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価格の差が数千円にとどまっているあいだは、基本はMRO-S8Dがおすすめです。ただし、ノンフライのオートを多く使いたい人や、少しでも価格を抑えたい人なら、MRO-S8Bで十分ですよ。
S8Dでは「らくらくプレート焼き」と、専用ボタン付きの「リベイク」が加わりました。スチームは、専用の小皿に水を入れて庫内に置くカップ式に変わっています。
いっぽうで、温めの実力、オーブンの最高温度、トーストの焼き方、本体の大きさ、消費電力は2機で同じです。
S8Bは2023年7月、S8Dは2025年8月の発売で、間はおよそ2年。どちらも日立の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」の31Lモデルです。
判断の軸は「加わった2つの機能を使う場面があるか」と「スチームの準備をどちらの形でしたいか」の2点。この記事では、その2点を決められるところまで違いを確認していきます。
MRO-S8D
MRO-S8B
MRO-S8DとMRO-S8Bの違いを一覧で比較
MRO-S8DとMRO-S8Bは、どちらも日立のヘルシーシェフの31Lモデルで、S8Bの2世代あとに出たのがS8Dです。見た目も大きさもほとんど同じなので、まずは何が違うのかを一覧で押さえておきましょう。
表を見るときに注目してほしいのは、上のほうにまとめた「スチーム」「らくらくプレート焼き」「リベイク」「ノンフライ」の4つの行です。この4行を見れば、2機の違いはほぼつかめます。
表の下半分は、2機で共通の項目です。
| 項目 | MRO-S8D | MRO-S8B |
|---|---|---|
| 発売 | 2025年8月 | 2023年7月 |
| スチーム | カップ式 | 給水タンク式 |
| 過熱水蒸気 | カップ式 | ボイラー式 |
| スチームの準備 | 専用のスチーム小皿に水を入れて庫内に置く | 給水タンクに満水ラインまで水を入れ、ドアの下に差し込む |
| お手入れコース | 清掃(カップ式)・脱臭 | 清掃・脱臭・水抜き |
| らくらくプレート焼き | 26メニュー(オート・冷凍からも対応) | なし |
| リベイク | あり(専用ボタン・時間は手動設定) | なし |
| 専用ボタン | 料理ボタン・リベイクボタン | なし |
| レシピ数 | 150 | 138 |
| オートメニュー数 | 118 | 112 |
| ボウルメニュー | 28 | 26 |
| スピードメニュー | 26 | 24 |
| ノンフライ | 8 | 15 |
| 質量 | 約15.0kg | 約15.5kg |
| 容量・外形寸法 | 共通(31L/幅487×奥行430×高さ365mm) | |
| センサー・レンジ出力 | 共通(重量センサー+蒸気・温度センサー/最高1,000W) | |
| オーブン | 共通(最高250℃・上下平面ヒーター・1段) | |
| トースト | 共通(手動・予熱あり・途中で裏返し・約16〜25分) | |
| 年間消費電力量 | 共通(79.3kWh) | |
| カラー | 共通(ホワイト/ブラック) | |
| 価格の傾向 | 新しいぶんやや高めの傾向(差は数千円程度) | 価格が抑えられる傾向 |
| こんな人に | 買ってきた総菜の温め直しや、冷凍の肉・魚をおまかせで焼く機会が多い人 | ノンフライのオートを多く使いたい人・価格を抑えて基本性能を確保したい人 |
表の下半分のとおり、庫内の広さも本体の外形も、温めの火力もオーブンの最高温度も、2機で同じです。置き場所が変わるのか、温めの実力に差があるのか、といった点で迷う必要はありません。
このあと詳しく見ていくのは、上半分にある3つの違いです。「スチームの方式」「S8Dで加わった2つの機能」「メニューの数」の順に確認していきますね。
