※PR 当記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
家で焼肉をするたびに、部屋にこもる煙と、翌日まで残るにおい。それが気になって象印のホットプレート「やきやき」を調べると、EA-HA30とEA-KL30というよく似た2台が出てきて、どちらを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
結論から言うと、店頭で見かける値段がほとんど変わらない現状では、家で焼肉をするなら基本はEA-HA30がおすすめです。
同じくらいの予算で、肉から出た脂を本体の下へ落として煙と油はねを抑える構造が手に入るから。象印が上位ラインとして打ち出した設計で、実際に抑えられていると感じる声もあります。
ただし、使うたびの給水を省きたい、2kg軽いほうがいい、焼肉は年に数回、という人ならEA-KL30で十分です。
そして、たこ焼きやすき焼きが主な目的なら、どちらを選んでも体験はほぼ同じ。
なお、この2台は新型と旧型の関係ではありません。「新しいほうを買えば安心」という選び方が通用しないペアなので、そこも本文で順に説明していきますね。
- 基本はEA-HA30。脂を本体下へ落とす構造が手に入る
- 給水なしで軽さを重視するならEA-KL30で十分
- たこ焼きやすき焼きが主目的なら、2台の体験はほぼ同じ
EA-HA30とEA-KL30の違いを一覧で比較
まずは、象印のホットプレート「やきやき」EA-HA30とEA-KL30の違いと共通点を、表でひと目で確認できるようにしました。
| 項目 | EA-HA30 | EA-KL30 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 深型穴あきプレートの上位ライン(EA-HA型) | 傾斜溝プレートの標準ライン(EA-K型) |
| 発売 | 2024年9月 | 2026年7月 |
| 焼肉プレート | 深型穴あき焼肉プレート(深さ約3.2cm) | 傾斜溝つき焼肉プレート(深さ約1.8cm) |
| 脂の行き先 | 穴から本体下の水受皿へ落ちる | プレート上の溝に集まる |
| 使う前の準備 | 水受皿に給水し反射板をセット | プレートを載せるだけ(給水不要) |
| 本体質量 | 約9.0kg | 約7.0kg |
| 収納時の高さ(3枚重ね) | 約20cm | 約18cm |
| プレート構成 | 3枚(焼肉/深型平面3.5cm/たこ焼き30個)※共通 | 同左 ※共通 |
| 火力 | 1300W・最高250℃ ※共通 | 同左 ※共通 |
| カラー | チャコール1色 | ブラック1色 |
| 値段の傾向 | ほとんど変わらない(差は千円程度) | 同左 |
| こんな人に | 焼肉の煙・においと油はね対策を最優先する人 | 軽さと準備の手軽さを取り、手数少なく使いたい人 |
※共通と書いてある行は、どちらを選んでも同じ部分です。
表のとおり、大きな違いは「焼肉プレートまわり」に集中しています。
整理すると、違いは4つ。「焼肉プレートの構造(脂の行き先)」「使う前の手数(給水の有無)」「本体の重さ」「焼肉プレートの縁の深さ」です。
逆に、たこ焼きプレートと深型平面プレートは実質同じもの。火力も最高温度もプレートの枚数も変わりません。
つまりこの2台は、「焼肉の日をどう過ごしたいか」で選び分けるホットプレートだと言えますね。次の章から、4つの違いを1つずつ確認していきます。
新しいEA-KL30のほうが上位、ではない — 別ラインの現行品どうし
4つの違いに入る前に、1つ解いておきたい誤解があります。
発売時期は、EA-HA30が2024年9月、EA-KL30が2026年7月。「価格がほぼ同じなら、新しいEA-KL30にしておけば間違いないのでは」と考えたくなりますよね。
家電は新しいモデルほど機能も上がっている、というケースが多いので、自然な発想です。ただ、この2台には当てはまりません。型番のアルファベットが表しているのは、新旧ではなく系列の違いだからです。
「EA-HA型」と「EA-K型」は別の系列
象印のやきやきには、焼肉プレートの作りが違う2つの系列があります。
1つは、深型穴あきプレートを載せた上位ラインのEA-HA型。EA-HA30はその3枚プレートタイプで、2024年9月1日に発売されました。
もう1つは、傾斜溝つきプレートを載せた標準ラインのEA-K型。こちらは以前から続く系譜で、2022年発売のEA-KK30などの後を受けて、EA-KC10(プレート1枚)・EA-KG20(2枚)・EA-KL30(3枚)が2026年7月に現行世代として登場しました。
