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象印の3合炊きマイコン炊飯ジャー、NL-BF05とNL-BY05。型番も見た目もよく似ていて、どこが違うのか分かりにくい2機種です。
先に結論からお伝えします。違いは「内釜の厚さ」「内ぶた」「質量」「カラー展開」の4つ。炊飯容量も本体サイズも、保温やタイマーといった機能も共通です。
選び方の軸もはっきりしています。同じ大きさで約0.4kg軽く、白いカラーも選べるNL-BF05か。5mmの厚い釜と遠赤内ぶたという、炊き上がりに寄せた仕様のNL-BY05か。この2択になります。
なお、どちらも2025年1月発売の並行モデルで、新旧の関係ではありません。この点は本文で詳しくお話しします。
この記事では、4つの違いを公式仕様にもとづいて1つずつ確かめ、どんな人にどちらが向いているのかまで整理しました。読み終わるころには、自分に合う1台を決められるはずです。
- NL-BF05 と NL-BY05 は同月(2025年1月)発売の並行モデル。新旧関係はない
- 違いは「内釜の厚さ」「内ぶた」「質量」「カラー」の4つだけ
- 選ぶ基準は「色の希望」と「炊飯器をどう置いて使うか」の2つ
NL-BF05
NL-BY05
NL-BF05とNL-BY05の違いを一覧で比較
まずは全体像からです。2機種の仕様を突き合わせた結果を、1つの表にまとめました。
差があるのは「内釜」から「カラー」までの4行だけ。それより下の行は、両機で同じか、選ぶ理由にはならない微差にとどまります。
| 項目 | NL-BF05 | NL-BY05 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年1月 | 2025年1月(同月発売の並行モデル) |
| 内釜 | 黒厚釜(釜厚2.5mm) | 黒厚釜(釜厚5mm) |
| 内ぶた | ディンプルアルミ内ぶた(はずして洗える) | ディンプルアルミ遠赤内ぶた(はずして洗える) |
| 質量 | 約2.7kg | 約3.1kg |
| カラー | ソフトブラック/ソフトホワイトの2色 | ブラックの1色 |
| 炊飯容量 | 0.5〜3合(0.09〜0.54L) | 同じ |
| 外形寸法 | 幅23.5×奥行32.5×高さ19.5cm | 同じ(ふた開き時の高さ36.5cmも同一) |
| 1回あたりの炊飯時消費電力量 | 92.4Wh | 93.9Wh |
| 価格の傾向 | 手に入れやすい価格帯 | NL-BF05より高めの価格帯で流通する傾向 |
| こんな人に | 軽さと扱いやすさ重視の人・白い炊飯器が欲しい人 | 釜と内ぶたの仕様で炊き上がり寄りを選びたい人 |
表のとおり、発売時期はどちらも2025年1月です。どちらかが型落ちという関係ではないのですが、ここは次の章で詳しくお話しします。
価格の行に具体的な金額を載せていないのは、時期や店舗による変動が大きいためです。傾向としては、NL-BY05のほうが高めの価格帯で流通しています。
消費電力量の数字の差が気になった人もいるかもしれませんね。この差が選ぶ理由にならないことは、後ほど補足として説明します。
4つの違いについては、このあと1つずつ詳しく見ていきましょう。
どっちが新しい・どっちが上位?→ 同月発売の「並行モデル」です
型番が1文字違いで並んでいると、「どちらかが新型で、もう片方は型落ちなのでは」と考えたくなりますよね。
ですが、この2機種に新旧の関係はありません。NL-BF05もNL-BY05も、発売は2025年1月。同じ月に登場した、いわば並行モデルです。
グレードの上下も、メーカーは打ち出していません。象印の公式直営店では、どちらも「小容量マイコン炊飯ジャー」という同じ呼び方で扱われています。
分かりやすいのが取扱説明書です。両機の説明書は共通の1冊で、操作も使い方も同じであることの公式の裏づけになっています。
つくりの違いから見えてくる、2台の性格
では何が違うのかというと、ものづくりの方向性です。
NL-BY05は、釜を5mmに厚くし、内ぶたを遠赤仕様にした「炊き上がり寄り」の1台。対してNL-BF05は、釜を2.5mmに抑えて軽さを出し、ソフトホワイトを加えた2色展開を持つ「扱いやすさ寄り」の1台です。
ですから、考えるべきは「型落ちを安く買うか、新型にするか」ではありません。性格の違う2台のうち、自分の暮らしに合うのはどちらか。問いをこう立て直すと、ぐっと選びやすくなります。
- 同月発売で、新型と型落ちの関係ではない
- ものづくりの方向性が異なる「並行モデル」
- 判断基準は「仕様の違い」と「使い方」で決まる
4つの違いを詳しく確認

一覧表で挙げた4つの違いを、上から順に確認していきます。読み進めながら、「自分の暮らしではどちらが合うか」を当てはめてみてください。
違い① 内釜の厚さ — 同じ黒厚釜でも2.5mmと5mm、炊き上がりへの影響は?
