【東芝・石窯ドーム】ER-D100BとER-D90Bの違いは5つ。数字が大きい方が上位ではありません

【東芝・石窯ドーム】ER-D100BとER-D90Bの違いは5つ。数字が大きい方が上位ではありません レンジ・オーブン・トースター

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東芝の石窯ドームでオーブンレンジを探していると、ER-D100BとER-D90Bというよく似た型番にたどり着きます。「100と90なら、100の方が上位機種だろう」と考えたくなりますよね。

ところがこの2台、その直感が当てはまりません。過熱水蒸気調理を搭載しているのは、26LのER-D90Bのほうです。

30LのER-D100Bにも「スチーム」はあります。ただしこちらは、角皿に水を入れて蒸気を出す「角皿スチーム式」。過熱水蒸気は搭載していません。

一方で、石窯ドームとして「焼く力」の中身は両機同じです。だからこの2台選びは、「30Lの庫内の広さ」を取るか、「過熱水蒸気」を取るか。実質この二択に絞れます。

この記事の結論
  • 庫内の広さ(30L)と大きめの角皿を優先 → ER-D100B
  • 過熱水蒸気調理を使いたい → ER-D90B
  • オーブンとして「焼く力」は両機同じ
  • 数字が大きいER-D100Bが上位機種、ではない

なぜそう言い切れるのか、公式仕様を並べて確認していきましょう。

ER-D100BとER-D90Bの違いを一覧で比較

まずは2台の違いと共通点を、ひとつの表にまとめました。

項目 ER-D100B ER-D90B
過熱水蒸気調理 なし あり(100〜250℃)
スチームの方式 角皿スチーム式(角皿に水を入れる) 給水カセット式
総庫内容量 30L 26L
外形寸法(ハンドル含まず) 幅約49.3×奥行約39.9×高さ約37.8cm 幅約48.0×奥行約39.0×高さ約35.0cm
質量 約18kg 約17kg
付属角皿 角皿(鉄板ホーロー)41.1×29.7cm ヘルシーフラット角皿(鉄板ホーロー・溝付き)39.5×30.5cm
自動メニュー数/総レシピ数 98/140 87/147
年間消費電力量 76.3kWh/年(省エネ区分E) 70.4kWh/年(省エネ区分D)
グリルヒーター出力 1000W 1100W
発売 2025年7月 2025年8月
カラー ミルキーホワイト/アッシュグレージュ ホワイト/ブラック
焼く力(オーブン・レンジの基本性能) 石窯ドームオーブン・100〜250℃・レンジ1000Wなど同一(詳しくは後の章で)
こんな人に 庫内の広さと大きめの角皿を優先したい人 過熱水蒸気のヘルシー調理を使いたい人

最初に見てほしいのは、1行目です。過熱水蒸気の「あり」が付いているのは、型番の数字が小さいER-D90Bの側。この表でいちばん間違えやすいところですね。

ほかの行も眺めてみましょう。グリルヒーターの出力と総レシピ数はER-D90Bのほうが数字が大きく、年間消費電力量はER-D90Bのほうが少なめです。

逆に、庫内容量と自動メニュー数はER-D100Bが上回ります。つまり「数字が大きい方が、全部の行で上」という関係にはなっていないのです。

付属角皿は、寸法の長辺と短辺で大小が入れ替わっていて、単純にどちらが大きいとは言えません。注目したいのは「溝付きかどうか」。この皿の役割の違いは、次の章で詳しくお話しします。

発売はどちらも2025年で、わずか1か月違い。新旧の世代違いではなく、同じ時期に並んで売られていた2台です。だからこそ「どちらが新しいか」ではなく、行ごとの中身で選ぶ必要があります。

このほか、カラーの展開も分かれています。ER-D100Bはミルキーホワイトとアッシュグレージュ、ER-D90Bはホワイトとブラックの各2色。機能面で候補が絞れたら、置き場所まわりの色になじむかどうかも確かめておきたいところです。

黒系を選べるのはER-D90Bだけなので、ダークトーンのキッチンに合わせたい人は覚えておくとよいですよ。

そして表のいちばん下、「焼く力」の行だけは共通です。ここは後半の章であらためて確認します。

違いとして数えられるのは、大きく5つ。最大の違いである過熱水蒸気とスチーム方式の話を次の章で、庫内の広さ・メニュー数・電気の話をその次の章で、1つずつ見ていきますね。

