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三菱電機の本炭釜 NJ-VW10Hには、内釜を落としたら割れてしまったという声があります。炭を固めて焼き上げた内釜は、取扱説明書にもはっきり「割れたり、ヒビが入ったり、欠けやすい素材」と書かれています。
特に、洗うときに内釜を持ち上げてキッチンの中を移動する人や、家族の何人かが交代でごはんを炊く家庭は、購入前に確認しておきたい点です。一方で、同じ5.5合でも本体が小さくて置きやすいこと、炊きあがりの粒立ち、そして冷凍したごはんや翌日のごはんの状態のよさについては、評価する声が見られます。
結論として、炊飯器の扱いに気を遣いたくない人にはおすすめしにくいものの、まとめ炊きして冷凍する家庭や、置き場所に余裕がない家庭なら候補にしやすい炊飯器です。
この記事では、気になる声を並べるだけでなく、その不満がどんな人に影響するのかまで整理します。あわせて、後継のNJ-VW10Jが出たいま、型落ちになったNJ-VW10Hを選んでいいのかどうかも見ていきますね。
- 気になる声: 本炭釜の内釜は衝撃に弱く、落とすと割れる。割れ・ヒビ・欠けは3年のコート保証の対象外
- 気になる声2: 圧力式から買い替えると、炊きたての差は思ったほど感じないことがある
- 評価されている点: 5.5合なのに本体が小さい/粒が立ってムラなく炊ける/冷凍と翌日のごはんがおいしい
- おすすめしにくい人: 炊飯器の扱いに気を遣いたくない人/もっちり甘い炊きあがりが第一の人
- おすすめな人: まとめ炊きして冷凍する家庭/置き場所に余裕がない家庭/お米の銘柄を変えて楽しむ人
NJ-VW10H
NJ-VW10Hの悪い口コミ・気になる評判

先に正直に書いておきます。NJ-VW10Hは2025年9月に発売された機種で、まだ購入者の声が多く集まっていません。価格.comの製品ページにはレビューがまだ付いておらず、自分の目で本文を読めたのは、楽天とYahoo!ショッピングの4ページに投稿された12件だけでした。
そのため、この記事は「たくさんの声を集めて多数決を取る」形では書けません。代わりに、確認できた声のうち購入判断に関わるものを2つ取り上げ、それぞれを取扱説明書の記載と突き合わせていきます。
数は少なくても、1つ目の声は買ってから取り返しがつかない種類の話なので、ここから見ていきましょう。
内釜が衝撃に弱く、落とすと割れてしまうという口コミ
一部には、内釜を割ってしまったという声があります。
ごはんはおいしく炊けるとしたうえで、内釜がガラスのようにデリケートな素材だと感じた、という内容です。不注意で台から落としてしまい、クッションシートを敷いていたにもかかわらず割れてしまった。それだけ衝撃に弱い素材なのだと思った、購入を検討するときは内釜がデリケートすぎることも視野に入れたほうがいい、と結ばれています。
これは商品の作りが悪いという話ではありません。本炭釜という内釜が、そもそもそういう素材でできている、という話です。
取扱説明書には、どう書かれているか
NJ-VW10Hの取扱説明書には、内釜について次のように書かれています。
- 内釜は純度99.9%の炭素材料を固めて焼きあげたもの
- 耐衝撃性は、一般の陶器や土鍋と同程度
- 割れたり、ヒビが入ったり、欠けやすい素材なので、取扱いに気をつける
- 落としたり、ぶつけたりしない
- 衝撃ですぐ割れる場合と、使用にともなって内部のヒビが進行し、やがて破損する場合がある
- 割れ・ヒビ・欠けなど破損したら使用を中止し、三菱電機製品取扱店で内釜を購入する
「陶器や土鍋と同程度」という表現が、いちばん分かりやすい目安でしょう。土鍋をシンクに落としたらどうなるかを思い浮かべれば、扱い方の感覚はつかめます。