質量の約0.5kgの差と、操作パネルのボタン名の違いもありますが、こちらは選ぶ決め手にはなりません。細かな差として、次の章の最後にまとめて触れます。
3つの違いを詳しく確認

ここからは、表で挙げた3つの違いを1つずつ掘り下げます。仕様表の事実、メーカーの説明、購入した人の声、そして「どんな人に向くか」の順で見ていきましょう。
違い①: スチーム・過熱水蒸気の方式 — S8Dは「カップ式」、S8Bは「給水タンク式・ボイラー式」
いちばん大きな違いは、スチームの出し方です。仕様表の表記は、S8Dが「スチーム: カップ式/過熱水蒸気: カップ式」、S8Bが「スチーム: 給水タンク式/過熱水蒸気: ボイラー式」となっています。
言葉だけでは分かりにくいので、それぞれ噛み砕きます。
カップ式(S8D)とは
カップ式は、庫内のセラミック製テーブルプレートの上に、水を入れた専用の「スチーム小皿」を置いて蒸気を出す方式です。スチームを使いたいときに小皿へ水を入れて庫内に置く、というシンプルな仕組みですね。
メーカーはこれを「セラミック製のテーブルプレートと専用のスチーム小皿を使う日立独自の過熱水蒸気方式」と説明し、「手軽に使えて準備も片付けも簡単」としています。
お手入れコースは「清掃(カップ式)」と「脱臭」の2つ。給水タンクが無いので、次に出てくる「水抜き」のコースはありません。
給水タンク式・ボイラー式(S8B)とは
給水タンク式は、ドアの下に差し込む給水タンクの水を、本体に内蔵されたスチームボイラーで沸かして、蒸気を庫内へ送る方式です。
取扱説明書では、スチームを使うメニューのときにタンクへ満水ラインまで水を入れてセットし、使い終わったら水を捨てて、タンクは空のまま本体に戻しておく使い方になっています。水を入れっぱなしにしておく方式ではない、ということですね。
メーカーはS8Bについて「外して洗える給水タンク&つゆ受け」と案内しています。手入れの対象は、タンクと、蒸気が水に戻ったぶんを受けるつゆ受けの2つ、ということですね。
お手入れコースは「清掃」「脱臭」に加えて「水抜き」があります。水抜きは、給水用のパイプの中に残った水を抜くためのコースで、取扱説明書ではスチームや過熱水蒸気の調理が終わったあとに行うよう案内されています。
どちらが上、とは公式は言っていない
ここは大事なところなので、はっきり書いておきます。カップ式と給水タンク式・ボイラー式のどちらが蒸気の量や仕上がりで優れているのか、メーカーは2機を並べて比較していません。
S8系は、S8BのあとのS8C・S8CAも給水タンク式で、カップ式になったのはS8Dからです。方式そのものの良し悪しではなく、使い方の手間がどう変わるかで見るのが、この違いの正しい読み方でしょう。
暮らしの中で変わるのは「準備」と「片付け」
S8Dは、スチームを使うたびに小皿へ水を入れて庫内に置きます。使い終わったら小皿を取り出して片付けます。
S8Bも、スチームを使うたびにタンクへ水を入れて、ドアの下に差し込みます。使ったあとはタンクの水を捨て、水抜きのコースを回し、タンクを空にして本体に戻す、という流れです。タンクとつゆ受けカバーは取り外して洗えます。
つまり、使うたびに水を入れる点は2機とも同じです。違うのは片付けの手順の数で、手順が少ないのはS8D、ということになります。
購入した人の声には、タンク式の旧型の日立機からS8Dに買い替えて、手軽さを評価する声もあります。
スチームの準備と片付けの手順を少なくしたいなら、S8Dが向いているでしょう。S8Bのタンク式も、手順が決まっているだけで難しい操作ではありません。ノンフライや価格といった別の理由でS8Bを選ぶなら、ここが妨げになることはないはずです。
違い②: S8Dだけにある「らくらくプレート焼き」と「リベイク」 — 温め直しと冷凍からの焼き物