4つの違いのなかで、いちばん気になるのがここでしょう。内釜はどちらも「黒厚釜」という同じ名前ですが、厚さが違います。
NL-BF05の釜厚は2.5mm、NL-BY05は5mm。数字の上では、ちょうど2倍の差です。
一方で、釜の形そのものは同じです。公式の説明では、どちらの内釜も「熱が側面まで伝わりやすい広く浅めの形状」と、まったく同じ文言で紹介されています。
つまり内釜の差は、形でも大きさでもなく「厚さだけ」ということになります。
厚さの差は、炊き上がりにどう関わるのか
ここは正直にお伝えします。「釜が厚いほどおいしく炊ける」と言い切れる根拠は、公式の仕様には示されていません。書けるのは、メーカーがどう謳っているか、までです。
象印はNL-BY05について「炊きムラを抑えて芯までふっくら炊き上げる」とし、キャッチコピーにも「5mmの黒厚釜」を掲げています。
対するNL-BF05のキャッチコピーは「495W(最大電力)のハイパワーで ふっくら炊き上げる。」というものです。
495Wのハイパワー自体は両機共通の仕様ですから、釜の厚さを訴求の中心に据えているのはNL-BY05のほう、という構図になります。
選び方の考え方
毎日のごはんが普通に炊ければ十分、という人なら、NL-BF05で足ります。炊飯の基本仕様は両機で共通だからです。
一方、お米の味にこだわりがあって、炊き上がりに寄せた仕様に価格差のぶんの価値を感じる人なら、NL-BY05が候補になるでしょう。
メーカーの謳いを信じてみたい人がNL-BY05を選ぶのは自然な判断ですし、謳い以上の根拠がない以上、NL-BF05で十分と考えるのも同じくらい合理的です。ここはどちらが正解というものではありません。
なお、釜が5mmと厚いぶん、NL-BY05は本体もやや重くなります。この重さの話は、違い③で詳しく見ますね。
違い② 内ぶた — ディンプルアルミと「遠赤」付きディンプルアルミ
内ぶたは、本体のふたの裏側に付いている、取りはずせる部品のことです。ここにも名前の差があります。
NL-BF05は「ディンプルアルミ内ぶた」、NL-BY05は「ディンプルアルミ遠赤内ぶた」。並べてみると、差は「遠赤」の2文字だけです。「ディンプルアルミ」の部分は両機共通なので、内ぶたの表記で違うのは本当にここだけになります。
この「遠赤」は、象印が付けている仕様の名前です。仕様名から炊き上がりへの効果を推測で語ることはできないため、ここでは「NL-BY05の内ぶたには遠赤仕様が付いている」という事実として押さえておきましょう。
お手入れのしやすさは同じ
一方、お手入れの面では差がありません。どちらの内ぶたも「はずして洗える」ことが公式仕様に明記されています。
炊飯のたびに内ぶたを洗いたい人も、この点はどちらを選んでも同じです。
内ぶた単体では決め手にならない
率直に言うと、内ぶたの差だけで「こちらにしよう」と決まる性質のものではありません。
5mmの厚釜とセットになって、NL-BY05の「炊き上がり寄りの仕様」を形づくっている要素、と捉えるのがちょうどいいでしょう。
言い換えると、違い①でNL-BY05に傾いた人にとっては後押しの材料になり、NL-BF05で十分と感じた人にとっては、判断を変えるほどの差ではない、ということです。
違い③ 質量 — 約2.7kgと約3.1kg。「同じ大きさで0.4kg軽い」の意味
本体の重さは、NL-BF05が約2.7kg、NL-BY05が約3.1kg。差は約0.4kgです。
ここで押さえておきたいのは、外形寸法が完全に同一だという点。幅23.5×奥行32.5×高さ19.5cmで、ふたを開けたときの高さ36.5cmまで同じです。
つまり「小さいから軽い」のではなく、同じ大きさでNL-BF05のほうが約0.4kg軽いという差になります。置き場所のスペースはどちらも変わりません。
重さの理由は違い①と対応しています。NL-BY05は釜が5mmと厚いぶん、本体も重くなっている、という関係です。
約0.4kgという数字は、500mlのペットボトル1本分弱にあたります。
この差が効くのは「炊飯器を動かす暮らし」
0.4kgの差に意味があるかどうかは、炊飯器をどう置いて使うかで変わってきます。
たとえば、キッチンが狭くて、使うたびに棚やラックから出し入れしている人。炊飯器ごと持ち上げて、置き場所の周りや裏を拭き掃除する人。転勤や引っ越しの多い一人暮らしの人。
こうした「炊飯器を動かす機会が多い」暮らしなら、同じ大きさで軽いNL-BF05の扱いやすさが日々効いてきます。