もうひとつ見落としやすいのが、割れ方が2つ書かれている点です。ぶつけた瞬間に割れることもあれば、小さなヒビが少しずつ進んで、あるとき使えなくなることもある。つまり、一度も落としていないつもりでも、日々の扱い方が効いてくるということです。
保証では直せない
内釜の内面コート(フッ素加工)には、本体お買上げ日から3年の保証が付いています。ただし取扱説明書には、内釜の割れ・ヒビ・欠けは保証期間内でも有料だと明記されています。
つまり、割ってしまったら内釜を買い直すことになります。内釜は炊飯器の中でいちばん高い部品ですから、ここは買う前に知っておきたいところです。
特に注意したい人
- 洗うとき、内釜を本体から持ち上げてキッチンの中を移動させる人
- シンクが深い、あるいは水切りかごが硬い金属製で、置くときに当たりやすい家庭
- 家族の何人かが交代でごはんを炊く家庭(扱い方の共有が要る)
- 小さな子どもや高齢の家族が、内釜に触れる機会がある家庭
洗う場所と置く場所の動線が長いほど、落とす機会は増えます。自分は気をつけられても、家族全員に同じ注意を求めるのは難しいものです。
気にしなくてよい人
反対に、内釜を本体から出してすぐ隣のシンクで洗い、そのまま戻すという短い動線で使う人なら、この点はそこまで大きなデメリットになりません。炭の内釜の炊飯器を長く使っている家庭も実際にあります。
現に、三菱の炊飯器を10年以上にわたって使ってきて、前の機種の内釜を割ってしまい、それでも同じ系統のNJ-VW10Hを選び直したという声もありました。割れる可能性を承知したうえで、炊きあがりのほうを取っている人もいる、ということですね。
取扱説明書に書かれた、傷をつけない扱い方
内釜を長持ちさせる手順は、取扱説明書に具体的に書かれています。推測ではなく、公式に指示されている内容です。
- お米を洗うときは、内釜の下にふきんをしいて洗う(底面に傷がつきにくくなる)
- ザルなどで米を洗わない。内釜にザルなどをあてない
- しゃもじについたご飯粒を、内釜のふちに押し当てて取らない
- 金属製のしゃもじ・泡立て器・陶器など、かたいものを使わない
- 食器洗い乾燥機・食器乾燥器は使わない
- クレンザー・タワシ類・スポンジのナイロン面では洗わない
- 台所用中性洗剤をつけたまま放置・つけ置きをしない
- 酢や食塩を入れて炊いたり、内釜の中で酢めしをつくらない
- スプーンや食器類を入れて、洗いおけがわりに使わない
しゃもじのご飯粒をふちでこそげ取る動作は、つい手が出てしまう人が多いはずです。ここを直すだけでも、ふちの欠けは減らせます。
なお、内釜の表面に多少のザラつきや鬆(す)があるのは、炭素材料特有の多孔質のためで、異常ではないと取扱説明書に書かれています。届いた直後に気になっても、不良品ではありません。
この点の判断
内釜が割れやすいことは、NJ-VW10Hの欠点というより、本炭釜という選択の代償です。炭の釜で炊いたごはんが欲しいなら、扱いに気を遣う前提を受け入れることになります。
そのため、炊飯器はできるだけ雑に扱いたいという人には注意が必要ですが、洗う動線が短く、ふきんを敷く手間を惜しまない人なら、過度に心配しなくてよい点でしょう。
炊きたての違いは思ったほど感じなかったという口コミ
一部には、炊きたてのごはんの違いはあまり感じなかった、という声もあります。
長く圧力のある炊飯器を使ってきて、今回は圧力をかけないタイプに買い替えた人の声です。炊いている最中は静かで、お米のいい香りが立ったとしたうえで、炊きたてのごはんの違いはあまりないと感じた、と書かれています。