2つめは、S8Dで新しく加わった機能です。S8Dの仕様表には「らくらくプレート焼き 26」「リベイク(時間手動設定)●」「簡単操作: 料理ボタン、リベイクボタン」とあります。
S8Bの仕様表にはこのどちらの行も無く、簡単操作の欄は「-」です。製品ページにも言葉が出てこないので、この2つはS8Dだけの機能と言い切れます。
らくらくプレート焼き(オート・26メニュー)
セラミックプレートに食材をのせ、レンジとオーブンの複合加熱で焼き上げる機能です。オートで動く機能なので、加熱時間を自分で決める必要はありません。
対象は鶏肉や魚などの焼き物で、冷凍のままでも対応します。メーカーは「セラミックプレートとレンジ・オーブンの複合加熱で、冷凍からもおまかせでおいしく焼き上げます」と説明しています。
リベイク(専用ボタン・時間は手動設定)
こちらはレンジとグリルの複合加熱で、揚げ物や総菜パン、スイーツを温め直す機能です。専用のリベイクボタンが付いています。
注意したいのは、リベイクの加熱時間は自分で設定するという点。オートではなく、ボタンを押して時間を合わせて使う機能です。仕上がりについてメーカーは「中はアツアツ、表面はサクッと」としています。
暮らしでどう変わるか
買ってきた揚げ物やパンを、専用ボタンで温め直す。冷凍しておいた肉や魚をプレートに並べて、オートで焼く。この2つができるのはS8Dだけ、という整理になります。
毎日のように使うかどうかは、総菜やパンを買ってくる頻度と、冷凍の肉・魚を焼く頻度で決まりますね。週に何度も総菜を温め直す家庭なら出番は多いでしょうし、料理はいつも生の食材からという家庭なら、そこまで頻繁には使わないかもしれません。
購入した人の声には、らくらくプレート焼きを好意的に受け止める声もあります。どんな料理に使われているかは、商品ページで購入した人の声を見てみるといいですよ。
MRO-S8D
この2つを使う場面が思い浮かぶ人には、数千円程度の価格差は見合うでしょう。思い浮かばないなら、S8Bを選んでも失うものはありません。
違い③: メニュー数 — レシピ150/138、ただしノンフライはS8Bが15でS8Dが8
3つめは、自動でできるメニューの数です。仕様表の数を並べます。
- レシピ数: S8D 150/S8B 138
- オートメニュー数: S8D 118/S8B 112
- ボウルメニュー: S8D 28/S8B 26
- スピードメニュー: S8D 26/S8B 24
- ノンフライ: S8D 8/S8B 15
オートメニュー数は「あたため・解凍・下ゆでと応用メニューを含んだ、オートでできるメニューの数」という定義で、これは両機の仕様表で同じ文です。
全体としてはS8Dのほうが多い、というのが読み方になります。増えた分の内訳は公式に載っていないので、「らくらくプレート焼きの分が増えた」と言い切ることはできません。
ただし、1つだけ逆転している行があります。ノンフライです。
ノンフライだけはS8Bのほうが多い
ノンフライは、過熱水蒸気を使って、油を使わずに揚げ物風に仕上げるオートメニューです。機能そのものは両機にあり、違うのは選べるメニューの数。S8Bが15、S8Dが8です。
から揚げやフライを油を使わずに作る機会が多い人にとっては、S8Bのほうが選べる幅が広い、ということになります。これはS8Bを選ぶはっきりした理由のひとつですよ。
自動調理の幅を広く使いたい人はS8D、ノンフライを献立の中心にしたい人はS8Bが合うでしょう。
最後に、決め手にはならない細かな差を2つ。質量はS8Dが約15.0kg、S8Bが約15.5kgでほぼ同等ですし、外形が同じなので設置の判断には効きません。もう1つは操作パネルで、S8Dは「オーブングリル」「スチームレンジ」「リベイク」、S8Bは「オーブン」「グリル」「スチーム」が独立したボタンになっていて、スタートボタンの形も違うので、店頭や写真で2機を見分けるならここを見ると手早いですよ。
