのときはこの2台のどちらか、ではなく、ひとつ上の容量を検討する段階になります。

そもそもIHにする? マイコンで足りる?

象印の3合炊きには、IH式のこの2台のほかに、マイコン式のモデルもあります。同じ3合で同じメーカーですから、IHとマイコンの間で迷う人も少なくないはずです。

この記事ではIHとマイコンの優劣は扱いません。マイコン式のほうは、象印の3合マイコン炊飯ジャー2機種を比べた記事があるので、そちらで選び方の軸を確かめてみてください。

象印の3合マイコン炊飯ジャー NL-BF05とNL-BY05の違いを比較した記事

象印以外の3合も見ておきたいなら、タイガーの3合炊き2機種の比較もあります。一人暮らし・二人暮らしの帯で候補に挙がりやすい2台です。

タイガーの3合炊き JBS-B055とJBS-G055の違いを比較した記事

結論: あなたに合うのはどっち?

ここまで読んで分かったのは、迷う相手が「どちらが良い機械か」ではなかった、ということです。この2台で決めるべきなのは、「どこで、いつ買うか」。それだけです。

内釜も、加熱の仕組みも、メニューも、保温も、炊き上がりに関わる部分はすべて同じ。どちらを選んでも、食卓に出てくるごはんは変わりません。買ったあとに内釜やしゃもじを買い足すときも、同じ品番の部品を探すだけです。

だから、選び方はこうなります。目の前に在庫があって安いならNP-GS05。通販や公式オンラインストアで、探さずに手に入れたいならNP-GM05。価格差が広がったり、どちらかが手に入りにくくなったりしたら、その時点で手に入りやすいほうへ寄せて構いません。

まとめ
  • 炊く部分の中身は同じ。決めるのは「どちらが良いか」ではなく「どこで・いつ買うか」
  • いま安く在庫があるならNP-GS05、通販や公式ストアで手に入りやすさを取るならNP-GM05
  • どちらを選んでも、内釜・しゃもじなどの補修部品は同じ品番で後から買える

型番も見た目もそっくりで、しかも片方には「限定商品」の表示。だから迷いが長引きやすい2台でした。でも、確かめる手段を4つ使って、4つとも一致した。あとは、あなたがいちばん買いやすい店で、その日に手に入るほうを選ぶだけです。

メルカリで中古品をチェックしてみる手も

NP-GS05とNP-GM05は、メルカリに出品されていることがあります。中には、一人暮らしを始めるときに買ったものの実家に戻ることになった、家族が増えて大きな容量に買い替えた、といった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

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