逆に、炊飯器は定位置に据え置きで、動かすのは大掃除のときくらい、という使い方なら、この差を意識する場面はほとんどないでしょう。その場合、重さは選ぶ基準から外して構いません。
違い④ カラー — 2色のNL-BF05と1色のNL-BY05。白が欲しいならNL-BF05一択
カラー展開は、NL-BF05がソフトブラックとソフトホワイトの2色。NL-BY05はブラックの1色だけです。
つまり、白い炊飯器を選べるのはNL-BF05だけということになります。
実はこの違い、人によっては仕様の比較より先に答えが出てしまう項目です。
白い家電でキッチンをそろえている人や、白系のインテリアに黒い家電を置きたくない人にとっては、釜の厚さを比べるまでもなく、NL-BF05のソフトホワイト一択で決着がつきます。
順序としては、まず「色に譲れない条件があるか」を考えて、白が必要ならNL-BF05に決まり。黒でよい人だけが、違い①の釜厚と違い③の軽さをてんびんにかける本題へ進む、という流れが迷いにくいですよ。
なお、黒同士で比べる場合も、NL-BF05は「ソフトブラック」、NL-BY05は「ブラック」と色名が異なります。色味の印象が気になる人は、商品ページの写真で見比べておくと安心です。
補足: 電気代の差はある?→ 選ぶ理由にならない微差です
仕様表を細かく見ると、消費電力量にも数字の差があります。ただ、結論から言うと、これは4つの違いに並べるほどのものではありません。あくまで補足です。
公式仕様の数字を並べると、次のとおりです。
- 1回あたりの炊飯時消費電力量: NL-BF05が92.4Wh、NL-BY05が93.9Wh
- 年間消費電力量(エコ炊飯時): NL-BF05が37.8kWh、NL-BY05が38.1kWh
- 1時間あたりの保温時消費電力量: NL-BF05が10.4Wh、NL-BY05が10.3Wh
炊飯まわりの数字はNL-BF05がわずかに小さく、保温はNL-BY05のほうがわずかに小さい。どちらかが一方的に省エネ、という揃い方ですらありません。
差の幅も、1回の炊飯で1.5Wh、年間で0.3kWhという水準です。電気代を理由にどちらかを選ぶ差ではない、と言い切ってよいでしょう。
電気代が気になって迷っていた人は、この項目は安心して比較の対象から外してください。
共通する機能 — 違いは4つだけ。あとは「同じ炊飯器」と言えるほど共通

ここまで4つの違いを見てきました。この章では視点を変えて、2機種がどれだけ共通しているかを確かめます。
というのも、この2機種は違いよりも共通点のほうが圧倒的に多いからです。共通部分の充実ぶりを知っておくと、「どちらを選んでも基本で後悔しない」という安心につながります。
サイズも使い方も、まるごと同じ
違い③でも触れたとおり、外形寸法は幅23.5×奥行32.5×高さ19.5cm、ふたを開けたときの高さ36.5cmまで数字が完全に一致します。
そして「並行モデル」の章でお伝えしたように、取扱説明書は両機共通の1冊。ボタンの操作から日々の使い方まで、同じ手順で使える2機種です。
両機に共通する機能の一覧
公式仕様で両機に確認できる機能を、まとめて挙げます。
- 3合炊き(0.5〜3合、0.09〜0.54L)
- ハイパワー495W(最大電力)と、ふたヒーターつきの全面加熱
- 豪熱沸とう
- うるつや保温(24時間)/高め保温/あったか再加熱
- 無洗米・麦ごはん・パン(発酵・焼き)・エコ炊飯の各メニュー
- クリーニング機能
- 大型蒸気口/立つしゃもじ付属/時計式メモリータイマー(2種類)
- 洗米OK内釜/内釜フッ素加工の1年間無償交換/はずして洗える内ぶた
いくつか噛み砕いておきましょう。「うるつや保温」は、炊いたごはんを24時間まで保温できる機能です。朝に炊いて夜のぶんまでまかなう、といった使い方がどちらの機種でもできます。
「洗米OK内釜」は、内釜の中でそのままお米を研げるという意味。ボウルを別に用意しなくてよいので、毎日の洗い物がひとつ減ります。
パンの発酵から焼き上げまでこなすメニューが付いているのも共通です。炊飯だけでなく、ちょっとしたパン作りにも使えるのは小さなうれしさですね。
内釜のフッ素加工に1年間の無償交換が付く点も同じ。買ったあとの安心の面でも、2機種に差はありません。
機能で迷う必要はありません
使い勝手について、どちらも操作のシンプルさを評価する声があります。多機能さで競うタイプではなく、2機種そろって「基本に絞ったシンプルな炊飯ジャー」だと言えます。