温め・オーブン・トーストの実力は同じ — 共通する機能を生活単位で確認

「新しいS8Dのほうが、温めも上手になっているのでは」と思う人もいるでしょう。結論から言うと、温め・オーブン・トーストの実力は2機で同じです。
理由は単純で、加熱にかかわる仕様の数値が、仕様表の上ですべて一致しているから。ここでは仕様表の項目をそのまま並べ直すのではなく、「毎日の使い方でどこが同じなのか」という単位でまとめます。
S8Bを選んだとしても、この章に書いてあることは何ひとつ失いません。安心して読み進めてくださいね。
温めの頭脳と火力 — 重量センサー+蒸気・温度センサー、最高1,000W
温めを担当するセンサーは、2機とも「重量センサー+蒸気・温度センサー」の組み合わせです。
重量センサーは、庫内に置いた器ごとの重さをはかり、そこから加熱時間を自動で決める仕組み。ごはん1杯とカレー1皿では重さが違うので、その差を読んで時間を変えてくれる、と考えると分かりやすいでしょう。
蒸気・温度センサーは、名前のとおり食品から出る蒸気と庫内の温度を見るセンサーです。この2種類の組み合わせが、S8DとS8Bでまったく同じになっています。
火力も同じです。レンジの最高出力は2機とも1,000Wで、手動でも自動でも最大3分間という条件つき。手動で選べる出力の段階(1,000・600・500・200相当・100W相当)まで一致しています。
2品同時あたためも両機にあります。冷凍と常温の組み合わせはどちらもできない、という条件まで同じなので、ここで差がつくことはありません。
購入した人の声には、自動あたための温めムラを気にする声が、S8D・S8Bのどちらにもあります。センサーの構成が同じですから、これは2機を分ける材料にはなりません。どちらを選んでも同じ前提として、頭に置いておくところですね。
オーブン・グリル・トースト — 最高250℃・1段、トーストは手動で約16〜25分
オーブンは、最高温度が自動で250℃、上下平面ヒーター式、段数は1段。温度調節は100〜210℃で、250℃は短時間の出力です。この4点はS8DもS8Bも同じ値になっています。
250℃については、メーカーの注記で「約5分後に210℃へ自動で切り替わる」とされています。高温で焼き始めて、そのあと210℃で焼き続ける、という動き方も2機共通です。
グリルは、上下平面ヒーターのグリルで出力も同じ。冷凍食品をパリッと仕上げる調理についても、メーカーは両機のページで同じように案内しています。
トーストは、注意して読んでほしいところです。2機ともオートのトーストメニューはありません。焼けないわけではなく、手動で予熱をして、途中で裏返しながら焼く方式で、時間の目安は約16〜25分。枚数は2枚までです。
この条件がぴったり同じなので、「トーストをよく焼くから新しい方を」と考える意味はありません。トースト目的なら、新旧どちらを選んでも結果は変わらない、ということです。
置き場所・電気代・庫内の手入れ — 外形も設置条件も同じ
置き場所にかかわる数値も、すべて2機で一致しています。
- 本体外形: 幅487×奥行430(ハンドル含む461)×高さ365mm
- ドアを開けたときに必要な奥行: 695mm
- 設置条件: 背面は壁にぴったり付けられ、左右は4.5cm、上方は10cm以上のすき間
- 電源・消費電力: AC100V、レンジ最高1,450W、オーブン・グリル1,240W
- 年間消費電力量: 79.3kWh/年
- 表示部: バックライト付きの液晶
- 庫内灯: 白熱球1灯
- スマートフォン連携: どちらもなし
- カラー: ホワイト/ブラックの2色
いまS8Bを使っていて、S8Dへの買い替えを考えている人なら、棚の奥行きや上のすき間を測り直す必要はありません。同じ場所にそのまま置けます。