最大の違い:過熱水蒸気を積んでいるのはER-D90Bのほう

最大の違い:過熱水蒸気を積んでいるのはER-D90Bのほうのイメージ画像

まずは、このペアでいちばん誤解されやすいところから片づけましょう。

「番号が大きいD100Bが上位機種」ではありません

読者
D100Bの方が数字が大きいんだから、上位モデルですよね?
筆者
実は、過熱水蒸気を積んでいるのはD90Bのほうです。

その根拠は、東芝の公式情報そのものにあります。この2台、正式名称からして違うんです。

  • ER-D100B:石窯ドーム「角皿式スチームオーブンレンジ」
  • ER-D90B:石窯ドーム「過熱水蒸気オーブンレンジ」

さらに公式サイトの機能一覧を見ると、ER-D100Bの過熱水蒸気の欄は「―」。つまり非搭載であることを、メーカー自身が明記しています。

だからこの2台は、「上位と下位」の関係ではありません。「広さのD100B」と「過熱水蒸気のD90B」という、性格違いの関係です。番号の大小だけで選ぶと、ほしかった機能が付いていなかった、ということが起こり得ます。

角皿スチームと過熱水蒸気は、蒸気の作り方が根本的に違う

では、その「角皿式スチーム」と「過熱水蒸気」は、何がどう違うのでしょうか。

ER-D100Bの角皿スチーム式は、付属の角皿に水を入れて庫内にセットし、加熱中にその水から蒸気を出す方式です。専用のタンクを持たない、シンプルな仕組みですね。

一方のER-D90Bは、水を入れた給水カセットを本体にセットする「給水カセット式」。ここから100〜250℃の過熱水蒸気を作り出します。

100〜250℃という数字は、オーブンの設定温度と同じ範囲です。つまり、それだけの高温に達した蒸気で調理をする機能だ、ということ。角皿の水から蒸気を出す方式とは、蒸気の作り方そのものが別物です。

この過熱水蒸気調理についてメーカーは、「高温の水蒸気で、油や塩分をカットしてヘルシーに調理できる」としています。

ただし、いいことばかりではありません。ER-D90Bの給水カセットについては、着脱をひと手間に感じるという声があります。過熱水蒸気を使うための、いわば代償と考えておくとよいでしょう。

付属の角皿を見ると、2台の性格の違いがいちばんよく分かる

この方式の違いは、付属してくる角皿にそのまま表れています。

ER-D100Bに付くのは、鉄板ホーローの「角皿」。スチームを使うときは、この皿に水を入れて蒸気のもとにします。調理の台であると同時に、蒸気を作る道具でもあるわけです。

ER-D90Bに付くのは、「ヘルシーフラット角皿」という溝付きの皿。メーカーは、溝で調理中に出る脂を落とし、容器の傾きを防げるとしています。

水を入れて蒸気を出すための皿と、脂を落とすための皿。同じ角皿でも、持たされている役割が正反対なんですね。カタログの細かい文字を追わなくても、この付属品の性格だけで2台の違いがよく分かります。

整理しましょう。メーカーの言う「油や塩分をカット」するような蒸気調理を積極的に使いたい人にとっては、過熱水蒸気のER-D90Bが候補になります。

逆に、スチームはときどき使えれば十分で、水を入れる部品を増やしたくない人なら、角皿スチームのER-D100Bで困らないでしょう。どちらが上かではなく、蒸気に何を求めるかで決まる違いです。

残りの違いを詳しく確認(広さ・メニュー・電気)

残りの違いを詳しく確認(広さ・メニュー・電気)のイメージ画像

最大の違いが片づいたところで、残る3つの違いも順番に確認していきましょう。どれも「自分の生活ならどうか」で判断できるものです。

違い③:30Lと26L。庫内の広さと置き場所のサイズ

容量の差は4Lです。本体サイズで見ると、ER-D90BのほうがER-D100Bより幅で約1.3cm、奥行で約0.9cm、高さで約2.8cm小さく、重さも約1kg軽くなっています。

このうち、いちばん効いてくるのは高さの差です。ER-D100Bは高さ約37.8cm、ER-D90Bは約35.0cm。レンジ台や食器棚の中段など、上方向の余裕が限られた場所に置くなら、この約2.8cmが収まるかどうかの分かれ目になることがあります。

なお、ここまでに挙げた奥行は、いずれもハンドルを含まない数値です。

庫内の有効寸法にも差があります。ER-D100Bが約40.0×32.8×23.0cm、ER-D90Bが約38.4×32.3×21.5cm。奥行や幅だけでなく、高さ方向もER-D100Bのほうに余裕があります。

実際、ER-D100Bについては、庫内の広さに満足しているという声があります。一方のER-D90Bについては、庫内が思ったより狭かったという声も。数字の差は4Lでも、使う人の感じ方にはっきり出る部分のようですね。