ただ、この声には続きがあります。前日の晩ごはんの残りをラップして翌朝レンジで温めたところ、おいしかった。圧力をかけないので保水膜をこわさず、冷めてもおいしいという説明が商品ページにあったが、次の日のごはんがおいしいと感じた、という内容です。
何が起きているのか
NJ-VW10Hは圧力をかけずに炊く方式です。圧力をかける炊き方はお米をやわらかくほぐし、口に入れた瞬間の甘みを出しやすい方向に働きます。圧力をかけない炊き方は、粒の輪郭を残す方向に働きます。
取扱説明書の特長欄でも、本炭釜は「粒感のあるおいしいご飯に仕上げます」と説明されています。メーカー自身が、狙っているのは粒感だと書いているわけです。
つまり、圧力式に慣れた舌で炊きたてを食べ比べると、期待していた方向とは別の方向に仕上がることになります。そこが「違いをあまり感じない」と表現されている部分だと考えられます。
特に注意したい人
- 口に入れた瞬間のもっちり感や甘みを、いちばん大事にしている人
- これまで圧力式の炊飯器を使っていて、その炊きあがりに慣れている人
- 炊きたてしか食べない生活で、冷凍や温め直しをほとんどしない人
3つ目は、この声が裏返しで教えてくれている条件です。この機種が力を発揮するのは冷めてからなので、炊きたてしか食べない使い方だと、良さの半分が出番を失うことになります。
気にしなくてよい人
まとめて炊いて冷凍する家庭、弁当を作る家庭、夜に炊いて翌朝も食べる家庭なら、この特徴はそのまま長所になります。同じ声の後半が、それを言っているわけですから。
炊きたての差ではなく、時間がたってからの差で選ぶ機種だと考えると、評価の分かれ方が理解しやすくなりますよ。
好みからずれたときに、できること
炊きあがりが好みに合わないと感じたとき、取扱説明書の範囲でできることは次のとおりです。
- 炊き方は「ふつう」「かため」「やわらか」の3段階から選べる(白米・無洗米の場合)
- 水位目盛はめやすなので、お米の種類や好みに合わせて2mm以内で水の量を加減する
- 新米は目盛より少なめ、古米は目盛より多めにする
- 銘柄芳潤炊きで、お米の銘柄に合わせた炊き方を選ぶ(「白米 銘柄」「無洗米 銘柄」のときだけ選べます)
やわらかめに寄せたいなら、まずは「やわらか」と水加減の組み合わせを試すことになります。それでも足りないと感じるなら、そもそも圧力式を検討したほうが早い、という判断もあるでしょう。
悪い口コミから分かるNJ-VW10Hをおすすめしにくい人
ここまでの2つの声を、人物像にまとめ直します。
- 炊飯器の扱いに気を遣いたくない人
- もっちりした甘い炊きあがりを最優先する人
- 炊きたてしか食べず、冷凍や温め直しをしない人
炊飯器の扱いに気を遣いたくない人
本炭釜は、取扱説明書が陶器や土鍋と同程度の耐衝撃性だと書いている素材です。ザルで洗わない、ふちでご飯粒をこそげない、食洗機に入れない。この3つだけでも、これまでの炊飯器より気を遣う場面は増えます。
毎日のことなので、ここが負担に感じる人には向きません。金属の内釜であれば、そこまで神経を使わずに済みます。
もっちりした甘い炊きあがりを最優先する人
圧力をかけない炊き方は、粒の輪郭を残す方向に働きます。もっちり感を第一に選ぶなら、方式そのものが合っていないことになります。
「かため/やわらか」の設定と水加減で寄せることはできますが、圧力式の食感そのものを再現するものではありません。ここは設定でどうにかする話ではなく、選ぶ機種の話です。
炊きたてしか食べず、冷凍や温め直しをしない人
この機種の良い評価は、冷凍したごはんや翌日のごはんに集まっています。炊いてすぐ食べきる生活だと、その長所を使う場面がありません。
炊きたての満足度だけで比べるなら、同じ価格帯にほかの選択肢もあります。冷凍や温め直しをするかどうかで、この機種の価値はかなり変わってきますね。
NJ-VW10Hの良い口コミ・評価されている点