電気代の目安になる年間消費電力量も同じ値なので、「新しい方が省エネ」という期待はしないほうが正確です。
庫内の手入れについても、メーカーは両機で同じ説明をしています。テーブルプレートは外して丸洗いでき、庫内の側面・背面は汚れを落としやすい仕上げ、グリルヒーターは平面でお手入れしやすい、という3点です。
スチームまわりの手入れは方式が違うぶん別々ですが、そちらは違い①でまとめたとおり。庫内そのものの掃除のしやすさは、2機で変わりません。
価格差・在庫・そもそも31Lで合うか — 買う前に確認したいこと
ここまでで、違いと共通点は出そろいました。この章では、買う前に確認しておきたい3つのことを整理します。価格差の大きさ、在庫の状況、そして31Lという容量が自分の家に合うかどうか、です。
価格差は数千円の帯 — 差が小さいうちは新しいS8Dが有利
S8DとS8Bの価格の差は、確認した時点で数千円の帯に収まっています。発売時期が約2年違い、機能が2つ増えて、この帯の差というのは小さい部類です。
この帯であれば、リベイクやらくらくプレート焼きを使う人にとっては、差額に見合う中身があると言えます。逆に言えば、S8Bを選ぶ理由が「価格」だけなら、その差で浮く金額は限られる、ということでもあります。
ただし、この判断が変わる条件もあります。S8Bのほうが1万円程度以上安くなっている場面なら、リベイクもプレート焼きも使わない人にはS8Bのほうが合理的です。買う直前に、2機の差がどれくらい開いているかだけは確認しておくといいですよ。
両機とも公式で「在庫品限り」 — 迷っているなら早めに
2026年9月の時点で、日立の公式製品ページには、S8D・S8Bのどちらにも「在庫品限り」の表記があります。在庫がなくなり次第終了となる位置づけの商品、ということです。
残りがどれくらいあるかは分かりません。ただ、どちらかが先に買えなくなったとしても、温め・オーブン・大きさは同じですから、残った方を選ぶ判断で困ることはないでしょう。
そもそも31Lで合う家庭か — 27LのMRO-S7Dという選択肢
最後にひとつ、手前の分かれ道も確認しておきましょう。S8DもS8Bも31Lのワイド&フラット庫内で、幅487mm・奥行430mm、ドアを開けると695mmの奥行きが必要になります。
大皿をそのまま入れたい、家族の分を一度に温めたり焼いたりしたい、という家庭には31Lがちょうどいい大きさです。反対に、置ける棚の奥行きがぎりぎりだったり、ふだんは1〜2人分の温めが中心だったりするなら、ひと回り小さい27Lという選択肢もあります。
同じS8Dを27LのMRO-S7Dと並べて、容量の差とトーストの焼き方の違いを確認した記事もあります。31Lに決めきれていない人は、先にMRO-S8DとMRO-S7Dの違いを比べた記事で容量を決めてから、この新旧比較に戻ってくると迷いが減りますよ。
MRO-S8Dがおすすめな人
S8Dを選ぶと満足しやすいのは、次の4つのどれかに当てはまる人です。機能の名前ではなく、暮らしの場面で読んでみてください。
買ってきた揚げ物や総菜パンを温め直す機会が多い人
仕事帰りにスーパーで揚げ物を買う、休日にパン屋で総菜パンをまとめ買いする。そんな家庭では、S8Dのリベイクボタンが日常的に出番を持ちます。
レンジとグリルの複合加熱で、ボタンを押して時間を合わせるだけ。時間は自分で設定する方式ですが、専用ボタンがあることで「どのモードを組み合わせるか」を毎回考えずに済むのが大きいところです。
冷めたコロッケやカレーパンをレンジだけで温めて、しんなりさせてしまった覚えがある人ほど、この機能の価値を感じやすいでしょう。
冷凍の肉・魚をプレートに並べておまかせで焼きたい人
まとめ買いした鶏肉や魚を冷凍しておき、食べる日にそのまま焼く。この使い方をしたい人には、らくらくプレート焼きが合っています。