まとめると、こうなります。4人分の大皿をそのまま温めたい人や、角皿を目一杯使ってオーブン料理をしたい人は、30LのER-D100B。置き場所の制約が先に立つ人や、大きな皿をあまり使わない人は、26LのER-D90Bが合うでしょう。

違い④:自動メニューはD100Bが多く、総レシピはD90Bが多い「ねじれ」

自動メニュー数は、ER-D100Bが98、ER-D90Bが87。ここだけ見ると「やっぱりD100Bのほうが多機能なのでは」と思えますが、総レシピ数は逆転していて、ER-D100Bが140、ER-D90Bが147。数字がねじれているんです。

自動メニューは、料理を選んでボタンを押せば加熱をお任せできるメニューの数。総レシピ数は、付属のレシピでカバーされる料理の幅です。

どちらが多いから上、という話ではありません。ボタン一発で任せられる料理を増やしたいならER-D100B、レシピを見ながら作れる料理の幅を求めるならER-D90B。ここは優劣ではなく、好みで分かれるところです。

「メニューが多い方を選べば間違いない」という選び方が通用しないのは、過熱水蒸気のときと同じ。この2台は、数字の大小で決めようとするたびに足をすくわれるペアなんですね。

違い⑤:年間消費電力量と省エネ区分(グリルヒーター出力も少し違う)

「大きい方が電気を食うのでは?」という素朴な疑問には、素直な答えが出ています。年間消費電力量は、ER-D100Bが76.3kWh/年、ER-D90Bが70.4kWh/年。庫内が大きいER-D100Bのほうが、やや多めです。

省エネ区分は、ER-D100BがE、ER-D90BがD。文字が違うので性能のランク差に見えますが、ここには種明かしがあります。この区分は庫内容量が30L以上か未満かで分類そのものが分かれるため、2台はそもそも別のグループで評価されているんです。区分の文字の違いを、そのまま優劣と読まないほうがよいでしょう。

ヒーターの出力も少しだけ違います。グリルのヒーター出力はER-D100Bが1000W、ER-D90Bが1100W。一方、オーブンのヒーター出力は両機とも1350Wで同じです。

電気まわりの差は、どちらかを決定づけるほどの大きさではありません。置き場所と庫内の広さ、そして過熱水蒸気の要不要。選ぶ軸は、あくまでそちらに置いて大丈夫です。

「焼く力」に差はありません。石窯ドームとしての中身は同一

ここまで違いを並べてきましたが、「肝心のオーブンとしての実力は、どちらが上なのか」が気になっている人も多いはずです。

答えははっきりしています。焼く力に差はありません。オーブン・レンジの基本性能にかかわる仕様は、次のとおり両機で同一です。

  • 加熱方式:石窯ドームオーブン(上下ヒーター式)
  • オーブン温度:100〜250℃
  • センサー:ハイアングル赤外線センサー/温度センサー
  • レンジ出力:1000W(最大3分)/600W
  • レンジ機能の消費電力:1430W
  • オーブンヒーター出力:1350W
  • グリル:大火力石窯ドームグリル
  • ノンフライ調理:両機に搭載
  • 発酵:30・35・40・45℃の4段階
  • 庫内:ワイド&フラット庫内
  • お手入れ:庫内よごれプロテクト・庫内乾燥
  • 石窯おまかせ焼き・冷凍から焼き物:両機に搭載

このうち、石窯ドームの看板である「焼き」の部分を、少し掘り下げておきましょう。

メーカーは石窯ドームオーブンについて、「庫内まるごと遠赤」の構造で、高火力で一気に加熱してうまみと水分を閉じ込める、としています。この遠赤の構造も、250℃までの温度域も、2台でまったく同じです。

もうひとつがセンサー。あたための出来を左右する部分ですが、両機とも「ハイアングル赤外線センサー」と「温度センサー」の組み合わせで、ここにも差がありません。

つまり、焼き上がりの実力で2台を分けることは、仕様の上でできないんです。オーブンの当たり外れを心配して悩む必要はない、ということでもありますね。

お手入れのしやすさにも、差はありません

読者
焼く力が同じなのは分かりました。毎日のお手入れのしやすさで、差がついたりはしませんか?
筆者
そこも共通です。お手入れのしやすさを理由に、2台を選び分ける必要はありませんよ。