良い評価は、大きく4つのテーマに分かれました。順に見ていきます。
5.5合なのに本体が小さいという口コミ
複数の販売ページで、本体の小ささを評価する声が見られました。
他メーカーと迷ったが決め手はサイズの小ささだった、という声。四角くてコンパクトで家のキッチンにぴったりだった、という声。コンパクトで操作方法も簡単で使いやすい、という声。そして、同じ5.5合でも前の機種より本体が一回り小さくなった印象だ、という買い替えの声です。
仕様で確かめると
NJ-VW10Hの外形寸法は、幅237×奥行293×高さ227mm。ふたを開けたときの高さは439mmで、重さは約5.1kgです。メーカーもこの機種を「コンパクト設計」としています。
同じ5.5合でも、炊飯器の大きさはかなり幅があります。容量を落とさずに置き場所だけ小さくできるのが、この機種のはっきりした長所です。
生活のどこで効くか
買い替えのとき、いちばん困るのが「前と同じ場所に入るかどうか」です。吊り戸棚の下、家電ラックのスライド棚、カウンターの隅。どれも高さと奥行に制限があります。
特にふたを開けたときの高さは見落としやすいところで、置けたのにふたが全開にならない、という事態が起こります。この機種は439mmなので、その点でも収めやすいほうです。
満足しやすい人
置き場所が決まっていて、そこに収まるかどうかで機種を絞っている人。買い替えで容量は落としたくないが、キッチンをすっきりさせたい人。こうした人が、いちばんメリットを感じやすい部分でしょう。
炊きあがりがおいしい、ムラがないという口コミ
複数の販売ページで、炊きあがりを評価する声が見られました。
これで炊いたごはんはとにかくうまい、という声。値段は高いが性能がよく、とてもおいしくムラなく炊ける、という声。前の炊飯器が壊れて買い替えたが、お米の種類ごとに炊き方を選べて炊きあがりも綺麗だ、という声。10年ほど三菱の炊飯器を使ってきて買い替えた人からは、以前よりおいしく炊けて驚いたという声もありました。
象印の炊飯器から買い替えて、周囲に勧められて初めて三菱を選んだ人からは、思っていた以上においしく炊けたという声も出ています。
仕様の裏づけ
取扱説明書の特長欄には、本炭釜全体が発熱して、炭ならではの遠赤外線効果でお米の芯までしっかり熱を伝える、と書かれています。加熱は内釜を包み込む八重の全面ヒーターと、底面のトリプルリングIH。沸騰時に沸きあがるうまみをふきこぼさずに貯める連続沸騰の仕組みもあります。
ムラなく炊けるという評価は、この全面加熱の作りと結びついていると考えられます。
断定はしない
ただし、ごはんの味の感じ方は、お米の種類や精米からの日数、水加減でも変わります。同じ機種でも、どのお米をどう炊くかで結果は動きます。
「この炊飯器なら味が変わる」と言い切るのではなく、粒が立つ方向に仕上がる機種で、その方向が好きな人の満足度が高い、と受け取るのが正確でしょう。
冷凍したごはん・翌日のごはんがおいしいという口コミ
複数の販売ページで、冷凍や翌日のごはんを評価する声が見られました。
炊きたてはもちろん冷凍したごはんもおいしい、という声。前日の残りをラップして翌朝レンジで温めたらおいしかった、という声です。後者は、炊きたての差はあまり感じなかったと書いた人の声でもあります。
仕様で確かめると
NJ-VW10Hには「冷凍用」のコースがあり、白米・無洗米と玄米のそれぞれに用意されています。取扱説明書には、通常の炊飯よりもじっくり吸水させることで、冷凍保存してもおいしさを保つと書かれています。
ここは飾りの機能ではなく、冷凍を前提に炊き方を変えるコースです。まとめ炊きが多い家庭なら、毎回これを選ぶことになるでしょう。
生活のどこで効くか