つまりEA-KL30は、EA-HA30を置き換えるために出た後継機ではなく、標準ラインの新しい世代なのです。
どちらも今売られている現行品
その証拠に、象印の直営店のホットプレート一覧には、いまも2つの系列が並んで掲載されています。EA-HA30に、生産終了を示す「在庫限定品」といった表示も付いていません。
ですからこの2台は、発売年の新しさで選ぶ場面ではないのです。選ぶ基準はただ1つ、焼肉プレートの構造をどちらにするか。次の章で、その中身を詳しく確認していきましょう。
違いを詳しく確認

違い①: 焼肉プレートの構造が根本から違う — 脂を機外へ落とすか、溝に集めるか
いちばん大きな違いは、焼肉プレートの作りそのものです。
EA-HA30の焼肉プレートは「深型穴あき焼肉プレート」。プレートに穴が開いていて、肉から出た脂は穴を通り、本体の下にセットした水受皿(水を入れて使います)へ落ちていきます。
一方、EA-KL30の焼肉プレートは「傾斜溝つき焼肉プレート」。穴はなく、プレートの傾斜を使って、油をプレート上の溝に集める方式です。水受皿はありません。
ここで1つ補足を。プレートの傾斜角度は、どちらも同じ6度です。
つまり違いは「傾いているかどうか」ではなく、「脂の行き先」。焼き面から出た脂を機体の外へ落としてしまうのか、プレートの上で受け止めるのか、という設計思想の分かれ目です。
この「脂の行き先」の違いが、このあと見ていく煙や油はね、使う前の手数、本体の重さといった違いすべての出発点になっています。それぞれの構造がどう働くのか、次から個別に見ていきましょう。
違い①-A: EA-HA30の穴あきプレートは煙と油はねをどこまで抑えるのか
EA-HA30の穴あき構造について、象印は「煙が半分、油の飛び散りは約90%カット」としています。
この数字には前提があるので、そのまま紹介しますね。比較の相手は他社製品ではなく、同じEA-HA30に付属する深型平面プレート。プレート温度200℃で牛バラ肉100gを10分調理するという、象印の自社試験での結果です。
かみ砕くと、「同じ本体でも、平面プレートで焼くより穴あきプレートで焼くほうが、煙と油はねがずっと少ない」というのが象印の説明ということです。
また、脂を落とす穴の面積は、2023年の従来品EA-GZ30と比べて約1.2倍に広げたと象印は説明しています。穴あき構造そのものを、さらに煙対策に振って磨いてきた形ですね。
実際の使用感はどうでしょうか。煙や油はねが抑えられていると感じる、という声が複数あります。ただし、煙が完全にゼロになるわけではないという声もあるので、無煙を期待するのではなく「かなり抑えられる」と捉えておくのが現実的でしょう。
実物の仕様や付属品を自分の目で確かめたい場合は、商品ページをのぞいてみるといいですよ。
EA-HA30
換気扇の下まで届かないリビングで焼肉をしたい人や、翌日までにおいが残るのが嫌な人には、この「脂を焼き面から消してしまう」構造が効いてくるでしょう。
違い①-B: EA-KL30の傾斜溝プレートはどうか — 声はまだ出そろっていない
EA-KL30の傾斜溝プレートについて、象印は「油切れ約50%アップ、油の飛び散りを約50%カット」としています。
こちらの前提も紹介します。比較の相手は2019年の当社従来品EA-B型で、牛脂1.9g・プレート温度250℃・10分・牛バラ肉100gという自社試験の条件です。
ここで注意してほしいことが1つ。前の章の「約90%カット」とこの「約50%カット」は、比較の相手も試験温度も違う別々の試験なので、数字どうしを直接比べることはできません。象印もこの2台を同じ条件で比べた試験は公表していないのです。
数字の見た目で優劣を決めず、「脂を機外へ落とす穴あき構造はEA-HA30だけにある」という構造の違いで判断するのが確かですよ。
それから、使った人の声について。EA-KL30は2026年7月発売とまだ新しく、使用者の声が出そろっていません。この記事でも、EA-KL30側の使用感は紹介できない段階です。
これ自体も判断材料になります。ある程度声がそろった機種から選びたい慎重派の人には、EA-HA30のほうが安心でしょう。
とはいえ、傾斜溝で油を集める方式は、ホットプレートで長く使われてきた扱いやすい構造。焼肉の頻度が低い人なら、これで不足しないはずです。
違い②: 使う前の手数 — 水受皿に水を入れるか、入れないか
構造の違いは、使い始めの手数の違いにつながります。