冷凍からそのまま焼けるので、前もって解凍しておく段取りを組まなくて済みます。26メニューが用意されているので、鶏や魚と食材を変えても対応しやすいですね。
スチームを使うたびの準備と片付けを軽くしたい人
蒸し料理やスチームでの温めを、週に1〜2回、思い立ったときに使う。そんな使い方なら、小皿に水を入れて置くだけのカップ式は気楽です。
使い終わったら小皿を片付ければよく、S8Bのようにタンクの水を捨てたり、水抜きのコースを回したりする手順はありません。
「スチーム機能はあるけれど、手入れが面倒で結局使わなくなった」という心当たりがある人ほど、S8Dのほうが続けやすいでしょう。
自動調理の幅を広く使いたい人
献立をオートメニューに任せる場面が多い人にも、S8Dが向いています。レシピ150、オートメニュー118、ボウルメニュー28、スピードメニュー26と、ノンフライ以外の数はS8Dが上回っています。
材料を入れてボタンを押す使い方が中心の家庭では、選べる幅が広いぶん、飽きずに使い続けやすいですね。
この4つのうち、ひとつでも強く当てはまるなら、数千円の差を上乗せしてS8Dを選ぶ価値は十分にあります。
MRO-S8D
MRO-S8Bがおすすめな人
S8Bは、次の2つのどちらかに当てはまる人にとって、迷わず選べる1台です。理由は2つで足ります。
ノンフライのオートを献立の中心にしたい人
油を使わずに、から揚げやフライを過熱水蒸気で仕上げるノンフライ。この機能を献立の柱にしたい人には、S8Bのほうが向いています。
ノンフライのオートメニューは、S8Bが15、S8Dが8。機能そのものは両機にありますが、メニューの数はS8Bが上回っており、新旧の関係が逆転している唯一の項目です。
揚げ物は好きだけれど、油の後始末を減らしたい。そんな家庭なら、この数の差はふだんの使い勝手に直結します。
基本性能はそのままに、価格を抑えたい人
リベイクやらくらくプレート焼きを使う場面が、具体的に思い浮かばない。総菜の温め直しは今までどおりレンジやグリルでやればいい、と思える。そういう人には、S8Bで十分です。
新機能を使わないなら、S8Dとの差額は「使わない機能の分」になってしまいます。その数千円を別のことに回すほうが、家計として合理的な判断ですね。
必要な機能がそろっていて、価格が抑えられている。これだけで、S8Bを選ぶ理由として十分に立派ですよ。
S8Bを選んでも、温めの頭脳・火力・オーブンの実力・本体の大きさは、S8Dとまったく同じものが手に入ります。ここは安心してよいところです。
MRO-S8B
結論: あなたに合うのはどっち?
最後に、二択を短く整理します。
- 買ってきた総菜の温め直しと、冷凍の肉・魚の焼き物を専用ボタンでやりたい人 → MRO-S8D
- ノンフライを多く使いたい人、価格を抑えたい人 → MRO-S8B
- どちらとも言えない人 → 価格差が数千円の帯のうちは、新しい機能を持っているMRO-S8D
迷ったときの決め手はひとつだけ。「総菜の温め直しと冷凍からの焼き物を、専用ボタンでやりたいか」です。やりたいならS8D、やらないならS8Bで、それ以上考えることはありません。
基本はS8D、というのが本記事の結論です。2年新しく、できることが2つ増えて、差額が数千円の帯に収まっているうちは、新しい方を選んで損をする場面が思い当たらないからです。
そして、どちらを選んでも温め・オーブン・大きさは同一。ここで迷う時間は要りません。決めるのは、リベイクとプレート焼きを使うかどうか、その一点でいいですよ。
MRO-S8D
MRO-S8B
メルカリで中古品をチェックしてみる手も
MRO-S8DとMRO-S8Bは、メルカリに出品されていることがあります。引っ越しで手放すことになった、買い替えで使わなくなった、といった理由で、新品未使用品が安く出品されている場合もあるので、一度確認してみるといいですよ。