つまり、機能の有無でNL-BF05とNL-BY05を比べる必要はありません。決め手は、釜・内ぶた・重さ・色の4つに絞って考えてよい、ということです。
NL-BF05がおすすめな人
ここからは、どんな人にどちらが向いているのかを整理します。まずはNL-BF05から。次の3つのどれかに当てはまるなら、NL-BF05が有力です。
炊飯器を動かす機会が多い人
キッチンが手狭で、炊飯器を棚やワゴンにしまっていて、使うたびに出し入れする。置き場所の掃除では本体ごと持ち上げる。そんな暮らしなら、同じ大きさで約0.4kg軽いNL-BF05の身軽さが毎日効いてきます。
転勤や進学で引っ越しの可能性がある一人暮らしにも、荷物として軽く済むのはありがたいところ。約2.7kgという質量は、こうした場面での扱いやすさにつながります。
白い炊飯器が欲しい人
ソフトホワイトを選べるのは、2機種のうちNL-BF05だけです。白を基調にしたキッチンの人、家電の色をそろえたい人は、NL-BF05を選ぶことになります。
黒がよければソフトブラックもあるので、色の選択肢そのものが広いのもNL-BF05の持ち味です。
出費を抑えつつ、炊飯の基本はきちんと欲しい人
NL-BF05は、手に入れやすい価格帯で流通する傾向があります。それでいて、495Wのハイパワーも24時間のうるつや保温も、前の章で挙げた機能はすべてNL-BY05と同等です。
「安いほうにしたら機能が足りなかった」という失敗が起きにくい組み合わせなので、費用を抑えたい人も安心して選べます。
こうした条件に心当たりがあるなら、NL-BF05をチェックしてみてください。
NL-BF05
NL-BY05がおすすめな人
一方のNL-BY05は、次のような人に向いています。
炊飯器は据え置きで、炊き上がりに寄せた仕様を選びたい人
炊飯器は定位置から動かさない、という使い方なら、NL-BY05の約3.1kgという質量はほとんど気になりません。
重さの心配が要らない人こそ、5mmの黒厚釜とディンプルアルミ遠赤内ぶたという、この機種ならではの仕様を素直に選べます。
メーカーの謳う「炊きムラを抑えて芯までふっくら」に価値を感じる人
象印はNL-BY05について「炊きムラを抑えて芯までふっくら炊き上げる」としています。この謳いと、それを支える釜・内ぶたの仕様に、価格差のぶんを払ってもいいと思えるかどうか。ここがNL-BY05を選ぶ決め手になります。
毎日食べるごはんだからこそ、道具の仕様には妥協したくない。そんな人にとって、NL-BY05は納得感のある選択でしょう。
色は黒で構わない人
NL-BY05のカラーはブラックの1色だけです。裏を返せば、黒と決めている人にとって、色の面での不足はありません。
機能はNL-BF05と同等ですから、サイズと機能はそのままに、釜と内ぶたの仕様だけを一段こだわった1台、と考えると分かりやすいはずです。
NL-BY05
結論: あなたに合うのはどっち?
最後に、この記事の内容を「2段の分かれ道」にまとめます。
1段目の分かれ道は色です。キッチンに置きたいのが白なら、候補はNL-BF05のソフトホワイトだけ。ここで迷いは終わります。
2段目の分かれ道は、炊飯器をどう使うかです。黒でよい人は、次の2つを見比べてみてください。
- 出し入れや掃除で本体を動かすことが多い → 同じ大きさで約0.4kg軽いNL-BF05
- 据え置きで使い、炊き上がり寄り仕様に価値を感じる → NL-BY05
覚えておきたいのは、どちらを選んでも容量・サイズ・機能は同じだということ。基本性能の面で外れを引く心配のない、めずらしいくらい共通点の多い2機種です。
軽さと色の自由度のNL-BF05か、炊き上がり寄り仕様のNL-BY05か。あなたの暮らしに合うほうを選んでください。
NL-BF05
NL-BY05
- 2機種は同月発売の「並行モデル」で、新旧関係はない
- 違いは4つ。どちらを選んでも基本性能・容量・機能は同じ
- 判断は「色の希望」→「使い方」の順で、2段階で決まる
- 白が必要 or 動かす機会が多い人は NL-BF05、据え置きで炊き上がり重視なら NL-BY05
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
NL-BF05とNL-BY05は、メルカリに出品されていることがあります。
中には、新生活に合わせて買ったものの引っ越しで手放すことになった、キッチンの雰囲気を変えたくて色を買い替えた、といった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