先ほどの一覧にも挙げたとおり、両機の庫内は「庫内よごれプロテクト」仕様です。メーカーは、汚れがつきにくく、サッとふき取れるとしています。

オーブンレンジの庫内は、揚げ物の温め直しの油はねや、ソースの飛び散りで意外と汚れやすいもの。その汚れ対策の仕様が、2台に同じ形で入っているわけです。

使い終わったあとに庫内を乾かす「庫内乾燥」も、両機に備わっています。水や蒸気を使う調理が多い2台ですから、これも心強い共通点ですね。

お手入れのしやすさは、どちらを選んでも変わりません。ここも安心して、判断材料から外してしまって大丈夫です。

ここが大事

センサーやオーブン性能の差で選ぶ必要はありません。「焼く力」は共通の土台。だからこそ、選ぶ基準は「30Lの広さ」か「過熱水蒸気」かの二択に絞れます。

迷いの種がひとつ減ったところで、ここからは「自分はどちら向きか」を具体的に見ていきましょう。

ER-D100Bがおすすめな人

  • 家族の人数が多く、大皿やグラタン皿をまとめて温めたい人
  • 休日にピザやパンなど、大きな角皿を使うオーブン料理を楽しみたい人
  • 置き場所の高さに余裕がある人

ER-D100Bが向いているのは、ひとことで言えば「広さが正義」の人です。

家族の人数が多い食卓では、温め直しが一皿ずつだと追いつきません。大皿のおかずやグラタン皿をまとめて庫内に入れて、一度に済ませてしまいたい。そんな場面が日常にある家庭ほど、庫内の余裕がそのまま毎日の時短になります。

オーブン料理でも同じことが言えます。休日にピザを焼く、パンやお菓子をまとめて焼く。大きな角皿を目一杯使う料理は、庫内が広いほど一度に作れる量が増えるもの。作り置き派にもうれしいところですね。

そのぶん本体は一回り大きいので、確認すべきは置き場所だけ。高さに余裕のある設置場所を確保できるなら、迷わず広いほうを選んでよいでしょう。

なお、ER-D100Bには2026年8月発売の後継、ER-D100Cがあります。公式に書かれている中身はほぼ同じで、違うのは4項目だけです。新型にするか迷っている人は、ER-D100CとER-D100Bの違いを、公式仕様の4つの差から確認するで整理しています。

ER-D90Bがおすすめな人

  • 揚げ物の温め直しや、脂を落とす調理に過熱水蒸気を使いたい人
  • レンジの置き場所が限られている人
  • 本体は一回り小さいほうがいい人

ER-D90Bが向いているのは、「過熱水蒸気が決め手」になる人です。

お惣菜の揚げ物をよく温め直す、肉や魚は脂を落としながら調理したい。そんな希望があるなら、この2台のうち応えられるのはER-D90Bだけ。メーカーの言う「油や塩分をカット」する調理に魅力を感じた人は、自然とこちらが候補になります。

付属の角皿が溝付きで、脂を落とすことを前提にした作りである点も、こちらを選ぶ後押しになるでしょう。

置き場所の面でも選ばれる理由があります。レンジ台や棚の空きが限られている家では、一回り小さく背も低いER-D90Bのほうが、置ける場所の候補を広げてくれます。

最後に、ひとつだけ確認を。過熱水蒸気を使うには、給水カセットに水を入れてセットする手間が付いてきます。この着脱をひと手間に感じる声があったのは、先にお伝えしたとおり。「その手間より蒸気調理の魅力が勝つ」と思えたなら、ER-D90Bで後悔しないでしょう。

結論:あなたに合うのはどっち?

最後に、この記事の二択を回収しましょう。

まとめ
  • 大皿もオーブン料理も一度にこなす「30Lの広さ」→ ER-D100B
  • 脂を落とす調理に使う「過熱水蒸気」→ ER-D90B
  • 焼く力は同じ。だから、この二択だけで決めてよい

石窯ドームとして焼く力が同じである以上、迷うポイントは最初にお伝えした二択に尽きます。庫内の広さを取るならER-D100B、過熱水蒸気を取るならER-D90B。どちらを選んでも、オーブンの実力の面で後悔することはありません。

型番の数字のことは、もう忘れてしまって構いません。「自分の台所で、どちらの強みを毎日使うか」。それだけで答えが出る2台です。

両機とも生産終了品。後継が出ている「型落ち」の立ち位置

購入前に、この2台の今の立ち位置をひとつだけ補足しておきます。

ER-D100BとER-D90Bは、どちらも東芝の公式サイトで「生産終了品」と表示されています。後継には、2026年モデルのER-D100CとER-D90Cが出ています。

つまりこの2台は、後継が出ているいわゆる「型落ち」の立ち位置。最新モデルであることよりも、ここまで確認してきた機能の中身に納得して選ぶ、という買い方になります。どちらの機種も性格は変わりませんから、二択の答えが出ているなら、型落ちであることをためらう理由はないでしょう。

メルカリで中古品をチェックしてみる手も

ER-D100BとER-D90Bは、メルカリでも出品されていることがあります。中には、買い替えで手放されたものや、置き場所に合わず使われなかったものなど、状態の良い品が安く出ている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

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