週末にまとめて炊いて小分け冷凍する家庭では、食べるごはんの大半が「解凍したごはん」になります。そこの質が上がるということは、生活の中の頻度がいちばん高い場面が改善するということです。
弁当を作る家庭も同じで、詰めてから数時間おいたごはんの状態が効いてきます。
満足しやすい人
まとめ炊きして冷凍する家庭、弁当を作る家庭、夜に炊いて翌朝も食べる家庭。冷めてからのごはんを食べる回数が多い人ほど、この機種は効きます。
お米の種類ごとに選べて、手入れが軽いという口コミ
複数の販売ページで、お米の種類や銘柄ごとに炊き方を選べる点を評価する声が見られました。種類ごとに選択できるので、いろいろなお米を試したくなるという声もあります。
手入れについては、確認した口コミに、上ぶたの手入れが簡単で嬉しいという声と、内釜にごはんがくっつきにくいという声が複数見られました。
仕様で確かめると
銘柄芳潤炊きは、10の銘柄とおまかせから選べます。番号で選ぶ方式で、対応するのはゆめぴりか・ななつぼし・あきたこまち・ひとめぼれ・つや姫・はえぬき・コシヒカリ・キヌヒカリ・きぬむすめ・ヒノヒカリです。
ひとつ注意点があります。銘柄芳潤炊きが選べるのは「白米 銘柄」「無洗米 銘柄」のときだけで、ほかの炊き方と組み合わせることはできません。
洗う部品は内釜と内ぶたの2点だけ。内釜の内面は100万回洗米ハードコートで、洗米による塗装はがれを心配せずに使える作りです。
生活のどこで効くか
ふるさと納税や贈答でお米が変わる家庭では、そのつど炊き方を合わせられます。お米を選ぶこと自体が楽しみになった、という声が出てくるのはそのためでしょう。
洗い物が2点で済むのは、毎食後の片付けが軽くなるという意味です。ただし、その2点のうち1点が割れものである点は、前半で見たとおりです。
口コミには出てこない、本炭釜とのつきあい方
ここからは、確認できた口コミには出てこないものの、取扱説明書に書かれていて購入後に効いてくる点です。数が少ない口コミの穴を、公式の情報で埋めていきます。
置き場所は、本体サイズだけでは決まらない
本体は小さいのですが、置き方には条件があります。
取扱説明書には、壁や家具の近く、またキッチン用の収納棚を使うときは、中に蒸気がこもらないようにすること、と書かれています。理由は、結露による壁や家具の変色・変形を防ぐためです。
さらに、収納棚を使うときは耐荷重を確認するように指示されています。お米や水を入れたときの最大質量は約7kg。本体だけなら約5.1kgですが、満量で炊くときはここまで増えます。
- ふたが完全に開かない場所では使わない
- 不安定な場所や熱に弱い敷物の上では使わない
- アルミシートや電気カーペットの上では使わない
- 水のかかる所、火気や熱器具の近くでは使わない
スライド棚に置く予定の人は、棚板の耐荷重と、ふたを全開にしたときの高さの両方を先に測っておくと安心です。
保温できないごはんがある
NJ-VW10Hの保温は、保温切・たべごろ保温・一定保温の3つから選べます。たべごろ保温はやや低めの温度で保ち、12時間を超えると自動で切り替わる仕組みです。
ただし取扱説明書には、保温しないものがはっきり列挙されています。白米・無洗米以外のごはん、つまり炊込み・おかゆ・おこわ・麦飯・長粒米などは保温の対象外です。冷えたごはんやつぎたしたごはん、よく洗わないで炊いたごはん、みそ汁やカレーなどの汁もの、低温調理で調理したものも同じです。
24時間を超える保温もしないように、と書かれています。炊込みごはんを炊いて保温しておく使い方を考えていた人は、ここで予定が変わるかもしれません。
低温調理は、鍋のかわりにはならない
この機種には低温調理の機能があり、65〜85℃の範囲で時間を設定できます。