EA-HA30は、使う前に水受皿へ水を入れ、その上に反射板を置いてからプレートをセットする構造です。入れる水の量は取扱説明書で確認するように、と象印が案内しています。
つまり、焼肉のたびに「給水と反射板のセット」というひと手間が入るわけです。ちなみに象印は、この反射板を「熱効率を高め、おいしい焼肉が楽しめます」としています。
EA-KL30には水受皿も反射板もありません。プレートを載せれば準備完了で、給水は不要です。
EA-HA30の給水について、実際の声はどうかというと、手間そのものは大きな負担ではないという声があります。一方で「水を入れすぎるとこぼれる」という注意の声も。最初に適量をつかむまでが山、といったところでしょうか。
使ったあとの手入れについては、心配いりません。洗える範囲は実質同じで、どちらも本体ガードとプレートを外して丸洗いできます(ヒーターは洗えません。EA-HA30は遮熱板も洗えない部品です)。プレートが外せて洗いやすい、という声もありますよ。
この「使うたびのひと手間」は、毎週のように焼肉をする人と年に数回の人とで、評価が反転しやすい部分です。準備の手数をとにかく減らしたいなら、EA-KL30が向いているでしょう。
違い③: 9.0kgと7.0kg — 出し入れと収納で効く2kg差
本体の重さは、EA-HA30が約9.0kg、EA-KL30が約7.0kg。2kgの差があります。
水受皿などの部品を抱えるぶん、EA-HA30のほうが重く、背も少し高くなっています。プレート3枚を重ねて収納したときの高さは約20cmと約18cm。本体単体では16cmと14cmです。
置き場所の面積はどうかというと、幅はEA-HA30が0.5cm大きく、奥行きは逆にEA-KL30が1.5cm大きいので、ほぼ互角。効いてくるのは高さより、やはり重さです。
EA-HA30については、プレート1枚1枚が重く、収納場所の確保が必要だという声があります。本体サイズが思ったより大きかった、という声も。
ただ、プレートを重ねてひとつにまとまる点は評価されていて、しまい方が定まれば扱いに困る作りではないようです。
この差は、条件しだいというより「置き場所」で決まります。棚やパントリーから毎回上げ下ろしする使い方なら、2kg軽いEA-KL30の身軽さが毎回効いてくるでしょう。逆に、ワゴンや棚に据え置きで使うなら、重さの差はほぼ関係ありません。
違い④: 焼肉のとき油はねを「壁」で受けられるか — 深さ3.2cmと1.8cm
最後は、焼肉プレートの縁の深さです。EA-HA30は約3.2cm、EA-KL30は約1.8cm。
EA-HA30の3.2cmという深さは、煮込み用ではありません。穴あきプレートなので、汁気のある調理には使えないのです。この深い縁は、焼いている最中の油はねをプレートの「壁」で受け止めるためのもの。
つまりEA-HA30は、焼肉のときに深い縁を持つプレートで焼ける、ということになります(煮る料理は、両機とも深さ3.5cmの深型平面プレートの役目です)。
テーブルクロスや床まわりの油はね掃除を減らしたい人には、穴と水受皿に加えてこの縁の高さも効いてくるでしょう。
なお、4つの違いのほかに小さな違いとして、色はEA-HA30がチャコール、EA-KL30がブラックの各1色。プレートのコーティングは「トリプルチタンセラミックコート+(プラス)」と「遠赤トリプルチタンセラミックコート」で呼び名が違いますが、説明の中身は同趣旨で、性能差があるのかは公式情報からは判定できません。
焼肉以外はほぼ同じ — たこ焼き・すき焼き・パエリアの体験

ここまで違いを細かく見てきましたが、逆に「差がないところ」もはっきりさせておきましょう。
結論から言うと、焼肉プレート以外の2枚と基本性能は実質同じです。焼肉をしない日の体験は、どちらを選んでも変わりません。
たこ焼きは30個、仕様が完全に共通
たこ焼きプレートは、どちらも区切り線つきで、直径43mmのたこ焼きが一度に30個焼けます。深さ1.4cmまで同じ。
家族や友人とのたこ焼きパーティーが目当てなら、この2台で焼き上がりの条件は変わらない、ということです。
EA-HA30には、たこ焼きがきれいに焼ける、3枚のプレートを使い分けられて便利という声もありますよ。
すき焼き・パエリア・パスタは深型平面プレートの役目
深さ3.5cmの深型平面プレートも共通です。内寸の差は0.1〜0.2cmで、使い勝手に影響する水準ではありません。
このプレートについて象印は、「焼く」から「煮る」まで料理のレパートリーが広がるとして、パエリア・パスタ・すき焼きなどを挙げています。これは両機に共通の説明です。