ただし方式は、ジッパー付きの食品保存袋に食材と調味料を入れ、内釜の湯で湯せんするというものです。内釜に具材を直接入れて煮込む使い方ではありません。水加減も「低温調理」の水位線に合わせる必要があります。水が多いと、袋の中の空気が膨張したときに熱湯や蒸気がもれる可能性があるためです。
鶏むね肉やサラダチキンのような使い方には向きますが、カレーや煮物を作る道具ではない、と考えておくのが正確でしょう。
予約と早炊きの範囲
予約は2つまで登録でき、今から1〜12時間後に炊きあげる「かんたん予約」も使えます。
一方で、炊込みと低温調理では予約ができません。炊飯中・保温中も予約の設定はできない仕様です。早炊きにあたる「うま早」と「お急ぎ」は、炊飯容量が3カップまでという制限があります。
朝に炊きたてを食べるために予約を使う人は多いと思いますが、炊込みごはんだけは前の晩に仕込んでおけない、ということですね。
口コミと仕様から分かったNJ-VW10Hがおすすめな人
ここまでを踏まえて、NJ-VW10Hが向いている人をまとめます。
- まとめ炊きして冷凍する家庭、弁当を作る家庭
- 置き場所に余裕がなく、容量は落としたくない人
- 粒が立ったごはんが好きな人
- お米の銘柄を変えて食べ比べたい人
まとめ炊きして冷凍する家庭、弁当を作る家庭
内釜の扱いに気を遣う必要はありますが、この機種のいちばんの長所は冷めてからのごはんに出ます。冷凍用のコースが白米・無洗米と玄米のそれぞれに用意されていて、炊き方そのものを冷凍前提に変えてくれる作りです。
解凍したごはんを食べる回数が多い家庭ほど、毎日いちばん多く食べる状態のごはんが改善することになります。
置き場所に余裕がなく、容量は落としたくない人
幅237×奥行293×高さ227mm、ふたを開けたときで439mm。同じ5.5合の炊飯器としては小さいほうで、本体の小ささを決め手に選んだという声も複数の販売ページに出ています。
家族の人数が変わらないので容量は減らせない、でもキッチンは広くならない。そういう買い替えの条件に、素直に答えてくれる機種です。
粒が立ったごはんが好きな人
圧力をかけない炊き方は、粒の輪郭を残す方向に働きます。おいしくムラなく炊けるという評価も、この方向を好む人から出ています。
炊きあがりに好みがはっきりある人ほど、方式で選ぶ意味があります。もっちり派ではなく、粒がはっきりしているほうが好きだと自覚している人なら、外しにくい選択でしょう。
お米の銘柄を変えて食べ比べたい人
銘柄芳潤炊きで10の銘柄とおまかせから選べます。お米が変わるたびに炊き方を合わせられるので、いろいろなお米を試したくなったという声も出ていました。
ふるさと納税や贈答でお米が届く家庭、産地を変えて楽しみたい人には、使う場面が毎回あります。
NJ-VW10H
上位の本炭釜 紬 NJ-BW10Hと迷っているなら
ここまでで、NJ-VW10H単体については見えてきたはずです。内釜の扱いに気を遣えるなら、炊きあがりと置きやすさの両方で満足しやすい機種だと言えます。
ただし、同じ三菱の本炭釜には上位のNJ-BW10Hがあり、そちらと比べてどちらを選ぶべきかは、口コミだけでは決められません。炭の内釜という土台は共通で、違うのは炊き分けの細かさと本体の大きさだからです。内釜の形と断熱にも差があります。価格の差は1万円ほどで、その差を払う意味があるかどうかは使い方で変わります。
上位機では、かたさとねばりを別々に組み合わせて食感を詰められ、対応する銘柄の数も増えます。その代わり本体はひと回り大きくなり、置き場所の条件は厳しくなります。どちらの条件が自分に効くのかを、NJ-BW10HとNJ-VW10Hの違いを、価格差も含めて確認するで確かめておくと、買ったあとに迷いが残りません。
NJ-VW10Hを選んで後悔しにくいのはどんな人?
NJ-VW10Hには、内釜が衝撃に弱く、落とすと割れるという声があります。取扱説明書も陶器や土鍋と同程度の耐衝撃性だと書いており、割れ・ヒビ・欠けは3年のコート保証では直せません。
そのため、炊飯器の扱いにできるだけ気を遣いたくない人にはおすすめしにくい機種です。もっちりした甘い炊きあがりを最優先する人も、方式が合っていません。
一方で、本体の小ささ、粒が立った炊きあがり、そして冷凍や翌日のごはんの状態のよさについては、評価する声が複数の販売ページに出ています。まとめ炊きして冷凍する家庭や、置き場所に余裕がない家庭なら、メリットを感じやすいでしょう。
「内釜は気をつけて扱う。そのかわり、冷めてからのごはんの質を取りたい」という人なら、NJ-VW10Hを選んでよい炊飯器です。
後継のNJ-VW10Jが出たいま、型落ちを選ぶ意味
NJ-VW10Hは2025年9月1日の発売で、2026年7月21日に後継のNJ-VW10Jが出ています。公式のシリーズページもすでにJ世代に切り替わっていて、NJ-VW10Hは市場在庫を買う段階です。
正直に書くと、J世代で中身がどう変わったのかは、この記事では確認していません。仕様を突き合わせていないので、新しいほうが良いとも、変わらないとも書けないのです。
はっきりしているのは価格の関係です。確認した時点で、後継との差は2万円台。同じ5.5合の本炭釜で、これだけの差があります。新型で何が増えたのかを自分で確かめないまま、差額を払う理由はありません。
一方で、型落ちを選ぶときの注意もあります。在庫が減っていくと価格は上がりやすく、確認した時点でもNJ-VW10Hは前の週より高くなっていました。差が縮んでくれば、新しいほうを選ぶ判断に変わります。
まとめると、こういう順番になります。新型で増えた機能を具体的に使う予定があるならNJ-VW10J。そうでないなら、価格差が開いているうちにNJ-VW10Hを選ぶ。在庫のある型落ちを買うかどうかは、差額を見てから決めるのが現実的です。
NJ-VW10Hの口コミ・評判まとめ
- いちばん気をつけたいのは内釜。陶器や土鍋と同程度の耐衝撃性で、割れ・ヒビ・欠けは3年のコート保証の対象外
- 洗うときは内釜の下にふきんをしく。ザル・金属しゃもじ・食洗機は使わない(取扱説明書の指示)
- 炊きたての差より、冷凍と翌日のごはんで違いが出る機種。まとめ炊きが多い家庭に向く
- 同じ5.5合でも本体が小さく、ふたを開けた高さも抑えめ。置き場所で悩んでいる人に効く
- 後継のNJ-VW10Jとは2万円台の差。新型の中身を確かめないまま差額を払う必要はない
口コミの数はまだ多くありませんが、そのぶん取扱説明書がはっきり書いてくれている機種です。内釜との付き合い方さえ決めてしまえば、迷いどころは少なくなります。
洗う場所までの動線が短いか。冷凍したごはんを食べる回数が多いか。この2つに「はい」と答えられるなら、NJ-VW10Hは長く使える1台になるでしょう。最後は商品ページで、在庫と色(炭漆黒と白真珠の2色)を確かめて決めてくださいね。
NJ-VW10H
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
NJ-VW10Hは、メルカリでも出品されていることがあります。中には、買い替えのつもりで用意したものの置き場所に収まらなかったなど、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。ただし内釜は割れものなので、中古を選ぶときは内釜の状態の記載を先に見ておきましょう。