ちなみに、公式ページには「深型プレート」と「深型平面プレート」という2つの書き方が出てきますが、同じプレートを指す表記の揺れです。別のプレートが付くわけではないので、ご安心を。
火力と基本性能も同じ
消費電力は1300W、最高温度は250℃、温度調節は「カチッと温度調節プラグ」で、電源コードの長さも2.5m。どれも共通です。
ホットプレートとしての地力に差はない、と言ってよいでしょう。
手入れと安全まわりも共通
本体ガードとプレートを外して丸洗いできる点は、前の章で触れたとおり共通です。
そのほか、プレートをセットしなければ通電しない安全機構、プレート面より高い本体ガードで熱い縁に手が触れにくい設計、3層コーティングとダイヤカットディンプル仕上げ、金属ヘラが使えること(先端が鋭利なものは不可)も、両機で変わりません。
まとめると、たこ焼きやすき焼きが主目的なら、2台の体験はほぼ同じ。どちらを選んでも失うものはありません。決め手になるのは、焼肉の日の快適さをどこまで求めるか、そこだけです。
EA-HA30がおすすめな人
ここからは、生活のシーンに当てはめて整理します。EA-HA30が向いているのは、次の4タイプの人です。
家で焼肉を月に何度もする人
頻度が高い人ほど、煙とにおいを抑える構造の恩恵を毎回受け取れます。「焼肉は好きだけど、翌日の部屋のにおいを考えるとためらう」という人にこそ向いている1台です。
換気が弱い部屋や、マンションのリビングで使う人
ダイニングテーブルが換気扇から遠い間取りや、冬場に窓を開けにくい住まいでは、煙を抑える工夫を機械側に持たせる意味が大きくなります。
テーブル周りの油はね掃除を減らしたい人
穴・深い縁・水受皿の三段構えは、焼肉のあとの床や壁の拭き掃除を軽くする方向に働きます。片付けの負担を理由に焼肉の回数を絞っていた人には、うれしいポイントでしょう。
使用者の声がそろった機種から選びたい人
発売から時間がたっているぶん、実際の使い勝手を確かめてから決められる安心感があります。買い物で失敗したくない慎重派の人に向いていますね。
価格はEA-KL30とほとんど変わりません。つまり、同じ予算で煙対策に振った構造が手に入る、ということです。
EA-HA30
EA-KL30がおすすめな人
一方のEA-KL30は、次の3タイプの人に向いています。
焼肉は年に数回で、たこ焼きやすき焼きがメインの人
前の章で見たとおり、焼肉以外の体験は2台でほぼ同じです。主役がたこ焼きパーティーやすき焼きなら、煙対策の装備に重さと手数を割く必要はありません。
棚からの出し入れが毎回ある人
約7.0kgと2kg軽く、収納時の高さも低め。使うたびに棚やパントリーから上げ下ろしする収納スタイルなら、この軽さが出番の気軽さに直結します。
給水なしで、載せてすぐ焼き始めたい人
準備はプレートを載せるだけ。水を入れる工程がないので、「今夜はホットプレートにしよう」と思い立ってからテーブルに出すまでが短くて済みます。
EA-KL30は標準ラインですが、1300Wの火力・最高250℃・3枚のプレート構成・丸洗いできる手入れのしやすさといった基本性能は、EA-HA30と同じです。
焼肉の煙対策に振った装備を持たない分だけ、軽くて手数が少ない。シンプルに使いたい人には、それが十分な選択理由になりますよ。
EA-KL30
結論: あなたに合うのはどっち?
最後に、選び方を短くまとめます。
- 家で焼肉をする回数が多い、部屋に残るにおいが気になる、換気に自信がない → EA-HA30
- 焼肉は年に数回でいい、棚からの出し入れが多い、準備は簡単なほうがいい → EA-KL30
- たこ焼き・すき焼き・パエリアが主目的 → どちらでも体験はほぼ同じ
値段の差は千円ほどの水準にとどまるため、価格は決め手になりません。もし今後、確認したタイミングで数千円単位の差に開いているようなら、安く手に入るほうを選ぶ判断もありです。
そして、どちらも現行品なので、モデルチェンジや買い替えの時期を気にする必要はありません。焼肉のときの快適さにどこまで備えるか、それだけで決めて大丈夫ですよ。
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
EA-HA30とEA-KL30は、メルカリに出品されていることもあります。中には、収納場所が確保できなかった、景品でいただいたけれど使わない、といった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

